暗殺の冬

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暗殺の冬の評価:

4.18/5点 レビュー 11件。 C ランク

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平均点4.18pt

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全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(2pt)

訳文が不自然

ミステリー小説ではあるけれども、その魅力はプロットに依存していないというか(じっさい、四分の三ほど読めば結末は見えてしまうかも)、あの時代のスウェーデンの人たちの生活が濃厚に漂ってきて、最後まで飽きさせない。カールソンという作家に興味が湧いた。

いっぽうで訳文は不自然で読みにくい。おそらく原文も短いセンテンスで訥々と語る文体なのだろうが、それをまるで中学生の英文和訳のように、「意味を取っておけば良いでしょ」という感じで日本語に置き換えただけ。プロの「翻訳家」と称する人たちのなかには、そうやってとりあえず日本語に置き換えてしまってからちょいちょい手を入れる、というスタイルの人が一定数いるのだろうが、そういう人たちに文学作品の翻訳は向かない。
棚橋志行という人の翻訳は初めて読んだが、この人が過去に訳したものは英語ばっかりで、スウェーデン語のものはない。はたしてちゃんとスウェーデン語の原文を読んだのか?英語訳を参照しまくったのではないか?などと勘ぐりたくなるが、どっちみち、英語の作品であったとしてもこの人の翻訳では読みたくない。
こんなことならカールソンの他の作品は英語訳で読みますので、文春文庫さんに中途半端なものを出していただくにはおよびません。

そういえば、タイトルと内容が合っていないというレビューを見かけたが、原作のタイトルは「太陽よ、私を照らしてくれ」というような意味らしい。個人的には「暗殺の冬」もまあわかるけれども、内容に即して言えば「(スウェーデンの歴史に残る)暗殺(事件)の(起こった)冬(に起きた、それとは別の事件とその後の顛末)」ということになるだろうから、訳題に不満を持つ人もいるだろうと思う。
暗殺の冬 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 暗殺の冬 (文春文庫)より
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