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No.4
ハサミ男
殊能将之
ハサミ男/異色の模倣犯探し
No.3
カラスの親指 by rule of CROW's thumb
道尾秀介
カラスの親指/オッサンを応援したくなる
No.2
十角館の殺人
綾辻行人
十角館の殺人/古き良き時代のミステリ
No.1
そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティ
そして誰もいなくなった/初心者向けミステリ
次の獲物である美少女の周辺を調査していた主人公は、死体となった彼女の第一発見者となる。美少女の首にはハサミが突き立てられていたのだが、これはマスコミから「ハサミ男」と呼ばれている殺人犯の手口にそっくりだ。しかしそんなはずはない。「ハサミ男」は自分なのだから――
模倣犯自体はさほど珍しい要素ではないが、『ハサミ男』では殺人犯が主人公で、自分の手口の模倣犯を探すという設定が目新しい。
また、その主人公自身の性格もなかなか面白い。淡々とした語り口で、「医師」と呼ぶ人物と不思議な会話をし、自殺未遂を繰り返し、何事もなかったかのように仕事をこなし、そして推理を働かせながら模倣犯を探すのだ。
このシリアルキラーに共感はできないのだけれど、なぜか応援したくなってしまう。
本文では主人公視点の他、警察視点でもこの事件を追っていく。
警察側も個性のある面々で、若い刑事の目線から、事件の情報や警察の捜査状況が徐々に判明していく。
アンフェアな表現やあからさまなミスリードなど、少し引っかかる点はあるものの、模倣犯探しを純粋に楽しむことのできる作品だと思う。
ネタバレ被害に遭いやすい作品でもあるので、早めに読んでおくことをオススメする。
▼以下、ネタバレ感想