爽年: call boy3
評判
爽年: call boy3の評価:
3.90/5点 レビュー 21件。 C ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21〜28 2/2ページ
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爽年: call boy3の評価:
3.90/5点 レビュー 21件。 C ランク
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面白かった。充実感を与えられた。
『爽年』に至ると、リョウが出逢う変態女たちの描写はそろそろネタ切れの感があるし、咲良は非常に魅力的なキャラクター造形だが、アユムやアズマは、結局は類型的で底が浅かった。とはいえ、物語は弛緩することなく、最後まで読者を牽引する力を失わない。
『爽年』の結末はハッピーでよかった。これ、女性の欲望にひたすら奉仕する男性コールボーイの話でなかったら、ごく単純なラブストーリーだったはずだ。設定の異常さが「純愛」をさらに昇華させるという不思議、それが実に面白い。
相変わらず気の利いた、なるほどと思わせるアフォリズムがいろいろ出てくる。
「一般論でいえば、知性とセックスに対する良質の感性は正比例する傾向がある。」
「現代の性の中心的なテーマは「性の不可能性」にある。」
久しぶりに充実した読書体験だった。
しかし、この三部作を十分に楽しませていただいたけれど、石田衣良のファンにはならなかった。
なぜか?
なめらかで無駄のない、読みやすい文体、意表を突く設定の数々。
リョウの顧客たちのそれぞれの個性の面白さ、全体を貫く主要登場人物たちのからみあいの妙。
あまりに巧すぎるのだ。
作者のサービスが、まるでリョウみたいに、徹底的で行き届きすぎているのだ。
男にトイレ扱いされないような、やさしいセックスを求め、純愛に感動したい女性読者だけではなく、男を買う女性を観察したい窃視趣味の男性読者にもアピールできる、つまり、本の売り上げをさらに伸ばすことができる。
手練れのプロ作家の術中にはめられたのかもしれない、という危惧を感じてしまうのだ。
大衆文学では、術中にはまることを承知の上で楽しめる作家もいろいろいるから、それならそれでいい。
しかし、石田衣良の場合、上に引用したような「深そうな」アフォリズムがあるがゆえに、気楽にはまることができないのだ。
ファンになるかどうか、術中にはめられることを快感にできるか、別な作品を読んでみないと結論は出ない。