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キャラクターズ



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【この小説が収録されている参考書籍】
キャラクターズ
キャラクターズ (河出文庫)

キャラクターズの評価: 3.60/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(1pt)

ただの荒唐無稽で馬鹿な話

のっけから日本の反私小説が展開されていて、うんざりしました。そんなことは丸谷才一がとうにやってきたことです。小谷野敦が書いている通り、日本ではすでに私小説が壊滅的になっているのにもかかわらず、私小説批判をする頓珍漢にすぎません。だから《セックスと死と「私」の小説が勝利を収めて》はいないし、第一ここでいう勝利とは何でしょうか? だいたい私小説は海外にもありますから、日本独自のものだという言説は誤りです。そういう点を含めてこの小説内批評は誤謬に満ちていますし、この作者らはあまり文学に教養がないのだなと思いました。
キャラクターズAmazon書評・レビュー:キャラクターズより
4104262021
No.1:
(2pt)

問題意識に制約され過ぎるがあまり、小説としての愉快さを失った作品

端的には、「問題意識に制約され過ぎるがあまり、小説としての愉快さを失った作品」と言えます。
著者らにしてみれば、「その単調さこそ、(メインストリームを歩く)日本文学の反復」と反論するかもしれません。
確かに、戦略的には、「私小説的に著者ら周辺のゴシップネタを散りばめ、世俗的関心を引き、同時にそれらゴシップネタの引き受け先を、現実の著者本人ではなく、キャラクター(小説内の登場実物としての著者)することで、下品さを回避する」というのは、おもしろいと思います。
しかし、著者らの文章がいかに読みやすいとはいえ、いかにも「これは、小説だ!」と強調しすぎるあまり、どんな暴力や性的場面も、コミットメントできません。
ただ、東浩紀氏が指摘する、現代の「『人間』が描かけているのか描けていないのかばかりを気にする」日本文学の歪みは、その通りだと思います。氏には、同世代の問題意識を掬い上げる機能があるように思えました。
キャラクターズAmazon書評・レビュー:キャラクターズより
4104262021

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