うつくしい子ども

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うつくしい子どもの評価:

4.03/5点 レビュー 106件。 C ランク

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平均点4.03pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全185件 41〜60 3/10ページ
No.145
(4pt)

ニュータウンを騒がす殺人事件

9歳の少女殺人事件の犯人は、割と前半で明かされます。
なぜならこの物語は、加害者の家族がその後どう事件と関わっていくかを描き、
かつ事件の背景を探っていくところに主題があるからです。
犯人がだれかは本の背表紙のあらすじにも出てますが、それでも知りたくない人は
背表紙や、帯を見ないようにして本編を読み始めてください。
主人公の三村幹生は、たいした奴だなあと思います。こいつの腹の据わり方は格好いい。
山の上での集会はすがすがしくて好きなシーンです。
一方Mのキャラクター造形はコテコテ過ぎたのが唯一気になった点かなぁ。
うつくしい子ども Amazon書評・レビュー: うつくしい子どもより
4163184503
No.144
(4pt)

ニュータウンを騒がす殺人事件

9歳の少女殺人事件の犯人は、割と前半で明かされます。
なぜならこの物語は、加害者の家族がその後どう事件と関わっていくかを描き、
かつ事件の背景を探っていくところに主題があるからです。
犯人がだれかは本の背表紙のあらすじにも出てますが、それでも知りたくない人は
背表紙や、帯を見ないようにして本編を読み始めてください。
主人公の三村幹生は、たいした奴だなあと思います。こいつの腹の据わり方は格好いい。
山の上での集会はすがすがしくて好きなシーンです。
一方Mのキャラクター造形はコテコテ過ぎたのが唯一気になった点かなぁ。
うつくしい子ども (文春文庫) Amazon書評・レビュー: うつくしい子ども (文春文庫)より
4167174057
No.143
(5pt)

うつくしいジャガイモ

少年犯罪を扱った小説です。
無理矢理ジャンル分けすると、ミステリーになるのかな。
本書の読みどころは、
・少年探偵団の活躍
・犯罪者とその家族に対する報道姿勢のあり方
だと思います。
少年の犯罪心理については突っ込みが浅い気がしますし(特に親子関係)、少年法の問題点や教育現場の崩壊ぶりも、本書では刺身のツマ程度の扱いです。
まあ、そこまで書き込んでしまうと冗長なストーリーになると思いますので、これくらいがバランスが取れていていいのかな。
マスコミのゆき過ぎた報道と人権問題については、考えさせられるところ大です。
石田さんならではの軽快なタッチで読みやすいですし、中高生にもお勧めできる作品です。
うつくしい子ども (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: うつくしい子ども (徳間文庫)より
4198923892
No.142
(5pt)

うつくしいジャガイモ

少年犯罪を扱った小説です。
無理矢理ジャンル分けすると、ミステリーになるのかな。
本書の読みどころは、
・少年探偵団の活躍
・犯罪者とその家族に対する報道姿勢のあり方
だと思います。
少年の犯罪心理については突っ込みが浅い気がしますし(特に親子関係)、少年法の問題点や教育現場の崩壊ぶりも、本書では刺身のツマ程度の扱いです。
まあ、そこまで書き込んでしまうと冗長なストーリーになると思いますので、これくらいがバランスが取れていていいのかな。
マスコミのゆき過ぎた報道と人権問題については、考えさせられるところ大です。
石田さんならではの軽快なタッチで読みやすいですし、中高生にもお勧めできる作品です。
うつくしい子ども Amazon書評・レビュー: うつくしい子どもより
4163184503
No.141
(5pt)

うつくしいジャガイモ

少年犯罪を扱った小説です。
無理矢理ジャンル分けすると、ミステリーになるのかな。
本書の読みどころは、
・少年探偵団の活躍
・犯罪者とその家族に対する報道姿勢のあり方
だと思います。
少年の犯罪心理については突っ込みが浅い気がしますし(特に親子関係)、少年法の問題点や教育現場の崩壊ぶりも、本書では刺身のツマ程度の扱いです。
まあ、そこまで書き込んでしまうと冗長なストーリーになると思いますので、これくらいがバランスが取れていていいのかな。
マスコミのゆき過ぎた報道と人権問題については、考えさせられるところ大です。
石田さんならではの軽快なタッチで読みやすいですし、中高生にもお勧めできる作品です。
うつくしい子ども (文春文庫) Amazon書評・レビュー: うつくしい子ども (文春文庫)より
4167174057
No.140
(4pt)

イキナリ犯人をバラすミステリーが書ける作家

ごく平凡な生活を営む『僕』。だが、ある日、自分の弟が女児を殺害してしまう。そんな事件が起きたあとも、その街で生き続けなくてはならない僕は……、
というようなことが表紙裏のあらすじのところに書いてある。解説でも言及していたが、なんとこの小説、オビと表紙で犯人バラしちゃってるのだ。あらら。普通のミステリーではない、ということがもうこの時点でわかる。でも、ミステリーではなくて純文なのかというとそうでもない。ちゃんとしたミステリーで、読み解かせる部分を持っているのだ。
石田さんは結構いろんな引き出しを持っている作家だと思う。けっこう軽快な語り口をウリにした作品が目立つけど、背後に敷かれたプロットは堅牢なものだ。イキナリ犯人をバラすミステリーが書ける作家であることは間違いない。ラスト50ページはあっという間の、衝撃的な作品。
うつくしい子ども (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: うつくしい子ども (徳間文庫)より
4198923892
No.139
(4pt)

イキナリ犯人をバラすミステリーが書ける作家

ごく平凡な生活を営む『僕』。だが、ある日、自分の弟が女児を殺害してしまう。そんな事件が起きたあとも、その街で生き続けなくてはならない僕は……、
というようなことが表紙裏のあらすじのところに書いてある。解説でも言及していたが、なんとこの小説、オビと表紙で犯人バラしちゃってるのだ。あらら。普通のミステリーではない、ということがもうこの時点でわかる。でも、ミステリーではなくて純文なのかというとそうでもない。ちゃんとしたミステリーで、読み解かせる部分を持っているのだ。
石田さんは結構いろんな引き出しを持っている作家だと思う。けっこう軽快な語り口をウリにした作品が目立つけど、背後に敷かれたプロットは堅牢なものだ。イキナリ犯人をバラすミステリーが書ける作家であることは間違いない。ラスト50ページはあっという間の、衝撃的な作品。
うつくしい子ども Amazon書評・レビュー: うつくしい子どもより
4163184503
No.138
(4pt)

イキナリ犯人をバラすミステリーが書ける作家

ごく平凡な生活を営む『僕』。だが、ある日、自分の弟が女児を殺害してしまう。そんな事件が起きたあとも、その街で生き続けなくてはならない僕は……、
というようなことが表紙裏のあらすじのところに書いてある。解説でも言及していたが、なんとこの小説、オビと表紙で犯人バラしちゃってるのだ。あらら。普通のミステリーではない、ということがもうこの時点でわかる。でも、ミステリーではなくて純文なのかというとそうでもない。ちゃんとしたミステリーで、読み解かせる部分を持っているのだ。
石田さんは結構いろんな引き出しを持っている作家だと思う。けっこう軽快な語り口をウリにした作品が目立つけど、背後に敷かれたプロットは堅牢なものだ。イキナリ犯人をバラすミステリーが書ける作家であることは間違いない。ラスト50ページはあっという間の、衝撃的な作品。
うつくしい子ども (文春文庫) Amazon書評・レビュー: うつくしい子ども (文春文庫)より
4167174057
No.137
(4pt)

うつくしい子ども

この作品でいう“うつくしい”とは何だろう?
主人公たち3人組の姿勢 
主人公の妹の容姿
いわゆる「伝説の天才」
“うつくしい”には色んな意味が込められているのだろう。
それは時に称賛であったり、皮肉であったりする。
ただ文章にひらがなが多いのは、中学生っぽさを出すため?
もしそこまで考えて書いているなら、素晴らしいでしょう・・・
 
うつくしい子ども (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: うつくしい子ども (徳間文庫)より
4198923892
No.136
(4pt)

うつくしい子ども

この作品でいう“うつくしい”とは何だろう?
主人公たち3人組の姿勢 
主人公の妹の容姿
いわゆる「伝説の天才」
“うつくしい”には色んな意味が込められているのだろう。
それは時に称賛であったり、皮肉であったりする。
ただ文章にひらがなが多いのは、中学生っぽさを出すため?
もしそこまで考えて書いているなら、素晴らしいでしょう・・・
 
うつくしい子ども Amazon書評・レビュー: うつくしい子どもより
4163184503
No.135
(4pt)

うつくしい子ども

この作品でいう“うつくしい”とは何だろう?
主人公たち3人組の姿勢 
主人公の妹の容姿
いわゆる「伝説の天才」
“うつくしい”には色んな意味が込められているのだろう。
それは時に称賛であったり、皮肉であったりする。
ただ文章にひらがなが多いのは、中学生っぽさを出すため?
もしそこまで考えて書いているなら、素晴らしいでしょう・・・
 
うつくしい子ども (文春文庫) Amazon書評・レビュー: うつくしい子ども (文春文庫)より
4167174057
No.134
(4pt)

もどかしい思い

 少年犯罪をテーマにしているということもあり、その結末はどう転んでも、もどかしい思いをぬぐい去ることはできません。本書もそういった印象でした。しかし犯罪にまきこまれた被害者と、その周辺にいる人、また犯罪者と、その家族などの心理描写、舞台設定は見事で、現実に起きたある事件を受けて執筆されたという事実を裏付けるようでもあります。
 
 本書は石田氏の他のどのシリーズ(池袋ウエストゲートパークなど)とも違い、小気味の良いテンポ、若々しいリズムなどはあまり感じられませんでした。東野圭吾氏の作品のような、程よいテンポとリズムと重厚さの調和が、読んでいて心地いいようでもあり、その世界に感化されて気分が重くなるようでもあり、読者の捉え方によっては様々な印象をうけるのではないかと思いました。
 やはり石田氏の作品ははずれがない。そういった意味で私にとって安心して、本を新たに開くことのできる小説家であると言えます。本書も多分に漏れず、違ったテイストではありましたがとてもおもしろかった。
うつくしい子ども (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: うつくしい子ども (徳間文庫)より
4198923892
No.133
(4pt)

タイトルが良い

 夢見が丘中学校に通う主人公は14歳。子供らしい日々を送る中学校生活の中、8歳の女の子が行方不明になるという事件が発生。その後、女の子は絞殺死体として発見される。街中が大騒ぎになる中、なんと犯人として主人公の13歳の弟が逮捕される。
 (どうして弟は、こんな事件を起こしてしまったのか?)
 葛藤の渦中に投げ込まれた主人公が、迫害と無遠慮な嫌がらせに耐えながら、文字通り必死で深層に迫っていく。
 紋切り型、の理解を拒否して、新しい視点を投げかけつつ、ドラマは重苦しさを残して終わる。ちょうど、人生がそうであるように。心の深みという点では惜しい面もあるように感じるけれども、文学作品として、真摯にきちんと書かれた本であると思う。
 
  諦めちゃいけない。ぼくは決心したはずだ。
  いつか灰色の港に着く日まで、あの灰色の海を力の限り漕ぎ続けると。
           ―石田衣良、『うつくしい子ども』
 灰色の海は、僕らもまた生きているこの世界だ。 
 主人公の少年に触発されて「僕もまた力いっぱい生きよう」と考えるのは浅薄に過ぎるだろうけれど、灰色の海に対する態度、を自分なりに決めるということが、この作品への敬意になるような気がする。
 タイトル「うつくしい子ども」は文中で描写される子ども達への、美しさの視点の転換を迫る象徴的なフレーズ。一読すれば分かると思いますが、念のため。
うつくしい子ども (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: うつくしい子ども (徳間文庫)より
4198923892
No.132
(4pt)

もどかしい思い

 少年犯罪をテーマにしているということもあり、その結末はどう転んでも、もどかしい思いをぬぐい去ることはできません。本書もそういった印象でした。しかし犯罪にまきこまれた被害者と、その周辺にいる人、また犯罪者と、その家族などの心理描写、舞台設定は見事で、現実に起きたある事件を受けて執筆されたという事実を裏付けるようでもあります。
 
 本書は石田氏の他のどのシリーズ(池袋ウエストゲートパークなど)とも違い、小気味の良いテンポ、若々しいリズムなどはあまり感じられませんでした。東野圭吾氏の作品のような、程よいテンポとリズムと重厚さの調和が、読んでいて心地いいようでもあり、その世界に感化されて気分が重くなるようでもあり、読者の捉え方によっては様々な印象をうけるのではないかと思いました。
 やはり石田氏の作品ははずれがない。そういった意味で私にとって安心して、本を新たに開くことのできる小説家であると言えます。本書も多分に漏れず、違ったテイストではありましたがとてもおもしろかった。
うつくしい子ども Amazon書評・レビュー: うつくしい子どもより
4163184503
No.131
(4pt)

もどかしい思い

 少年犯罪をテーマにしているということもあり、その結末はどう転んでも、もどかしい思いをぬぐい去ることはできません。本書もそういった印象でした。しかし犯罪にまきこまれた被害者と、その周辺にいる人、また犯罪者と、その家族などの心理描写、舞台設定は見事で、現実に起きたある事件を受けて執筆されたという事実を裏付けるようでもあります。
 
 本書は石田氏の他のどのシリーズ(池袋ウエストゲートパークなど)とも違い、小気味の良いテンポ、若々しいリズムなどはあまり感じられませんでした。東野圭吾氏の作品のような、程よいテンポとリズムと重厚さの調和が、読んでいて心地いいようでもあり、その世界に感化されて気分が重くなるようでもあり、読者の捉え方によっては様々な印象をうけるのではないかと思いました。
 やはり石田氏の作品ははずれがない。そういった意味で私にとって安心して、本を新たに開くことのできる小説家であると言えます。本書も多分に漏れず、違ったテイストではありましたがとてもおもしろかった。
うつくしい子ども (文春文庫) Amazon書評・レビュー: うつくしい子ども (文春文庫)より
4167174057
No.130
(4pt)

絆をつくるとは

 女児を殺した犯人は「ぼく」の弟であったと内容が紹介されているように,この作品は犯人を探すことを主旨としているのではなく,なぜ弟が犯罪を犯したのか突き止めていくという一味違ったミステリーとなっています。ジャガというあだ名の「ぼく」は弟の心の闇と向き合うため,自分なりのやり方で事件を紐解いていきます。そして物語が進むにつれて弟がなぜ犯罪を犯したのか,その背景に「誰が」という影がちらつき,その人物こそが弟の闇を代弁する形になっています。
 物語は一人称で語られるジャガの視点と,三人称で語られる山崎という新聞記者を中心とした視点の二つが交互に描かれており,それがより一層物語の内容を立体的にしています。山崎は報道関係者側でありながらも,このような事件を書き立てることに批判的な立場として描かれており,自分なりの記者としてのあり方を模索している姿がジャガの事件に立ち向かう姿と重なります。「自分なりの」という個性が覆われてしまう現代,彼らの在り方が清々しかったです。
 加害者家族であるジャガの立場はかなり辛いものですが,それでも仲の良い友人との会話や,彼の素朴な人柄が話を全体的に暗いままにせず良かったです。ただもう少し弟の心の闇について詳しく描いてほしかったです。人と人とが繋がることについて考えさせられる作品でした。
うつくしい子ども Amazon書評・レビュー: うつくしい子どもより
4163184503
No.129
(4pt)

絆をつくるとは

 女児を殺した犯人は「ぼく」の弟であったと内容が紹介されているように,この作品は犯人を探すことを主旨としているのではなく,なぜ弟が犯罪を犯したのか突き止めていくという一味違ったミステリーとなっています。ジャガというあだ名の「ぼく」は弟の心の闇と向き合うため,自分なりのやり方で事件を紐解いていきます。そして物語が進むにつれて弟がなぜ犯罪を犯したのか,その背景に「誰が」という影がちらつき,その人物こそが弟の闇を代弁する形になっています。
 物語は一人称で語られるジャガの視点と,三人称で語られる山崎という新聞記者を中心とした視点の二つが交互に描かれており,それがより一層物語の内容を立体的にしています。山崎は報道関係者側でありながらも,このような事件を書き立てることに批判的な立場として描かれており,自分なりの記者としてのあり方を模索している姿がジャガの事件に立ち向かう姿と重なります。「自分なりの」という個性が覆われてしまう現代,彼らの在り方が清々しかったです。
 加害者家族であるジャガの立場はかなり辛いものですが,それでも仲の良い友人との会話や,彼の素朴な人柄が話を全体的に暗いままにせず良かったです。ただもう少し弟の心の闇について詳しく描いてほしかったです。人と人とが繋がることについて考えさせられる作品でした。
うつくしい子ども (文春文庫) Amazon書評・レビュー: うつくしい子ども (文春文庫)より
4167174057
No.128
(4pt)

少年犯罪小説の先駆け

山の中で少女が殺害された。
猟奇殺人犯は13歳の弟だった!
本書が出版されたのは1999年。
あの「酒鬼薔薇事件」(1997年)に触発されて書かれた少年犯罪モノだといえます。
なぜ弟は殺人を犯したのか?弟の心の闇を兄は理解してあげることができるのか?
そうした問いかけが本書の大きなテーマとなっています。
とは言っても、実際には青春推理モノとして書かれており、内容の重さに対してかなり軽めの文体でサクサク読めるようになっています。
謎解きの要素もふんだんに含まれていて、小説として飽きさせない作りになっているのは、さすがは石田衣良といったところでしょう。
その一方で、メインテーマである少年犯罪に関しても、他の作品に比べより冷静にその本質を描き出すことに成功していると思います。
ただ最近は多様な犯罪の低年齢化が進み、「少年犯罪」という言葉の持つインパクトもだんだん薄れてきてしまっていますね。
そういう意味では、今読むのにはちょっと向いていない本かもしれません。
(むしろ高齢者同士での事件が増えてきていることの方が問題だし・・・)
うつくしい子ども Amazon書評・レビュー: うつくしい子どもより
4163184503
No.127
(4pt)

少年犯罪小説の先駆け

山の中で少女が殺害された。
猟奇殺人犯は13歳の弟だった!
本書が出版されたのは1999年。
あの「酒鬼薔薇事件」(1997年)に触発されて書かれた少年犯罪モノだといえます。
なぜ弟は殺人を犯したのか?弟の心の闇を兄は理解してあげることができるのか?
そうした問いかけが本書の大きなテーマとなっています。
とは言っても、実際には青春推理モノとして書かれており、内容の重さに対してかなり軽めの文体でサクサク読めるようになっています。
謎解きの要素もふんだんに含まれていて、小説として飽きさせない作りになっているのは、さすがは石田衣良といったところでしょう。
その一方で、メインテーマである少年犯罪に関しても、他の作品に比べより冷静にその本質を描き出すことに成功していると思います。
ただ最近は多様な犯罪の低年齢化が進み、「少年犯罪」という言葉の持つインパクトもだんだん薄れてきてしまっていますね。
そういう意味では、今読むのにはちょっと向いていない本かもしれません。
(むしろ高齢者同士での事件が増えてきていることの方が問題だし・・・)
うつくしい子ども (文春文庫) Amazon書評・レビュー: うつくしい子ども (文春文庫)より
4167174057
No.126
(4pt)

壊れていく心は止められるのか。

もし、自分の身内が犯罪者になってしまったら・・・と考えてしまう話です。
普通の家族だったのに、どうして人を殺してしまったのか。
主人公の少年は弟の心や動機を知ろうと行動する。
いじめやひどい仕打ちにも負けず、生き抜こう、生活していこうとするのですが、その姿が痛々しくも、たくましさに感動します。
14歳と言う年齢だからできたことでしょうか、勇気が出せたんでしょうか。
そして、とうとう突き止めた新事実、その結末に考えさせられます。
どうして、そこまで心が壊れしまい、犯罪を犯してしまったのか。
それを防ぐのにはどうするればいいのか。
今の社会のテーマですね。
うつくしい子ども Amazon書評・レビュー: うつくしい子どもより
4163184503