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churen さんのレビュー一覧
churenさんのページへレビュー数2件
全2件 1~2 1/1ページ
※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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この作者はどの作品においても、登場人物を突き放したような書き方をするのですが、この「ボトルネック」はその点において群を抜いています。
主人公の少年は、最後にどの道を選んだのか。 読了後、あなたはおよそ他の小説では体験できないほどの、後味の悪さを得られるでしょう。 注)上記はすべて褒め言葉です。 この作品は主人公に同情する類のものではないでしょう。 主人公の境遇も、苦悩も、読者のお涙を頂戴するためのものでは無いのです。 突き放されて、突き放されて、読者が最後に感じるであろうあの清々しい後味の悪さこそが、この作品の本質であり、評価される部分ではないでしょうか。 私は米澤作品のなかで、このボトルネックが一番好きです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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青の炎に感激して貴志作品を読み始めた私ですが、この作品は、はずれの無い(むしろ当たりしかないと言える)貴志作品の中でも群を抜いて素晴らしかったです。もっと言うと、私が今まで読んできた小説の中で、この作品を越えるものに出会ったことがありません。
一応くくりとしてはSFに分類されているみたいですが、この作品はSF・ミステリー・ホラー・サスペンスなど、様々な要素の溶け込んだ最高のエンターテイメント小説で、かつ日本小説史に残る傑作と言えるでしょう。 文庫化されているので、書店で見かけたなら即購入することをおすすめします(笑)。 この作品に出会えたことに感謝を。 |
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