電光石火 内閣官房長官・小山内和博

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電光石火 内閣官房長官・小山内和博の評価:

3.75/5点 レビュー 20件。 D ランク

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平均点3.75pt

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全21件 21〜21 2/2ページ
No.1
(4pt)

筆者の経験や思想を列挙しただけに思えるが、参考になった

政治小説というより、元公安警察の中堅で、国会議員政策担当秘書の経験もある作者の接してきた情報に裏打ちされた、保守的というよりは、国益至上主義な思想信条に基づく、一種の政治論のテキストと思って読むと、大変面白い。

今の沖縄基地問題について、おそらく筆者は、主人公の小山内官房長官に仮託して、「米軍基地周辺に勝手に集まりながら、出て行けという身勝手な住民」という事実を示唆しつつ、だが「しかし、米軍占領下では、基地のインフラに寄生しないと生きていけなかったのもまた事実」と別の現実をも示唆し、最後に「代々が受け継ぐ癒えない戦争の傷こそ、基地問題の本質である」と結論付けつつ、資金投下と箱モノ(本作では沖縄科学技術大学院大学構想)整備だけで沖縄が活性化し懐柔できるなど笑止と官僚をあざ笑う。沖縄地元民が入学しても地元に就職先はなく、そもそも統計的に入学水準にあるとは思えず、県外入学者に乗っ取られるとの予測も、統計が正しければきっとそうだろう。

沖縄人の反感のモトである米軍人の事件事故も、本土の米軍人(士官学校で学んだ陸海空軍人)ではない海兵隊、すなわち教育システムからして士官教育がなっていない、志願制の世の中の荒くれ者なのだから当然と説く。海兵隊ディスってんのか?と言われそうだが、確かに中にはそういう面もあろう。

私は共産党よりの穏健左派なので、在沖縄米軍は気に食わないが、政府や公安の冷めた視点から見れば、こうもややこしいことになっているとは気づかなかった。
それを知るだけでも買って読んで損はしないと思う。

でも、今どき銀座やステーキハウスで薀蓄を傾けるシーンなど、キザすぎて鼻につくので、1点マイナスして4点。
内閣官房長官・小山内和博 電光石火 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 内閣官房長官・小山内和博 電光石火 (文春文庫)より
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