アキハバラ@DEEP

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アキハバラ@DEEPの評価:

3.84/5点 レビュー 87件。 C ランク

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平均点3.84pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全72件 21〜40 2/4ページ
No.52
(4pt)

明るいテロはアリだと思う

アキハバラという特徴を出すために、夕方のニュースのヘッドライン的な場面、キャラ設定にはちょっとゲンナリするところは
あるけど、掴みとしてはありかな・・・
街という場と人との繋がりの中で生まれるものがあるというファンタジーとして、展開の巧みさもあり楽しめた。
「明るいテロ」にテロという言葉に反応してダメなものはダメ的なレビューがあったが、制度的にはダメとされていることを
認めつつも、力に踏みにじられずに、自分として正しい信じることをやるのは、健全(いい表現じゃ無いな)だと思う。
アキハバラ@DEEP (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEP (文春文庫)より
4167174111
No.51
(4pt)

明るいテロはアリだと思う

アキハバラという特徴を出すために、夕方のニュースのヘッドライン的な場面、キャラ設定にはちょっとゲンナリするところは
あるけど、掴みとしてはありかな・・・
街という場と人との繋がりの中で生まれるものがあるというファンタジーとして、展開の巧みさもあり楽しめた。
「明るいテロ」にテロという言葉に反応してダメなものはダメ的なレビューがあったが、制度的にはダメとされていることを
認めつつも、力に踏みにじられずに、自分として正しい信じることをやるのは、健全(いい表現じゃ無いな)だと思う。
アキハバラ@DEEP Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEPより
4163235302
No.50
(5pt)

聖地アキハバラ

著者の熱が感じられる作品でした。
秋葉原という場所は、確かに不思議な場所です。
海外に知られている日本の最も有名な場所として本書でも表記されていますが、東京の中でも独特の雰囲気です。
新宿、渋谷。原宿、六本木といったファッションやモード的なものと異なります。
著者は、世界の中の、おたくの聖地という表現も使っていますが、言いえて妙の感です。
著者は、そういう場所で、ハンディをもって、社会の底辺部にいる若者に思いを託したようです。
プロットはシンプルなのですが、登場人物のキャラクターが抜群に良いです。
そして、一般の読者にも届くようにわかりやすく表現されたアキバと電子の世界。
著者の力量があってこその作品でしょう。睡眠時間をを削って読み続けた作品です。
アキハバラ@DEEP Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEPより
4163235302
No.49
(5pt)

聖地アキハバラ

著者の熱が感じられる作品でした。
秋葉原という場所は、確かに不思議な場所です。
海外に知られている日本の最も有名な場所として本書でも表記されていますが、東京の中でも独特の雰囲気です。
新宿、渋谷。原宿、六本木といったファッションやモード的なものと異なります。
著者は、世界の中の、おたくの聖地という表現も使っていますが、言いえて妙の感です。
著者は、そういう場所で、ハンディをもって、社会の底辺部にいる若者に思いを託したようです。
プロットはシンプルなのですが、登場人物のキャラクターが抜群に良いです。
そして、一般の読者にも届くようにわかりやすく表現されたアキバと電子の世界。
著者の力量があってこその作品でしょう。睡眠時間をを削って読み続けた作品です。
アキハバラ@DEEP (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEP (文春文庫)より
4167174111
No.48
(4pt)

秋葉原じゃなくてまさにアキハバラ

石田衣良は初めて読んだ。雑誌に載ったエッセイは読んだことがあったんだが、ミステリー小説とかについて書いていて、それがまた自分の好きな小説を褒める内容だったので、逆に敬遠してた。たぶん世代的には近い、というより同世代だと思うので、学生時代(20年ぐらい前)に読んでいた本がかぶるのは当然なんだけど、それを称賛しているのを読むのはちょっとこそばゆいような感じがした。
なので、きっと読めば好きになる小説家だとは思いながら、あえて読もうとしなかったんだけど、この小説は、ハードカバーで出版されたときから、気になっていたので、意を決して読んでみた。
秋葉原って変わったなぁ。最近、またよく行くようになったんだけど、よく行ってた25,6年前からすると全く違う街のような気がする。そんな街の移り変わりとそれと若者たちの行き方の変化をよく絡めて描いている。
最近の若者って、ひきこもりが多いっていわれるけど、自分が若かったころの周りにいる人間よりもよっぽど世界のことを考えている。
20年前なんて、オタクすらいなくて、周りには恋愛至上主義の人間ばかりだったもんな。
面白い小説だった。でもAIについては、できればもっと突っ込んでほしかったような気もする。
アキハバラ@DEEP (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEP (文春文庫)より
4167174111
No.47
(4pt)

現代のおとぎ話ですね

社会不適合者みたいな6人の男女が、画期的なAI型検索エンジン
を開発する。現代のおとぎ話ですね。マイクロソフトを創業したビル・
ゲイツはハーバード大学の学生だったし、Googleの創立者たちは
スタンフォード大学の博士課程に在籍していた。オタク的要素はあっ
たとしても、決して社会不適合者ではない。それどころか、エリート
層に属していたと言って良い。ちなみに、本作の主人公の一人で
あるページと言う名前は、Google創立者の一人、ラリー・ペイジと
同名である。
検索エンジンという目の付け所は良いと思う。検索エンジンを征する
と言う事は、ネットの世界を征するも同然と言って良い。サイトにアク
セスを集めるには、サイトの質的優劣では無く、検索エンジンに上位
表示されるかにかかっている。
言わばサイトの殺生与奪権を検索エンジンが握っているのだ。
Googleの検索アルゴリズムであるPageRankを上げる為に、企業が
金と人手をかけてバックリンクを構築しているのが現状である。
本作では、利用者から定額課金をすると言っていたが、そんな必要
は無いのである。金はサイト管理者からいくらでも集められる。
この作品は、おとぎ話と割り切れば、それなりに退屈しないで読める。
登場人物も個性豊かであり、秋葉原の情景など思い浮かべながら
読む事が出来る。ただ、ラストの展開はあまりにも芸が無い。
ページ(と言うか、作者)にはもう少し考えて欲しかった。
あと、作品タイトルの@DEEPというのは違和感がありますね。大昔の
メインフレームじゃないんだから、普通は小文字で@deepでしょう。
それと、インターネット上に介在するプログラムをマシン語で書くかな、
と言う気がします。
アキハバラ@DEEP (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEP (文春文庫)より
4167174111
No.46
(4pt)

アキバも最高!!

直木賞作家、石田衣良先生の中編。IWGPなどと比べると500P超で厚めです。元は小説雑誌に連載されていたものだったそうです。なので人物説明などで時々くどい印象を受けました。しかし、氏の得意とする、個性の強い人物像、「ありえね〜」といいつつワクワクさせる展開などなど面白かったです。基本的には王道な展開なんですけどね。オタクの6人組(と言っても他の方が書かれているように、バリバリのオタクってよりは、コンピューターフリークって感じ)が会社を興して、画期的な発明をするんだけど、それを狙う腹黒い会社の社長が現れて…みたいな。大筋はなんとなく読めちゃうんですが、途中で出て来た人が最後に思わぬ形で出て来たり、あと勧善懲悪的な色合いが強いので、読んでてすっきりするのも良いですね。池袋といい、石田先生は「街の匂い」みたいなものを書くのが本当に上手い。あの軽妙な語り口で、オタクの聖地を魅力的に描きこんでいる。街自体も一つの登場人物のようです。人によってはややライトに思える語り口なので、見た目分厚い本ですが、短期間で読めちゃいました。賛否両論ありますが、私は池袋のシリーズと同じ位、こちらもオススメです。この後の話も読みたいなあ。
アキハバラ@DEEP (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEP (文春文庫)より
4167174111
No.45
(4pt)

アキハバラ六矢の教え

始めの方で、この物語がハッピーエンドであることがネタバレされるからか、安心感はあるけどドキドキ感は少ないです。
石田さんらしい疾走感にはあふれているので、サクサク読めます。
いろいろツッコミを入れたくなる部分も多いですが、小さな正義が巨悪に立ち向かう話はそれだけで面白いので★4つ。
結局石田さんが何を語りたかったのかと言えば、一人ひとりはか弱い存在でも、結束すれば強くなれるってことだと思います。
「三矢の教え」のアキバ版です。
みんながほんの少しずつでも勇気を持てば、引き込もりでも世界を変えられるんだよ、ってことかと。
ところで、途中までタイコ君のことを女の子だと思って読んでいたのは私だけでしょうか?
『サザエさん』の観過ぎですかね^^;
アキハバラ@DEEP (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEP (文春文庫)より
4167174111
No.44
(4pt)

かなり共感出来る

面白くて、寝食を忘れて読み進んだ。
電脳世界に首まで漬かっている、若者達の生き様が描かれる。
ディープな話題から、現実社会との対比、そして、正義感あふれる?展開。
後半は、少々ハチャメチャな印象すら受けた。
登場人物が超個性的である事も面白い。
途中、ネット上のみの仲間のユイが、おそらく自殺なのだが、変死する下りがある。
この時、葬儀の場で見せたユイの両親の冷淡さが、印象に残った。
ネットの中でしか、生きられない人間もいるのだ。
いかにそれが、認知されていないかが分かる。
ただ、本書の目的の一つ?である、オタクの世界を描ききってはいない。
本当のオタクの世界は、もっとdeepなのだと思う。
意識して、表現が弱められたのだろうか?
オタクが市民権を得、アキハバラを支えているのも事実。
著者はオーディオオタクらしいので、通じるものがあるのだと思う。
私の様な読書オタクにも、市民権を与えて欲しい!
と思う、今日この頃だ。
アキハバラ@DEEP (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEP (文春文庫)より
4167174111
No.43
(5pt)

めちゃくちゃ引き込まれました

 秋月電子やじゃんがらラーメンが実名で出てくる小説です。神は細部に宿るといいます。この小説は実にアキハバラの細部を良くとらえていると感じ熱中して読みました。プログラムに熱中する雰囲気もまさにそのままでした。
 前半は、ネット上の悩みの相談室を媒介にして知り合った6人のメンバがYAHOO、GOOGLEをしのぐ画期的な検索ソフトを開発するまで。後半は、それを独占しようという世界第七位の金持ち中込(おそらく堀江のパロディ)と対決し・・・というストーリーです。
 その中に、さまざまなメッセージを感じる事が出来ます。前半はベンチャービジネスを夢見てた中年にはノスタルジーがあるでしょう。リストカットの話もリアリティがありました。最後はちょっと無理やりですがハッピーエンドで読後感もよかったです。お薦めします。
アキハバラ@DEEP (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEP (文春文庫)より
4167174111
No.42
(4pt)

非常にすっきり爽やか

なんかこの本、秋葉原の真のおたくからは、非常に不評だったとか。
まあ、ちと軽すぎ、ご都合所儀すぎって感じは否めませんけど。
所詮、物語なんですから(笑
たしかに有り得ないんですけど、
単にお話として読むと、非常にすっきり爽やか♪なお話でしたよ
アキハバラ@DEEP (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEP (文春文庫)より
4167174111
No.41
(4pt)

アキハバラを舞台にRPG

読み始めは、秋葉原を舞台に最新オタク風俗を描いた小説かと思った。最近の若者文化には全くついていけてないオジサンのための入門講座には悪くないかもしれない、などと。
悪者が出てきたあたりから現実世界を超越しはじめた。これはSF(サイエンスファンタジー)なのだろうかなどと思っていたら、はあれよあれよとRPG化。と、言ってもRPGなんて一度もやったことがないのだが、きっとこんな感じなのだろう。奪われた財宝を奪還するため、仲間やアイテムを増やしながらパワーをつけ、最後は敵のアジトへ突入。途中に戦闘を交えながら、救出に成功....その間に友情の深まりとか人間の成長ストーリーなども折り込むと。RPGの定石パターンってきっとこんなものでしょう。一気に読めるが、最後に彼らを救う人物の設定はややいただけませんでした。
アキハバラ@DEEP Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEPより
4163235302
No.40
(5pt)

最高の…

ドラマだった。私はオタクではない、大量生産型の普通の大学生だ。しかし、秋葉原に憧れを抱き、感動した!!このドラマは大切な友達、仲間、友情…他にもスカッとする場面など、普段の生活では体感しえない刺激的な、いろいろな要素が詰まったドラマだ。(そう簡単には語り尽くせない)私は仙台在住なのでこのドラマの最終回を今日(2007年3月29日深夜)迎えた…原作を読んだことは一度もない。手に取ったこともない…しかし数ヶ月間このドラマの素晴らしさを体感した僕はボタンをクリックせざるをえなかった…最高のドラマなのだから最高の小説に違いない…期待も込めて星5つだ!!
DVDも買うぜッ!!
アキハバラ@DEEP (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEP (文春文庫)より
4167174111
No.39
(4pt)

面白かったです(●'∀`)

三人寄れば文殊の知恵、六人寄ればサーチエンジンの開発!社会的に虐げられている若者達の才能が開花する、無いものを補いあい、欠点は利用する、理想的な関係の仲間がおりなす、へっぽこサクセスストーリーv先にTVドラマを見たのですが、かなり内容が変わってますね…。キャラの性別までもが変えてあります。が、映像の上では、イズムが女の子で良かったと思いますvただ、池袋ウエストゲートパークもそうですが、なんでTVドラマになると幼稚になるんだろうか…原作の怜悧さがさっくり削られてます。主人公の精神年齢が下がるのはやるせないです…アキハバラ@DEEPは、苦心して作りあげたサーチエンジンを盗まれ、取り返す話なんですが、ドラマでは秋葉原のトラブルシューター、秋葉原版池袋ウエストゲートパークみたいになってました。まぁ、延々みんなでプログラミングしてる様子を見せ続けるわけにはいかないですからしょうがないんですがw映画版をまだ見ていないので、そちらも楽しみですv読み終わって、爽やかな気分になれる本です。おすすめv
アキハバラ@DEEP Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEPより
4163235302
No.38
(4pt)

若者の奮闘記

「オタク」「コスプレイヤー」「メイド喫茶」などが登場する小説だが、内容としては「悪者に立ち向かう若者」の話である。
ラストの展開はとても痛快で、早く次のページをめくりたくて仕方なくなる。
各キャラクターには各々特徴的すぎるほどの特徴があるのだが、その特徴のせいでかえってキャラクターの個性が陥没してしまっている感じはする。
読んでいて、「あれ、こいつってどういうキャラだっけ」と思うことがあるのだ。
「時々フリーズしてしまう」とか「ひどくどもってしまう」などの外見的(?)特徴のせいで各キャラがどんな性格なのかいまひとつ見えてこない。
「池袋」や「4TEEN」では各キャラを見事に分けて描ききっていた石田氏だが、今回の作品は強烈な特徴に頼り切ってしまい内面の持つ魅力を表現しきれなかった感じがする。
けれども話の流れとしては面白いし、多少強引な部分もあるがいちいち突っかかっても面白くないので一気に読み勧めてしまうことをオススメする。
「オタク」も「コスプレイヤー」も「メイド喫茶」も特別視することのない、単なる若者の奮闘記として楽しめる。
アキハバラ@DEEP (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEP (文春文庫)より
4167174111
No.37
(4pt)

おたくたちの聖戦

アキバで巡り会ったおたく青年たちとコスプレ喫茶のアイドルが、インターネットという新しい「世界」の開拓者となり、リアル社会の悪と戦う爽快抱腹奮闘記。
むちゃくちゃな設定ですが、めちゃくちゃおもしろかったです。
アキバのおたくがすごく素敵な人たちに思えてきます(笑
タイトルはDEEPですが実際にはそんなにディープな話は出てこないので、アキバに詳しくない人も安心して読んでみてください。
ところでこのドタバタ劇、どっかで似たようなものを読んだ気がするなあと思っていたのですが、さっき気がつきました。
宗田理さんの『ぼくらの七日間戦争』でした。
当時は純粋な心を持った「中学生」が社会の悪の縮図としての「学校」に対して闘いを挑む、という構図でしたが、今や「中学生」にそれを望むのは厳しいですからね。
「中学生」→「アキバおたく」、「学校」→「大企業」という構図に変わっちゃったのでしょう。
あぁ、なんて純粋で繊細で心麗しきおたくたち。
美しい日本の未来は彼らの肩にかかっているのかもしれません (^^)
アキハバラ@DEEP (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEP (文春文庫)より
4167174111
No.36
(5pt)

初めて読みました

石田衣良さんの作品で初めて読みましたが
ぐいぐい引き込まれていく感覚でした。
アキハバラに根付いたオタクたちの話と
最初はもっとオタク要素が強いものかと思いましたが
そこまでオタクオタクしていなくて
専門的知識に偏ることもなく
人間同士のつながりの強さについて書かれた本だと思います。
楽しく読み進むことができました。
アキハバラ@DEEP (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEP (文春文庫)より
4167174111
No.35
(4pt)

漫画のような読み易さ

石田衣良さんの本を読むのは初めてなのですが、どうやらこの本は作者にとっては一風変わったスタイルのものみたいですね。けれど、初めての僕にとってはとても楽しく読めました、フィクション的な部分が垣間見れつつ、オタクをカッコいいと思ってしまった。社会に適合できない人達、けれど自分の生き方、考え方にひたむきで、純粋な彼らアキハバラ@DEEPの人達、社会的に弱い人間の強者への反逆みたいなものが、快感でした。
アキハバラ@DEEP (文春文庫) Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEP (文春文庫)より
4167174111
No.34
(4pt)

良質な青春ファンタジー

面白くスラスラ読めてしまいましたが、読みながら、この小説をどう捉えていいのか、がつかみずい点がありました。それは、この小説が、社会派なのか、ファンタジーなのか、青春モノなのか、ということです。冒頭部分が神話的・寓話的であるため、「アキバを舞台とした神話なのかな」と読み始めましたが、YUIさん・アキバ・オタクの描写のあたりで、社会派なのかな、と一瞬思い、人物の掘り下げや、人間関係の複雑さに発展することなく、わかり易いキャラ達が、味方同士の諍いもなく、敵味方に整然と分かれ、粛々と役割をこなして行く時点で、ゲーム的に思えました。しかし、仲間で作り上げたかけがえの無いものを汚い大人たちにを犯されたことに、報復に燃えるアキラに代表される、「ひたむきさ」「純粋さ」には、思わずホロリとしてしまい、青春モノに通ずる感動がありました。
 本書で描かれている「アキバ系」は、他の人の指摘と同様、やはり「よく取材はしているが、表面的」という感じです。普段アキバやオタクに縁の無い方が、少しアキバを知る糸口にはなりますが、日曜日にアキバを散歩すればわかるようなことが殆どなので、その意味で、本書に登場するアキバは、あくまで「舞台」に過ぎません。本書は、AI誕生を描いた「美しいキリスト教伝説」のようなものであるといえるでしょう。そこで、馳星周が描く歌舞伎町のように、その後の後日但という形で、よりどろどろした人間関係や、リアルなアキバ系の生態を描く続編のようなものがあると、面白いかな、と思いました。
 IT業界に関しても、作者はよく勉強していると思いましたが、あまりに短期間で簡単に成功しすぎる点や、問題のAIについて、イズム以外のメンバーが貢献できることって何があるのだろう?とか。本質ではないにしても、技術的な間違いが散見される点になどに違和感がありました。とはいえ、本書でのITもまた、「舞台」に過ぎません。本書は良質な青春ファンタジーといえるでしょう。ついでに、読みながら、服部真澄「龍の契り」を思い出しました。
アキハバラ@DEEP Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEPより
4163235302
No.33
(4pt)

先入観への 嬉しい 裏切り

過半数迄 読んでからは、特に、作者自身に 対して、先入観への 嬉しい 裏切りを 
感じ始めた。
最近、ワイドショーの ゲストコメンテイターや、NHK教育TVの 若者向け番組に 
呼ばれ出して、大人しくなっちゃうのかナと 思っていたけれど、
この本は、若い人への いい指針を 示し得ているから、きっと、改めて 自身の 
社会での 役割を 自覚され始めたのだろうナと 思ったし、
小説内の、net を 泳ぐ イルカちゃんの 在り様を 読むに 付け、自分も 現在、
自身を デジタル化して 「 無料で 」 ( と言うのは、小説的に 意味有り ) 配信
しているしナアと 思った。
わたしは 『 電車男 』 でも 涙したような人なんだけど、『 アキハバラ@DEEP 』 でも、
最後の 最後には、落涙だった
途中は、時折 笑かしてもらってたり して、「 何だー、石田衣良さんて、ユーモア 有る
んだア ( 見た目 クラいけど )」 とか。
ネットの 世界が 大事な 日常を 送ってると、反応しちゃうみたいだ。
「 デジタルの お祭り 」 な 本だった。
モチーフに、聖夜や教会やキリストが 使われてて、最終部には 「神話」 という キーワードも
出て来る辺り、クリスチャンの わたしには 馴染み易い 仕上がりで、ちょっと 中近東や
インドの 要素も 用いられているのは、バランス だったかも しれない。
いい 息抜きに なった。
アキハバラ@DEEP Amazon書評・レビュー: アキハバラ@DEEPより
4163235302