時代小説の名手が描く、江戸の女の恋愛模様 江戸の占い本が女たちの吉凶をズバリ! 月ごとの風物を織り込みながら江戸の女を生き生きと描く、切なくも愛らしい傑作時代小説。

「この世の定め事と思って、信太郎と添いとげておくれ」おぬいの窮地を救った卯兵衛は倒れてしまった。

美濃屋の跡取り息子・信太郎の目が突然見えなくなった。

勘当息子の信太郎が父親になった。その喜びも束の間、幼なじみの元吉が何者かに刺されてしまう。

大地震の被害を乗り越えた信太郎。しかし、美濃屋の総領として乗り越えなければならぬ大きな問題を抱えていた。

安政の大地震、江戸が壊れた。崩れる町、失われるいのち。

手形を奪われ、さらに妾に逃げられた信太郎の義兄・庄二郎。信太郎も勘当中の身で子供ができてしまい……。

許嫁だったおすずが賊に襲われて自害した。自責の念を抱えながら、信太郎は賊を追う――。

明治初年の東京を舞台に、「最後の木版浮世絵師」となった 小林清親の半生を描く傑作時代小説。

生麦事件に揺れる幕末。売れっ子芸者のおむらは薩摩藩士の恋人のため洋妾となり、英国公使館に潜入した。

坂東流名取の照代が一夜限りの舞台に召し出され、歌吉が相方をつとめることに。

旗本の家に生まれ、落語家になったが、江戸市中に爆弾を仕掛けたことから捕えられ獄死した三笑亭可楽。

「江戸の町衆を守る」捕亡(とりもの)一筋の弥一郎が選んだ生き方とは? 御一新に「八丁堀」同心がつける男の始末。

斎藤月岑は神田雉子町に居をかまえる、草創名主24家のひとつ、斎藤家の9代目である。

今をときめくお狂言師の歌吉は隠密の手駒も務める。

最低亭主から逃げた女房は江戸の離縁請負人のもとで働くことに。

直木賞作家の真骨頂! ほっこり笑えてじーんと泣ける江戸人情物語 巣鴨で六代続く糸問屋の主人を務めた徳兵衛。

騙されて江戸に来た13歳の少女・お末の奉公先「鱗や」は、料理茶屋とは名ばかりの三流店だった。

頬に傷痕のあるお吉は押しも押されぬお狂言師。お小人目付けの日向新吾と互いに想い合う仲だが、日向には縁談が持ち上がる。

安永四年、京都。当代一の絵師を目指す豊蔵と彦太郎は、ひょんなことで奇跡の出会いを果たす。