発行日：2013年05月31日

出版社：角川書店

ページ数：414P

【あらすじ】

広瀬一哉は何者かに襲われ、愛娘の莉子が誘拐されたと告げられる。学生時代に箱根駅伝を走った過去をもち、現在も仕事帰りのランニングを欠かさない広瀬に対し、走って目的地まで向かうことを要求した犯人。広瀬の腕に巻かれたランナー用の腕時計によってランニングルートと心拍数がモニタリングされ、広瀬は足をゆるめることすら許されない。極限状態のまま広瀬が導かれた先には、勤務先の日本銀行本店がそびえ立つ―。日銀の致命的なセキュリティホールを指摘したリスク報告書“ヤブナカ・マニュアル”。限られた人間しか知りえないはずの内容を利用し、完全犯罪を企てた犯人とは?