ユーザーページ
驚愕冬彦さんのページ
- 自己紹介
- 読書感想というものを久しぶりに書いてみて・・・こりゃ、えらいこったとビビった。感情だの感傷だの印象だの曖昧模糊としたものを、言葉にするためにいったん分解して再構築する・・・憑き物落としみたいだな。所詮は活字好きの自己満足日記のようなもの・・・いささかでも参考になれば良し。
- ミステリが好きになったきっかけ
- きっかけはシャーロック・ホームズ、アガサ・クリスティ、エラリー・クィーンなどの海外もの。ここ10年ほどは新本格ものを中心にミステリ三昧。
- 好きな作品の傾向
- クローズド・サークル、密室などオーソドックスなものから、最近は叙述トリックなど「してやられた」系が楽しい。薀蓄が多いと大変喜びます。
- オススメしたい作家や小説
- 京極夏彦/京極堂もの・巷説もの 綾辻行人/館もの 高田崇史/QEDもの 有栖川有栖/作家アリスもの 海堂尊 高橋克彦
- レビュー数
- 全8件
- 最近のレビュー
8pt 8pt 7pt 3pt 9pt 8pt 7pt 8pt
- 読書数
- 全8件
- 最近の読書で 8pt 以上の小説
S 7.43pt 7.81pt 3.93pt他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。
A 7.74pt 7.60pt 3.82pt長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。
A 7.57pt 7.61pt 4.01ptこの世には不思議なことなど何もないのだよ―古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。
B 6.33pt 6.51pt 3.77pt昭和51年南アルプスで播かれた犯罪の種は16年後、東京で連続殺人として開花した―精神に〈暗い山〉を抱える殺人者マークスが跳ぶ。
苦味を噛み締めたあとの、ほろりとした甘さ
(驚愕冬彦)4作とも独立した物語であり、主人公の立場も全く異なる。警務官、前科のある男、地方新聞の事件記者、裁判官・・・不意に彼らの足場が揺らぐところから各々の物語が始まる。人間とは誘惑に弱い生き物だなぁとしみじみ思ってしまった。それは他者から与えられる甘い言葉だけでなく、己の心の中にもあるもの。つい安易な方向へと行きたがる、己に都合の良いように考える、悪いのは自分じゃない○○だ・・・などなど。なんでも自分に擬えるのは気色ワルイ読み方かも知れないが、やはり身につまされる部分は多い。そして、主人公たちは、それぞれが何かを失くす。失うのは組織への(もしくは個人への)信頼であったり、野心だったり・・・安寧だったり、希望だったりするのだが、最後に失ったものの代わりに何かを手に入れる・・・と言ってしまうと綺麗事にすぎるかも知れない。失わなかったもの、手の中に残ったものに気づく。それは、救いとすら言えないほど、ささやかなものだったりする。明日は今日と変わらず苛立ちやら失望に満ちているだろうが、それでも「人生まだ捨てたもんじゃない」と思わせ、何かしら噛みしめるものを与えてくれる佳作ぞろいである。特に表題作のぴりりとした緊張感と、ラストの清涼感は秀逸。