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No.7
殺意の集う夜
西澤保彦
殺意の集う夜/怒涛の「そんなわけあるか」
No.6
密室殺人ゲーム王手飛車取り
歌野晶午
密室殺人ゲーム王手飛車取り/不謹慎の極み、だがそれがいい
No.5
ハサミ男
殊能将之
ハサミ男/異色の模倣犯探し
No.4
火車
宮部みゆき
火車/クレジット社会の闇を知る
No.3
カラスの親指 by rule of CROW's thumb
道尾秀介
カラスの親指/オッサンを応援したくなる
No.2
十角館の殺人
綾辻行人
十角館の殺人/古き良き時代のミステリ
No.1
そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティ
そして誰もいなくなった/初心者向けミステリ
確かにあたしは、ちょうど続けざまに6人も殺してしまったところだ。でも友達を殺したのはあたしじゃない。
ならば友達を殺した犯人に、あたしが殺した分も罪をかぶってもらおう! さっき殺した6人のうちの誰かに違いない、一体誰だ!?
もうこの設定を思いついた作者のセンスがすごいのだが、この作品を楽しむためには、少なくとも次の2つの性質が必要であろうと私は考える。
1つ目は、文体や設定への違和感があっても気にせず読めること。
古い小説や翻訳ものを読み慣れている人などは向いているかもしれない。 というのも、1996年の作品で、正直、舞台設定や人物設定、登場人物達のセリフも含めて、言い回しやそれぞれの描かれ方が古臭く感じてしまうのだ。
昔の本だしそういうもの、と割り切って読めれば問題ないが、序盤の万理と園子の会話が辛い人は、読み切るのが大変かもしれない。
2つ目は、バカバカしいことを素直に楽しめること。
「そんなわけあるか」の連続で、つっこみ出すとキリがない。潔く楽しんだほうがよい作品である。
しかしながら、実は細かい伏線がちゃんとあって、アホみたいな状況の影にやたらまともなトリックや論理展開がある。
私自身、どういう気持ちで読めばいいのか困惑しつつも、夢中になって考察して、一晩で読み切ってしまった。
この本を面白いと思うか、酷すぎると思うか、かなり好みが分かれそうな作品である。
今は電子書籍しか売られていないようなのだが、ぜひ手元に紙で欲しいので、新装版で出てほしい。
▼以下、ネタバレ感想