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fukuiosi さんのレビュー一覧

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.20pt

レビュー数5

全5件 1~5 1/1ページ

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No.5: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

考えさせられる・・・

主人公たちの心のくすぶりとその背景もしっかり書かれており、すべての登場人物に感情移入できる。文章力もかなりにもの。初めて福井晴敏の作品を読んだが、これだけ読んだだけでも小説家になるべくしてなった人だと思えた。
世界観もしっかりしており、かつ読者への問題提起も織り込まれていて考えさせられた。
「亡国のイージスにつながる話だから」という理由だけでなく、一つの物語として向き合って欲しい作品だと思う。

Twelve Y.O. (講談社文庫)
福井晴敏Twelve Y. O. についてのレビュー
No.4: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

面白い

個人的には魍魎の匣より謎がシンプルで好き
伏線が多く、読むにつれ謎が増える。しかしあるところまで読むとバラバラだった話がじょじょにつながり始める。そして最後にはすべてが解き明かされる・・・
妖怪の説明も面白く、興味深い。登場人物も個性豊か。掛け合いも面白い。
物語としてのクオリティーがかなり高く、読ませる力が半端ない。
読めば読むほど先が気になる。この作者の作品はすべてがおすすめ
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)
京極夏彦姑獲鳥の夏 についてのレビュー
No.3:
(2pt)

一言で言うなら知識の詰め込み

見出しの通り。知識の詰め込みにすぎない・・・
福井晴敏の作品を読み終わったのでその代わりを探していた。
しかしダメだった。ジャンルは好きなジャンルではあったが物語になっていない。
このような作品は新書で出すべきもので、小説ではない思った。
登場人物の背景も無理やり感が否めず、感情の動きも唐突でついていけない。また、年齢もわからず人物像を想像することもできないのでのめり込めない。文章も日本語的に「ん?」と思う部分が目立つち、読ませる力に欠ける。
なまじ作者に知識があるだけに残念な作品になってしまっていると感じた。

瀕死のライオン〈上〉 (幻冬舎文庫)
麻生幾瀕死のライオン についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

素晴らしい作品

福井さんの作品にはおなじみの設定があります。またこれか・・・と思う方も居らっしゃるでしょうがそれは福井さんが伝えたいと心から思っているということです。すべての作品に一貫したテーマ。それがある作家というのは少ないのではないでしょうか。
私はこの本きっかけでいろんなことを考えるようになりました。
確固としたテーマ、しっかりとした人物の背景、共感できる心理描写。
若干難しい言葉も出てきます。でもきちんと説明があり、それをダルイというかもしれませんが大事なことです。
いろいろ言いましたが、難しいテーマと物語が融合し、素晴らしい作品になっています。
ぜひどうぞ

亡国のイージス 上  講談社文庫
福井晴敏亡国のイージス についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

すごいの一言

福井さんの作品はスケールが大きいので現実味がないという方もいます。
しかし、そのスケールの中でこそ輝く人と人との繋がりや、人を信じることの大切さがあります。
この作品もそうです。私は最後のシーンで目頭が熱くなりました。
テーマもしっかししているし、物語としてのクオリティーも高いです。
川の深さは (講談社文庫)
福井晴敏川の深さは についてのレビュー