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No.10
癒し屋キリコの約束
森沢明夫
癒し屋キリコの約束の感想
No.9
竜の涙 ばんざい屋の夜
柴田よしき
竜の涙 ばんざい屋の夜の感想
No.8
その女アレックス
ピエール・ルメートル
その女アレックスの感想
No.7
マリアビートル
伊坂幸太郎
マリアビートルの感想
No.6
ハーモニー
伊藤計劃
ハーモニーの感想
No.5
虐殺器官
虐殺器官の感想
No.4
家守綺譚
梨木香歩
家守綺譚の感想
No.3
容疑者Xの献身
東野圭吾
容疑者Xの献身の感想
No.2
13階段
高野和明
13階段の感想
No.1
ワイルド・ソウル
垣根涼介
ワイルド・ソウルの感想
前作同様、今回読んだ作品も喫茶店を巡る物語となっている。
喫茶店の店主で「癒し屋」の霧子の元には、噂を聞きつけた依頼者が店に足を運ぶ。
『癒し屋』などと突飛もない仕事を創作し、その報酬は店にある神棚のしたの賽銭箱へ入れる。
キリコはロッキングチェアでビールを飲みながら話しをきいて、金がありそうな客だけを選別して聞きき、店長のカッキーや常連客をパシリに使いながら 予想外なとはいえ理屈にあった方法で 依頼者を癒していく。
霧子とカッキーにも なんだか謎があり、それを全体を通したストーリーとしながらも、1章で1つのQ&Aの体裁となっているので読みやすいし、なによりその解決方法が見事。
ヒトには 生きていればどうしても忘れられないキズがある。
切羽詰まった物もあれば、いったんは心の奥底へ追いやってしまったもの(追いやらないと生きていけないものも含めて)もある。
それは、彼女たち2人も同じで、要は彼女たち自身も心に持っていながらソゲの様に突き刺さったままになっているキズがどう癒されるのか、これが短篇ではありながら連作の体となっており、全体的な深みとなっている。
誰もが、何かしら、それが過去であれいま現時点であれ、なにかしら 重いものは持っている。
もしキリコさんがほんとうに入てくれれば、すっ飛んでいくのになぁと、どれほどすっきるするだろうと考えながら、少なくともわずかでもヒトに対して心が優しくなれる感じがする、そうして読んだあとに自分が癒された様に思える 最高の作品です。 了