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(短編集)

通話



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■通話 (EXLIBRIS)

通話 (EXLIBRIS)
【Amazon】
発行日:2009年05月31日
出版社:白水社
ページ数:249P
【あらすじ】
『通話』―スペインに亡命中のアルゼンチン人作家と“僕”の奇妙な友情を描く『センシニ』、第二次世界大戦を生き延びた売れないフランス人作家の物語『アンリ・シモン・ルプランス』ほか3編。『刑事たち』―メキシコ市の公園のベンチからこの世を凝視する男の思い出を描く『芋虫』、1973年のチリ・クーデターに関わった二人組の会話から成る『刑事たち』ほか3編。『アン・ムーアの人生』―病床から人生最良の日々を振り返るポルノ女優の告白『ジョアンナ・シルヴェストリ』、ヒッピー世代に生まれたあるアメリカ人女性の半生を綴る『アン・ムーアの人生』ほか2編。 出版社からのコメント 【ラテンアメリカの新しい声】 ロベルト・ボラーニョは、1953年、チリのサンティアゴに生まれた作家、詩人。2003年に50歳の若さで亡くなったが、没後も国際的な評価は高まるばかりである。 本書は彼の第一短編集で、全三部構成。第一部<通話>では、おもに売れない作家や三流詩人たち、さらにはボラーニョ自身を投影した人物(B)が登場する。「ものを書く」「伝達する」という行為に対する、屈折しながらも共感に満ちたまなざしが随所に表れている。第二部 <刑事たち >には、不可思議な体験を語る男たちが登場する。第三部<アン・ムーアの人生>では、女たちの奇妙だが真摯な生き様が語られる。 いずれの作品にも、「世に知られないテクスト/名もない人々の声」への強い関心がみられる。また、各々の短編を流れているのは、得体の知れないさまざまな<恐怖>の感覚である。これはしばしば、1973年9月11日に起きたチリ・クーデターに根ざしている。 「皮肉とユーモア、不安と恐怖が、知性の房を抜ける鮮血となって、文学の心臓を支えている」(堀江敏幸氏) 作家のエッセンスがつまった、初期を代表する一作。
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