発行日：1997年05月31日

出版社：光文社

ページ数：329P

【あらすじ】

嵐の夜、新興宗教の教祖・信楽緒斗丸が拘置所で自殺、半年後、担当検事が再起不能の大怪我を負った―。OLの水沢かなえは、このごろ、いつも誰かに監視され尾行されているような気がしていた。そのうえ、恋人の野毛真二が心変わりし、心乱れる日々であった。そんな折り、かなえに不思議な言葉をかけた女・都鳥里紗子が殺され、パソコンのフロッピーに奇怪な文章が残されていた。そして、彼女と接点のある男たちが続いて死ぬ。桐生賢太郎検事は、一連の事件の背後に、あの自殺したはずの教祖・信楽緒斗丸の影を見る。かなえを襲う非情な運命!逃れようともがく彼女が辿りついた先は。