歳三からの伝言

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歳三からの伝言の評価:

3.33/5点 レビュー 3件。 - ランク

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平均点3.33pt

Amazonレビュー一覧

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全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(3pt)

これがホントの武士の矜持だよね。

新選組モノの中でも、キャラクター描写が際立った作品だと思う。近藤勇にしても榎本武揚にしても松本良順にしても、個々の性格や思考のベクトルが判りやすく書き分けられている。それがホントかどうかは問題ではないし、追い詰められながら『俺は“新選組”の土方だ』という意地を貫き通す生き方は、スーパーポジティブシンキングというか、ヤラれたら倍にしてヤリ返すぜって、多摩のバラガキならではの生き方なのかもしれない。作中で大名格となった近藤が、新選組という“生き物”と次第に乖離していくあたりや、自分にとっての正義を貫こうとする歳三(離反後、近藤狙撃に加わった篠原泰之進を『あいつだけは生かしちゃおかねえ!』と憤るあたり、土方の人物像がリアリティをもって描かれている。議論で無為に時を過ごす事を潔しとせず、まず行動、自分に恥じない行動のみが己を生かす理由になると(ああレーゾンデートルてやつですね)、蝦夷へ向かう歳三。幕府の禄を食みながら、討幕などと声高に言う長州、薩摩の連中に対する怒りがナマで伝わる。タイトルの意味は最後の一行で判るのだが、ひたすら自分を肯定しようとする(その分、自己嫌悪もたっぷり)歳三が(当たり前だが)今さらながら『普通の人間』くさくてなかなか良い。
歳三からの伝言 Amazon書評・レビュー: 歳三からの伝言より
4404015720
No.1
(3pt)

これがホントの武士の矜持だよね。

新選組モノの中でも、キャラクター描写が際立った作品だと思う。近藤勇にしても榎本武揚にしても松本良順にしても、個々の性格や思考のベクトルが判りやすく書き分けられている。それがホントかどうかは問題ではないし、追い詰められながら『俺は“新選組”の土方だ』という意地を貫き通す生き方は、スーパーポジティブシンキングというか、ヤラれたら倍にしてヤリ返すぜって、多摩のバラガキならではの生き方なのかもしれない。作中で大名格となった近藤が、新選組という“生き物”と次第に乖離していくあたりや、自分にとっての正義を貫こうとする歳三(離反後、近藤狙撃に加わった篠原泰之進を『あいつだけは生かしちゃおかねえ!』と憤るあたり、土方の人物像がリアリティをもって描かれている。議論で無為に時を過ごす事を潔しとせず、まず行動、自分に恥じない行動のみが己を生かす理由になると(ああレーゾンデートルてやつですね)、蝦夷へ向かう歳三。幕府の禄を食みながら、討幕などと声高に言う長州、薩摩の連中に対する怒りがナマで伝わる。タイトルの意味は最後の一行で判るのだが、ひたすら自分を肯定しようとする(その分、自己嫌悪もたっぷり)歳三が(当たり前だが)今さらながら『普通の人間』くさくてなかなか良い。
歳三からの伝言 (講談社文庫 き 26-8) Amazon書評・レビュー: 歳三からの伝言 (講談社文庫 き 26-8)より
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