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無限ループ
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無限ループの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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レビューを見て悩んでいる方。 その時間がもったいないですよ。 暇な時間に喫茶店で飲むコーヒー代は無駄じゃありませんよね。 それと同じです。 この本には間違いなく630円の価値があります。 私は先が気になって一気に読んでしまいました。 感想は「面白い」の一言に尽きます。 もちろん感想は人それぞれでしょうが、悩むくらいならいっそのこと読んでみてはいかがでしょうか。 | ||||
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これは、怒りの度合いに応じて憎悪する相手から金を奪い取れるシルバーボックスという箱を手に入れた男を描いたSFミステリーです。 ものすごく単純なようですが、「怒りの度合いに応じて」というのが実に話を面白くしています。 普通、私たちが怒りを抱く相手は身近な人です。 そして、身近な人は、得てして自分と同程度の生活レベルを営んでいます。 すなわち、会社の上司や友達相手にシルバーボックスを使っても、それほどの大金が手に入る訳ではありません。 かと言って、資産家相手にシルバーボックスを使っても、怒りが「ゼロ」なら、手に入る金もゼロな訳です。 この単純だからこそもどかしいルールに、主人公は悩み、やがてはその人間性まで変わっていきます。 まったく、よくぞこんな発想が思い付くものだと感嘆しました。 作家の頭の中はどうなっているのでしょう。 主人公はもちろん、彼の母親、彼にシルバーボックスを売る謎の女子高生ヨーコはとてもよく描けているのですが(表紙の写真は、きっとヨーコのイメージですね)、主人公の恋人の描写が今一つ弱かったのが残念ですし、ここは当然減点対象ですが、シルバーボックスという斬新な着想と、次回作への期待を込めて★を5つ進呈したいと思います。 | ||||
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自分の怒りの度合いに応じて相手の財産を奪うシルバーボックスを手に入れた男の欲望がリアルに描かれていておもしろかった。まずは身近な人間に怒りをぶつけ、次にその対象がTVに出ている政治家や不正を行う人間に変わり、最終的には銀座で豪遊する金持ちに欲望をぶつける。その過程が非常にリアルだったし、シルバーボックスの怒り度合いの上がり方や、裏技みたいな使い方もあってよく考えられていた。人間の欲求レベルには際限がなく、シルバーボックスで手に入れたお金を守るために必死になる男の様子も楽しめた。 | ||||
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この本は、100人が書いたら100人全員が「無限ループ」とタイトルをつけるだろう。 主人公は「無限ループ」というバグ(プログラムミス)に嫌気がさして、やがてはシルバーボックスにおぼれていく。 さらには、作者は、「サラリーマンの生活も無限ループなのでは」と問いかける。 随所で「無限ループ」が発生し、しかし、このタイトルの真の意味がわかった時には「なるほど。そうきたか」と感心した。 とても面白いミステリーだが、それだけに、副題の「右へいくほどゼロになる」が悔やまれる。 もちろん、この副題にも意味があるのだが、「無限ループ」というタイトルの鮮やかさの前に、個人的には「不要」と感じてしまった。 タイトルはストーリーやテーマが集約されたものでなければならないと思う。 そこで、厳しいようだが星を1つ減らしてこの評価とさせていただく。 | ||||
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感想を問われれば、「面白かった」としか答えようがない。 したがって、ミステリーにそれ以外の何かを求める人にはお勧めしない。 「無限ループ」はプログラムの世界のミスの事を言うが、確かに読んでいて、 「こんな稚拙なミスをするプログラマーがいるのか?」という疑問はあったが、 ここで高度な「無限ループ」の話をしても、本題がぼやけるだけである。 プログラム本で一時代を築いた大村あつしが、その程度の事に気付かないはずはない。 後は、ページをめくるたびに主人公が遭遇する不可思議な現象の数々に、時間を忘れて没頭した。 終盤の盛り上がり方は、ハリウッド映画を見ているようで、読んでいるこちらの興奮も最高潮に達した。 とどのつまりは、この小説は「面白い」。 それが私の評価だ。 | ||||
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ベストセラーとなったハートフル小説「エブリリトルシング」の作者がミステリーを書くと、良くも悪くもここに着地するんだな、という印象だ。確かに、最初はシルバーボックスを手に入れた主人公が世界征服でも目論むのかと思ったが、自分の体よりもお金の心配をする母親を見て主人公が「お金ってなんだろう」と嘆くシーンに、この作品のテーマが凝縮されているように思えた。 ネタバレになるので書けないが、物語の舞台の広がりは個人的に満足だし、読後感も悪くなかった。それ以上に、読み始めたら止まらない筆の運びは健在だ。 寝る前に30分ずつ読もう、みたいな読み方はできないと思うので、時間を確保してから最初のページをめくってほしい | ||||
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これは良い悪いの問題ではなく好き嫌いの問題だと思うが、私は「無限ループ」は好きである。理由は「無駄な贅肉がない」からだ。長編の場合、どうしても話が横道にそれるきらいがあるが、「無限ループ」は一切寄り道をしない。一見、寄り道に見えるストーリーもその後の伏線となっていて、回収された時になるほどと思う。他の方も書いていたが、これからの時代はこうした作家が人気を博す気がする。 | ||||
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これは、以下の理由から傑作と断言してもいいように思う。ミステリーの3要素は「フーダニット(Who Done It)」「ハウダニット(How Done It)」「ホワイダニット(Why Done It)」と言われる。 主人公は終盤、ある不可思議な現象に巻き込まれる。しかし、それを引き起こしたのが、誰なのか(フーダニット)、どうようなトリックなのか(ハウダニット)、そして犯人の動機(ホワイダニット)。この3つがどれもわからない。そして、わかった時に思わず作者にしてやられたと苦笑がもれる。本格派ではないSFミステリーだが、無茶な展開はなく、すべての事象の整合性もきちんと取れている。 素晴らしい作品だ。 | ||||
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三人称小説ですが、すべて主人公目線で描かれています。 そのため、主人公の描写は抑え気味です。 その分、彼を取り巻く人々はとてもよく描かれています。 もう一人の主人公ともいうべきヨーコなんているはずがないのに、歌舞伎町を歩いていたら本当に出会いそうな気にさせられます。 また、主人公の母親の描写は秀逸で、目頭が熱くなります。 読み終えた時に、シルバーボックスは本当にこの世に存在しているような錯覚に陥りました。 読書量に応じて3.5点から5点くらいに評価が散らばりそうですが、私は文句なしに「買い」だと思います。 | ||||
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エンターテインメント性が高く、大変面白い作品だと思います。 大村さんの著作は初めて拝見したのですが、読みやすい平易な文章でした。 主人公・誠二の内面を余すところなく表現してくれています。 プログラムバグの無限ループを皮切りに、悪事の循環、富める者と貧しい者の固定化などを 無限ループに凝し、不条理さを嘆く誠二の不完全な正義感をありありと描き出しています。 もし自分がシルバーボックスを手に入れたら?読者は誠二の行動に一喜一憂しながら 読むことになります。あっという間に読了してしまうことでしょう。 読んで損はしません。 副題「右へいくほどゼロになる」の意味が最後に明らかになりますが、特に驚きを与えるもの ではなかったこと、文章が丁寧すぎて逆に物足りなかったことから星を1つ減らしました。 しかしこれも私の嗜好による評価に過ぎないのであしからず。 | ||||
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エンターテインメント性が高く、大変面白い作品だと思います。 大村さんの著作は初めて拝見したのですが、読みやすい平易な文章でした。 主人公・誠二の内面を余すところなく表現してくれています。 プログラムバグの無限ループを皮切りに、悪事の循環、富める者と貧しい者の固定化などを 無限ループに凝し、不条理さを嘆く誠二の不完全な正義感をありありと描き出しています。 もし自分がシルバーボックスを手に入れたら?読者は誠二の行動に一喜一憂しながら 読むことになります。あっという間に読了してしまうことでしょう。 読んで損はしません。 副題「右へいくほどゼロになる」の意味が最後に明らかになりますが、特に驚きを与えるもの ではなかったこと、文章が丁寧すぎて逆に物足りなかったことから星を1つ減らしました。 しかしこれも私の嗜好による評価に過ぎないのであしからず。 | ||||
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これはベストセラーになりますね。 他の方も書いておられますが、とに かく面白い。スピード感とハラハラ 感、予想を裏切られた時のしてやら れた感は秀逸です。 もう少し主人公のキャラを立たせれ ば、連ドラとか映画になりそうな予 感がします。 | ||||
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本の帯にもあったが、テーマは「欲」。すなわち「金」とか「労働」の意義を問うものだ。 人間なら避けて通れないテーマで、ともすると重くなりがちだが、作者は軽い筆致でこのテーマをえぐっている。その分ストレートに心に訴えてくる。 重いテーマを軽く描く。会話ではきっちり笑えて、最後は目頭が熱くなる。 今の時代にマッチした書き手だと思う。 伏線の張り方も十分に合格点だ。タイトルの意味がわかった時には鳥肌が立った。 | ||||
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文句なしに面白い作品です。 「面白い」というのは2つの意味があって、1つは緻密に練られたストーリーとしての面白さ。 もう1つは、「笑える」という意味の面白さ。 主人公はいたって真面目なのですが、母親やホステスと交わす会話はピント外れで、まるでお笑いを見ているようでした。 自信を持ってお勧めできる1冊です。 | ||||
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ミステリーなので、もちろんこれを読んで大学に合格したり社長になれるわけではない。 しかし、半端なく面白い作品だ。 緊張感を保ったままエンディングに流れ込める。 中だるみがないことや終盤のどんでん返しの鮮やかさから判断すると、毎回飽きさせないストーリー展開を義務付けられた連載物を本にしたものかもしれない。 個人的には久々のヒットだ。 | ||||
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あまり書くとネタバレになるので少しだけ感想を述べます。 タイトルの「無限ループ」と副題の「右へ行くほどゼロになる」。 この意味がわからないまま物語は進むのですが、ある瞬間背中に電流が走ります。 思わず「なるほどねー」とうなってしまいました。 5点満点に値する最上級のミステリーだと思いました。 | ||||
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ベストセラーとなった エブリ リトル シング 以来の大村あつし氏のファンです。 ですから、私の評価から星を1つ減らしてもかまいませんが、私は6点評価なら6点を与えたと思うので、やはり5点です(W 最高に面白くて、昨晩一気読みしましたが、エブリリトルシング同様、最後はきっちり泣かせてもらいました。 本当にこの人は、「泣かせるつぼ」を心得ていますね。 同じくエブリリトルシングで大村あつし氏のファンになった人は多いと思いますが、「ミステリー?」と食わず嫌いはしないでほしいですね。 感動系小説のエブリリトルシングも、小説作法としてはミステリーのテクニックに支えられていたんですから、「無限ループ」もきっとおいしく食べられますよ。 | ||||
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張り巡らされた伏線やどんでん返しの数々。 これほど面白いミステリーはなかなかないんじゃないでしょうか | ||||
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仕事って何だろう。人生って何だろう。 表紙の絵が象徴するように、息もつけない展開に、どんどん引き込まれてしまう。 けれど、時折随所に感じる著者の優しい目線が この小説をただのミステリーにはさせない。 読み終わって「ああ、おもしろかった」ではすまさないのだ。 仕事について、生きることについて考えさせられる豊かな筆致にも言及しておきたい。 それはとりもなおさず、おそらくは著者自身が、人生をちゃんとやってきた人だからなのだ。 嘘をつかず、自分にまっすぐに生きてきた高い精神性が反映され、 それがこの小説を気高い作品にしている。 著者はミステリー作家なのかと思ったら、違うジャンルの小説も書いているようだ。 これからが楽しみな、数少ない有望作家の1人だと言えるだろう。 | ||||
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仕事って何だろう。人生って何だろう。 表紙の絵が象徴するように、息もつけない展開に、どんどん引き込まれてしまう。 けれど、時折随所に感じる著者の優しい目線が この小説をただのミステリーにはさせない。 読み終わって「ああ、おもしろかった」ではすまさないのだ。 仕事について、生きることについて考えさせられる豊かな筆致にも言及しておきたい。 それはとりもなおさず、おそらくは著者自身が、人生をちゃんとやってきた人だからなのだ。 嘘をつかず、自分にまっすぐに生きてきた高い精神性が反映され、 それがこの小説を気高い作品にしている。 著者はミステリー作家なのかと思ったら、違うジャンルの小説も書いているようだ。 これからが楽しみな、数少ない有望作家の1人だと言えるだろう。 | ||||
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