魔法使いと刑事たちの夏
評判
魔法使いと刑事たちの夏の評価:
3.36/5点 レビュー 14件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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魔法使いと刑事たちの夏の評価:
3.36/5点 レビュー 14件。 B ランク
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本短編集に魅力を感じるかどうかは、主要登場人物たちへの思い入れの程度次第と言ってよいかもしれません。主人公たちの行動様式だけではなく、文体や構成も、前作をほぼ踏襲しているため、主要登場人物や彼らの関係への思い入れが強ければ、本短編集も楽しく安心して読み進めることができるでしょう。一方、登場人物への思い入れがそれほどでもなければ、本短編集を読み終わるころには、同じようなパターンの連続に飽き飽きしてくるかもしれません。よく構成・演出されているとは言え、仕込まれているネタ自体もそう大したものではないため、本短編集を読み終えるころには、最初の作品の印象がほとんど残っていないということもありそうです。
欲を言えば、もう少し、主要登場人物たちにシリーズを牽引するだけの魅力があってもいい気がします。本作品に限らず、本著者の作中人物には、小説というよりも、コントか落語に登場する人物に近い印象があります。登場人物は感情移入の対象というよりも、むしろ一歩引いたところから眺める笑いの対象であり、作品を読んだ後も、湿った感情を後に引くことなく、すぐに忘れてしまえます。もし聡介とマリィがもう少し感情移入のしやすい登場人物で、2人の関係の進展が気になるような描き方でもしてあれば、シリーズを牽引する力を持てたかもしれません。ただそうなると、娯楽に徹したユーモア・ミステリ作品としてのバランスが崩れるかもしれず、難しいところです。