東京影同心
評判
東京影同心の評価:
3.00/5点 レビュー 6件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1〜4 1/1ページ
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東京影同心の評価:
3.00/5点 レビュー 6件。 C ランク
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内容は、第一章 つかみぼくろ
第二章 ミルクセヰキは官軍の味
第三章 東京影同心
という3本仕立て。杉本さんは捕物帖というファンも多いらしく、これもそういう事件が2つ描かれてはいるが、どちらかと言えば、ちょっと硬めの人情話。金子弥一郎という16歳の同心見習いが、25歳で定周り同心になり、弟が彰義隊で死んで同心を辞め、明治になって恩義ある上役の仇討をするという間の出来事を描いている。
江戸の同心の普段の生活、付き合いの話、町方から迎えて嫁と武家の母との確執と、町方の商いの幕末から明治への移り変わりなど。知っていそうで知っていない話が散りばめられているが、主人公の周りで良い人々が次々と死んでいくのがちょっと悲しかった。世の中の移り変わりというのはそういうものかもしれず、仇討というような行為に至るにはそのような不幸の積み重ねという前準備がいるのかもしれない。
明治維新やその前の江戸時代については、最近は、教科書的な単純進歩的な評価から、もう少し多様な文化の継承や、そういう時代の文化的な遺産をどのように組み上げていけたkが話題になっているように思う。
革命があっても多くの人のその日の暮らしはそう変わらないものだが、一方で、自分が生きてきた60年ほどでも多くのことが変わってしまった。
国語学者の水谷静夫先生が自分の家は商家だったからということをおっしゃっていたが、金子弥一郎とともにしばし幕末の世を見ることができたのは、少し寂しさが残るがいい思い出だと感じた。