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飛行迷宮学園ダンゲロス『蠍座の名探偵』
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飛行迷宮学園ダンゲロス『蠍座の名探偵』の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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前作『戦闘破壊学園ダンゲロス』は、腰が抜けるくらいおもしろかったですが、こちら『飛行迷宮学園ダンゲロス「蠍座の名探偵」』は、少しばかりガッカリさせられるデキです。 前作では、設定やバトルのすごさだけでなく、「悪と思っていた連中が実は善」みたいなどんでん返しの連続がすばらしかったのですが、本作ではそういったひねりは皆無。 魔人嫌いの人間の集まった天道高校が、ある日、希望崎学園の番長グループの襲撃を受けます。番長グループのメンバーたちが殺されていて、そのそばに天道高校の制服のボタンが落ちていたので、「犯人を出せ〜」とやってきたわけです。魔人の能力によって校舎ごと空に浮かび、セキュリティ部隊も介入できず、どんどん殺されていきます。そんな中、天道高校の生徒会長が、無限の攻撃力と無限の防御力を持つ「転校生」を召喚し、番長グループの殲滅を依頼する。はたして、生き残るのは番長グループか、転校生か? 番長グループを殺したのはだれか? だれがボタンを落としていったのか? といったお話。 一応、犯人捜しもテーマに上がっていますが、ヒントの出し方がまるでなっていないので、ミステリーとして読むのはムリと思います。 前作では圧倒的におもしろかった異能バトルも、かなりスケールダウンしています。 前作ではすっとんきょうな能力でも、バトルの組み合わせや、コンボによって、手に汗握るバトルが展開されました。それも、納得感のある論理的展開で勝敗がついていました。 本作では、閉鎖空間を凍らせる能力とか、クワガタに攻撃させる能力とか、すごくありふれたものばかり! 唯一すごいと思ったのは、番長の大銀河超一郎の能力だけでした。ネタばれなので書きませんが、この能力はすごい! 「だれが犯人か?」という答えが最後の最後におまけみたいに明かされますが、これこそ蛇足と呼ぶべきもの。今までの物語とまったく関係なし! そして、それが副題の根拠になっているのだから、へたくそな小説という印象を受けてしまいます。 この蛇足がなければ、星3つくらいのおもしろさです。 それと、転校生とか、識家とか、並行世界があることとか、設定がくわしく説明されないので、前作を読んでからの方がいいです。というより、前作は絶対に読んだ方がいいと思いますが、こっちは読まなくていいと思いましたよ。 | ||||
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