秘密

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評判

秘密の評価:

4.07/5点 レビュー 657件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.07pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全971件 441〜460 23/49ページ
No.531
(5pt)

綺麗事では終わらせない作家

最後の最後は、自分自身のエゴが勝つ、自分が結局一番大事、という人の弱さをこれでもかというくらいむきだしにする作家さんだなあと思う。白夜行と、秘密だけしか読んだ事ないのだけれど。後味の悪さ、をいかに描くか、で定評のあるミヒャエル・ハネケ監督を、部分的に、彷彿とさせます。(←映画監督)いつも気分をマックスに悪くさせられる。そして作家のねらいはそこ。ならばこの作家さんは満点だと思う。不幸で満ちているけど、作家のねらいがそこであるならば。旦那への愛憎、の意味で、指輪の策略をしてる。知らしめることによって味わえる直子の優越感、そしてその上で旦那の気持ちをぶったぎる。旦那はこの先苦しいだけだけど、直子は関係ないと割り切りたいこその秘密。積み上げてきたもの(信頼や愛)を、ほんのかけら持ち合わせている自分のエゴで、たった一瞬でぶっ壊す。直子の心情がよく解る。愛するが故、なのか、憎しみ、なのか、破壊したくなる、しかも一番傷つく方法で。なんかとてもよく解る。離婚問題から沸き起こる感情によく似ているような気がする。関係がない。私は私。貴方が不幸になろうが関係がない。だって誰しも自分が大事だから。秘密を一人で持つことで、自分の存在が無かったことになりたくない直子の自己顕示欲が顔をみせ、自分を間違いなく愛してくれている旦那を、一番の不幸へと貶めた。彼女はただ黙ってられなかっただけ。秘密って、誰かと共有したいものだから。誰かが知ってくれているからこそ、秘密は成り立つんだと思う。
秘密 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秘密 (文春文庫)より
4167110067
No.530
(5pt)

実は平介の勘違いだったのでは?

ドラマしか見ていないのにレビュー書いちゃってごめんなさい!実は「もなみ」はやっぱり戻ってきていて、最後は単なる「平介の勘違い」なのでは?だって、母子で手紙のやり取り、してましたもん!その時に「直子」は「もなみ」に「指輪」のことも伝えていたのでは?本当はどうかなんて、もちろんわかりませんけれども、そう考えた方が、僕は心が穏やかになるので、そう考えておくことにします…☆
秘密 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秘密 (文春文庫)より
4167110067
No.529
(5pt)

お互いキツイ

まず、意見にヘイスケだけがかわいそうという意見が結構あることに驚きましたこのふたり、お互い死ぬほど苦しいはず夫婦愛の究極の形ではないかなと思いましたヘイスケは失う、直子は失うだけじゃない一人ぽっちで秘密を持つ苦しさって半端ないいつかどこかで知ってほしい、と心のどこかで願うと思う東野さんは百夜行などしかり、はっきりとした心情の吐露がなくとも複雑な人間感情の描写をされる方だと思います。なので、そもそも「始終身勝手なだけの妻、直子」っていう薄っぺらい人物なんて書かないと思います。敢えて気持ちを吐露する主人公に直子をすえなかったことで、女性の持つある意味強さや潔さ、静かにつらさに耐えるところ、秘密めいた感じを余計に上手く表現出来ていたと思います男の人はなんだかんだと単純だったり少年のようだったりもありますからヘイスケを主人公目線で語ることは素直に心情の吐露で哀愁や葛藤、哀しさを表現するのに適していたと思います描きたかったのは「夫婦の愛」(+親子の愛、周囲のさまざまな愛)でしょう加害者の関係者とうんぬん、娘とのうんぬんはないよね;とは思いましたが、自分は秀逸だなぁと感嘆しましたとりあえずガンっとパンチがある作品です切ないので気持ち健康なときに読まれた方がいいかも・・・
秘密 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秘密 (文春文庫)より
4167110067
No.528
(5pt)

直子目線

性別、年齢、家庭環境などで解釈の仕方が違ってくると思う作品。 主人公目線で書かれているので直子の気持ちの解釈が様々にできる。 私は主人公目線である為か、最初は主人公の気持ちが強く感じられたが、だんだんと直子の気持ちがわかり、なんとも辛い気持ちになった。 娘の体を手にし、ここからどう生きるか考えなければならない。妻として生きようと体をあずけようとしても、だめだと言われる。娘になりきって生きようとしても、どうしてそんなことをするのだと言われる。どうしたらいいのか途方にくれる。 主人公目線からしたら直子の気持ちが読めなくて辛い、が直子は一生懸命考えたのである。 どれがいい決断か。 娘のふりをしていても平介は辛い。けれど妻にもなれない。そんなの自分だって辛い。 平介が直子の幸せを考え、もなみと暮らすと決めたとき、直子ももうもなみになると決めることしかできなかったのだ。それはもなみの為でもあり平介の為でもあり自分の為でもある愛している者の為に騙し続ける‥。1番辛いのは直子である。正直、本当にもなみがかえってきてくれていたのならそれがよかったけれど。
秘密 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秘密 (文春文庫)より
4167110067
No.527
(5pt)

東野本のレビューは読後に読んだ方がよいと思います

東野さんの本は、最後にどんでん返しがあったり、意表を突いた展開があります。そこが魅力です。あまりのおもしろさ故か、「これだけは言いたい!」とばかりに、ネタばれしているレビューがかなり見受けられます。知ってしまって読んでは、本を読む楽しさが半減してしまいます。TV、映画等で内容を知っている方はいいのですが、そうでない方は、読後、みんなはどんな感想を持っているのか調べるために見るのがよいと思います。最後に、この本はとてもおもしろいです。
秘密 Amazon書評・レビュー: 秘密より
4163179208
No.526
(5pt)

東野本のレビューは読後に読んだ方がよいと思います

東野さんの本は、最後にどんでん返しがあったり、意表を突いた展開があります。そこが魅力です。あまりのおもしろさ故か、「これだけは言いたい!」とばかりに、ネタばれしているレビューがかなり見受けられます。知ってしまって読んでは、本を読む楽しさが半減してしまいます。TV、映画等で内容を知っている方はいいのですが、そうでない方は、読後、みんなはどんな感想を持っているのか調べるために見るのがよいと思います。最後に、この本はとてもおもしろいです。
秘密 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秘密 (文春文庫)より
4167110067
No.525
(4pt)

物語のテンポは好き。

今更ですが、東野圭吾の小説を読むのはこれがはじめてです。ドラマの続きが気になって読んでしまいました。賛否両論のレビューが連なっていますが、私は最後に泣いてしまいました。信じられない状況に向き合って向き合って向き合った結果、そしてお互いを思いやった結果の末の結末だったと思いました。私にとってこの結末は、なるほどな、という感じ。もしこういう感じのストーリーを他にも書いているのなら、ぜひ読みたいですね。ただ、文章ひとつひとつが素敵だな、言葉の選び方が素敵だな、というような感じはここからは受けませんでした。物語のテンポや進み方とか読みやすさはいい感じ。マンガを読んでいるようなスピード感だったので、TVや映画で映像化されるのもわかるな〜という感じがしました。
秘密 Amazon書評・レビュー: 秘密より
4163179208
No.524
(4pt)

物語のテンポは好き。

今更ですが、東野圭吾の小説を読むのはこれがはじめてです。ドラマの続きが気になって読んでしまいました。賛否両論のレビューが連なっていますが、私は最後に泣いてしまいました。信じられない状況に向き合って向き合って向き合った結果、そしてお互いを思いやった結果の末の結末だったと思いました。私にとってこの結末は、なるほどな、という感じ。もしこういう感じのストーリーを他にも書いているのなら、ぜひ読みたいですね。ただ、文章ひとつひとつが素敵だな、言葉の選び方が素敵だな、というような感じはここからは受けませんでした。物語のテンポや進み方とか読みやすさはいい感じ。マンガを読んでいるようなスピード感だったので、TVや映画で映像化されるのもわかるな〜という感じがしました。
秘密 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秘密 (文春文庫)より
4167110067
No.523
(5pt)

「自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ」

最初は、人格が入れ替わる何度か読んだ話と同じ様なものだろうと思っていたのですが、これが読み進むうちにどんどん引き込まれて行きました。 それは、一つには主人公平介の視点で見せられる光景や彼の心情にどんどんのめり込んでしまったと言うことでもあります。 又、一方でこの異常な事態を二人がどう解決して行くのだろうと言う強い興味でもあります。 作者の上手さは、平介の目から直子の心を上手く隠しながら、しかも感動的な見事な結末に持って行っているところにあります。 その結末に至るまでの二人の苦悩に共感しながら、二人の決断に感涙さえします。 それは、二人だけのまさに「秘密」であり、誰にも明かす事の出来ない苦悩です。 作者は、勿論この事故の被害者について、詳細にその苦しみを描いて行くのですが、逆に、加害者の家族の苦しみも描いて行きます。 しかも、その加害者の言葉がきっかけとなって、主人公たちの決断に導きます。 この辺りにも、話の展開の上手さを感じます。 直子の決断、それを知る平介の涙。 「自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ」 この言葉が、胸に響きます。
秘密 Amazon書評・レビュー: 秘密より
4163179208
No.522
(5pt)

「自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ」

最初は、人格が入れ替わる何度か読んだ話と同じ様なものだろうと思っていたのですが、これが読み進むうちにどんどん引き込まれて行きました。 それは、一つには主人公平介の視点で見せられる光景や彼の心情にどんどんのめり込んでしまったと言うことでもあります。 又、一方でこの異常な事態を二人がどう解決して行くのだろうと言う強い興味でもあります。 作者の上手さは、平介の目から直子の心を上手く隠しながら、しかも感動的な見事な結末に持って行っているところにあります。 その結末に至るまでの二人の苦悩に共感しながら、二人の決断に感涙さえします。 それは、二人だけのまさに「秘密」であり、誰にも明かす事の出来ない苦悩です。 作者は、勿論この事故の被害者について、詳細にその苦しみを描いて行くのですが、逆に、加害者の家族の苦しみも描いて行きます。 しかも、その加害者の言葉がきっかけとなって、主人公たちの決断に導きます。 この辺りにも、話の展開の上手さを感じます。 直子の決断、それを知る平介の涙。 「自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ」 この言葉が、胸に響きます。
秘密 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秘密 (文春文庫)より
4167110067
No.521
(4pt)

(T_T)

タイトルの真意を最後の最後で読者に理解させるとは…せつな過ぎてしばらくヘコみました
秘密 Amazon書評・レビュー: 秘密より
4163179208
No.520
(4pt)

(T_T)

タイトルの真意を最後の最後で読者に理解させるとは…せつな過ぎてしばらくヘコみました
秘密 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秘密 (文春文庫)より
4167110067
No.519
(5pt)

読後3日経つが、いまだに、ふと気づいた時に、想いをめぐらせている作品。

現実的には、ありえない設定ですが、この本で述べているのはそんな非現実を超えた所に存在する、主人公と直子の愛情、そして二人の藻奈美への想いです。最後の秘密も凄かったですが、個人的には、直子が消える、山下公園のシーンが一番好きです。(まぁ、私はそういう世代の人間です(笑))この作品は男性が主人公で、男性側から見た小説ですが、小説を読んだ私の妻と話をしたら、やっぱり全然、感じるポイントが違ってて、面白かったです。文体は大変読みやすく、特に引っかかりも無く、さらりと読めるので、妻や恋人、家族と、この本を通じて、ちょっとした本音や価値観を知るのも面白いのではないかと思います。間違いなく、お勧めの一冊です。
秘密 Amazon書評・レビュー: 秘密より
4163179208
No.518
(5pt)

読後3日経つが、いまだに、ふと気づいた時に、想いをめぐらせている作品。

現実的には、ありえない設定ですが、この本で述べているのはそんな非現実を超えた所に存在する、主人公と直子の愛情、そして二人の藻奈美への想いです。最後の秘密も凄かったですが、個人的には、直子が消える、山下公園のシーンが一番好きです。(まぁ、私はそういう世代の人間です(笑))この作品は男性が主人公で、男性側から見た小説ですが、小説を読んだ私の妻と話をしたら、やっぱり全然、感じるポイントが違ってて、面白かったです。文体は大変読みやすく、特に引っかかりも無く、さらりと読めるので、妻や恋人、家族と、この本を通じて、ちょっとした本音や価値観を知るのも面白いのではないかと思います。間違いなく、お勧めの一冊です。
秘密 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秘密 (文春文庫)より
4167110067
No.517
(5pt)

本当に感動した

数年前に読みましたがドラマ化に際し、もう一度読んでみました。展開や結論が分かっているのにも関わらず、心が震えるような感動があるのは、描かれているのが普遍的な愛だからでしょうか。東野圭吾作品には、当たり外れがありますが、本作は間違いなく代表作と呼べるものでしょう。
秘密 Amazon書評・レビュー: 秘密より
4163179208
No.516
(5pt)

これは、おもしろい。

300を超えるレビューがあるとおり、傑作です。ただし、この物語はミステリー・SFの分野のものであり、純文学ではありません。夫婦(家族)の関係という舞台設定において、主人公であるまじめな夫が、極限の状態から解放される直前に、またしても悪夢の世界に突き落とされて終わる物語です。今、ドラマ化されていますが、TV「世にも奇妙な物語」で映像化されるような作品とも言えるのでは。「秘密」というすばらしいタイトルといい、超一流のミステリー・SF作品です。よって、家族愛・夫婦愛を描いた作品と勘違いをしてしまうと、色々な方が書いているような死んだ娘への親の感情が書き足りない等々意見が出てしまうのでょう。言い換えれば、勘違いさせるだけの作者の筆力がある作品ともいえるのではないでしょうか。ここで、あえて多くの方の議論に対して私見を、不幸にして娘と妻の魂が入れ替わってしまったこの物語において、娘の魂が入った妻の体が荼毘にふされると同時に、娘の魂はこの世に存在できなくなったはず。当然作者も、娘の魂が戻ってくることなどと当初から想定しておらず、もし戻すならば、お約束として妻を植物人間として生かせておいたのではないか。よって物語の中でも、娘の体で生きていいる妻は、ある時点で、二度と娘の魂が戻ってこないことを悟ったと考えるべきで、その時から妻であることと新しい人生への誘惑の葛藤が妻の中であったのでは、それは意図的なのか無意識なのかは作者のみ知るところか。仮に妻の言うとおり、娘のために人生を用意したなら、結婚は出来ないとは思いませんか。下品な表現ですが、夫婦の行為の時に11歳の娘の魂が戻ったらと考えれば、母としては恐ろしくて結婚できないのでは。みなさんどう思いますか。
秘密 Amazon書評・レビュー: 秘密より
4163179208
No.515
(5pt)

心してお読みください

正直を申し上げて、テレビドラマの影響で購入しました。ドラマは途中ですが、先に読んでしまいました。私は主人公と同じ年の既婚者です。子供はいませんが、この物語はある夫婦の生き方を描き、読者に問いかける秀作だと読んで思いました。主観ですが、一番の犠牲者でかつ過酷な決断をしたのは、平介ではなく直子だと思います。本音をいえば、直子ではなく本当に藻奈美に戻っていてほしかったです。ですが、平介が彼女の姿をラストシーンでみて直子と判断したのですから間違いないのでしょう。山下公園から結婚式までの長い間、直子は藻奈美の中でどのような心情でいたのかと考えると夫に対する深い愛がなければできることではありません。恐らくラストで直子は平介が気付いたこともわかってしまっているのではないでしょうか。平介もそれを共有し、そのうえで最後の藻奈美(直子)の新郎との会話があり、直子と共に「秘密」を貫く平介の決意が感じられました。辛い選択ですが、私は2人の選択が最良と思います。願わくば、平介が知らずにいてくれたら救いがあったかもしれません。男性は脆いと書いたら女性に失礼でしょうか。しかし、直子は藻奈美として次の人生へ進み、平介は直子が消えた山下公園から変わっていないことがまんざらでもないかと思います。読後、放心状態になりました。深い夫婦愛があればこその別離が描かれた作品です。普通の幸せがいかにありがたいものか感じることのできる推薦作品です。
秘密 Amazon書評・レビュー: 秘密より
4163179208
No.514
(5pt)

本当に感動した

数年前に読みましたがドラマ化に際し、もう一度読んでみました。展開や結論が分かっているのにも関わらず、心が震えるような感動があるのは、描かれているのが普遍的な愛だからでしょうか。東野圭吾作品には、当たり外れがありますが、本作は間違いなく代表作と呼べるものでしょう。
秘密 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秘密 (文春文庫)より
4167110067
No.513
(5pt)

これは、おもしろい。

300を超えるレビューがあるとおり、傑作です。ただし、この物語はミステリー・SFの分野のものであり、純文学ではありません。夫婦(家族)の関係という舞台設定において、主人公であるまじめな夫が、極限の状態から解放される直前に、またしても悪夢の世界に突き落とされて終わる物語です。今、ドラマ化されていますが、TV「世にも奇妙な物語」で映像化されるような作品とも言えるのでは。「秘密」というすばらしいタイトルといい、超一流のミステリー・SF作品です。よって、家族愛・夫婦愛を描いた作品と勘違いをしてしまうと、色々な方が書いているような死んだ娘への親の感情が書き足りない等々意見が出てしまうのでょう。言い換えれば、勘違いさせるだけの作者の筆力がある作品ともいえるのではないでしょうか。ここで、あえて多くの方の議論に対して私見を、不幸にして娘と妻の魂が入れ替わってしまったこの物語において、娘の魂が入った妻の体が荼毘にふされると同時に、娘の魂はこの世に存在できなくなったはず。当然作者も、娘の魂が戻ってくることなどと当初から想定しておらず、もし戻すならば、お約束として妻を植物人間として生かせておいたのではないか。よって物語の中でも、娘の体で生きていいる妻は、ある時点で、二度と娘の魂が戻ってこないことを悟ったと考えるべきで、その時から妻であることと新しい人生への誘惑の葛藤が妻の中であったのでは、それは意図的なのか無意識なのかは作者のみ知るところか。仮に妻の言うとおり、娘のために人生を用意したなら、結婚は出来ないとは思いませんか。下品な表現ですが、夫婦の行為の時に11歳の娘の魂が戻ったらと考えれば、母としては恐ろしくて結婚できないのでは。みなさんどう思いますか。
秘密 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秘密 (文春文庫)より
4167110067
No.512
(5pt)

心してお読みください

正直を申し上げて、テレビドラマの影響で購入しました。ドラマは途中ですが、先に読んでしまいました。私は主人公と同じ年の既婚者です。子供はいませんが、この物語はある夫婦の生き方を描き、読者に問いかける秀作だと読んで思いました。主観ですが、一番の犠牲者でかつ過酷な決断をしたのは、平介ではなく直子だと思います。本音をいえば、直子ではなく本当に藻奈美に戻っていてほしかったです。ですが、平介が彼女の姿をラストシーンでみて直子と判断したのですから間違いないのでしょう。山下公園から結婚式までの長い間、直子は藻奈美の中でどのような心情でいたのかと考えると夫に対する深い愛がなければできることではありません。恐らくラストで直子は平介が気付いたこともわかってしまっているのではないでしょうか。平介もそれを共有し、そのうえで最後の藻奈美(直子)の新郎との会話があり、直子と共に「秘密」を貫く平介の決意が感じられました。辛い選択ですが、私は2人の選択が最良と思います。願わくば、平介が知らずにいてくれたら救いがあったかもしれません。男性は脆いと書いたら女性に失礼でしょうか。しかし、直子は藻奈美として次の人生へ進み、平介は直子が消えた山下公園から変わっていないことがまんざらでもないかと思います。読後、放心状態になりました。深い夫婦愛があればこその別離が描かれた作品です。普通の幸せがいかにありがたいものか感じることのできる推薦作品です。
秘密 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 秘密 (文春文庫)より
4167110067