深川まぼろし往来―素浪人鷲尾直十郎 夢想剣
評判
深川まぼろし往来―素浪人鷲尾直十郎 夢想剣の評価:
3.50/5点 レビュー 2件。 - ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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しかし、最初に発売された『影斬り』は作者らしさがまるで感じられないごく普通の捕物帳で、そのあまりの凡庸さにむしろ驚かされました。作者は自分を見失い始めているのではないかと心配になりました。
そして、二冊目の本書を読み、今度はホッとしました。
無為の生活を送るオブローモフ的主人公といい、普通の書き出しから始まって、後半、中途半端にホラー小説めく面妖な展開といい、意味もなく登場する猫といい、ちゃんと倉阪鬼一郎の小説になっているのです。
まっとうな時代小説ファンがどう感じるかは判りませんが、作者の愛読者なら見逃せない作品だと思います。