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夏空のプレアデス



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【この小説が収録されている参考書籍】
夏空のプレアデス

夏空のプレアデスの評価: 2.90/5点 レビュー 10件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.90pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

設問が親切な「ひぐらしのなく頃に」

この本は、軽妙なライトノベル調で書かれたミステリ小説である。
ナゾトレで有名なAnotherVisionの看板を背負ってはいるが、掲載されている問題は、ヒラメキを要する謎解きというよりも古典的なパズルが多く、そのパズルも本筋にはさほど絡んでこない。

予想外の結末に至る本編を読み終わると、「島で起きた様々な出来事を、論理的に、可能な限り説明しなさい」という出題がなされる。
これがこの本の主題であるわけだ。

つまり、挑戦状付きミステリ小説の推理を読者にやらせるわけである。だから、ミステリ小説の犯人を特に考えずに読み進めるタイプの人には向かない。
また、謎解きが好き、パズルが好きな人はそれだけを期待して購入すると量の少なさに失望するだろう。

一方で、ミステリ慣れしすぎた人にもこの本は向かない。
ライトノベルやアニメのような文体で描かれる青春パートが青臭く、子供じみて感じられる人もいるかと思う。
そして何より、ミステリを多く読み、自分で推理する経験が十分にある人にとっては、トリックは非常に簡単に感じられるだろう。

以上の理由を総合するに、この本を楽しめる読者層は「ひぐらしのなく頃に」を楽しめる人間なのではないかと思う。
とはいえ、ひぐらしを念頭に置くと推理に差し障りそうなので、以下に推理のヒントを記す。推理に挑む際は参考にしてほしい。

ヒント
・非科学的なSF要素、現実で不可能な現象は推理の前提にしなくて良い
・問題文にあるように「語り手が地の文で語っている事柄のうち、比喩表現を除いた真偽判定が可能な文は無条件ですべて客観的な真実とする」については、全てこの通りに受け取ってよい。つまり、信頼できない語り手を考慮しなくてよいのみならず、語り手の判断にすぎない事象も真実としてみなしてよい
・アンフェアではない
夏空のプレアデスAmazon書評・レビュー:夏空のプレアデスより
4093864969

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