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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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のっけから日本の反私小説が展開されていて、うんざりしました。そんなことは丸谷才一がとうにやってきたことです。小谷野敦が書いている通り、日本ではすでに私小説が壊滅的になっているのにもかかわらず、私小説批判をする頓珍漢にすぎません。だから《セックスと死と「私」の小説が勝利を収めて》はいないし、第一ここでいう勝利とは何でしょうか? だいたい私小説は海外にもありますから、日本独自のものだという言説は誤りです。そういう点を含めてこの小説内批評は誤謬に満ちていますし、この作者らはあまり文学に教養がないのだなと思いました。 | ||||
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端的には、「問題意識に制約され過ぎるがあまり、小説としての愉快さを失った作品」と言えます。 著者らにしてみれば、「その単調さこそ、(メインストリームを歩く)日本文学の反復」と反論するかもしれません。 確かに、戦略的には、「私小説的に著者ら周辺のゴシップネタを散りばめ、世俗的関心を引き、同時にそれらゴシップネタの引き受け先を、現実の著者本人ではなく、キャラクター(小説内の登場実物としての著者)することで、下品さを回避する」というのは、おもしろいと思います。 しかし、著者らの文章がいかに読みやすいとはいえ、いかにも「これは、小説だ!」と強調しすぎるあまり、どんな暴力や性的場面も、コミットメントできません。 ただ、東浩紀氏が指摘する、現代の「『人間』が描かけているのか描けていないのかばかりを気にする」日本文学の歪みは、その通りだと思います。氏には、同世代の問題意識を掬い上げる機能があるように思えました。 | ||||
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