逃亡者と古傷
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木村二郎さんと言えば、ドナルド・E・ウェストレイク(R・スターク含む)、ロジャー・L・サイモンの翻訳者として忘れがたい。(「ワイルド・ターキー」がとても良かった) 「逃亡者と古傷」(木村二郎 扶桑社BOOKS)を読み終えました。2つの中篇が収録されています。 (1)「厄介な古傷 "Old Wounds Always Make Trouble"」 ニューヨーク。私立探偵、ジョー・ヴェニス。彼はオクラホマの出身、母親が日本人。彼は知り合いの女性探偵・フィリスが銃撃され、その母親の依頼によりその犯人捜しを依頼される一方、女性探偵の依頼事項をもまた引き継ぐことになります。交錯する二つの事件。私は、久しぶりに「ハシバミ色」という表現を聞くことになりました。電子デバイスとフェイスブックのアカウントによってストーリーが彩られているものの、オーセンティックな<西海岸私立探偵小説>と言っていいでしょう。 (2)「きのうの逃亡者はきょうも逃亡者 "Once a Fugitive, Always a Fugitive"」 ジョー・ヴェニスは、カリフォルニアから来たローズから24年前に母親を殺害して失踪した父親を捜すよう依頼されます。書下ろしだそうですが、ミステリとしては(1)より優れていると思います。しかしながら、スリラーですからその理由を書くことができません(笑)。また、あることがひとつの感慨を呼び起こし、余韻が深い。 私が言うまでもなく「私立探偵小説」への限りないオマージュとしていつまででもページを捲っていられる読書ではありますが、多くの偶然に支配されるストーリーについては、頷きがたい部分も垣間見られます。 「ニューヨークの秋」、ブルックリン・ブリッジを浮世絵風に描いたイラストレーション、フィレミニヨン、ワイズクラック。 2021年、"POTUS"が変わった?後のジョー・ヴェニスの活躍を期待したいと思います(笑) | ||||
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