手紙

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評判

手紙の評価:

4.16/5点 レビュー 538件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.16pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全628件 261〜280 14/32ページ
No.368
(4pt)

初東野圭吾

私はマジョリティーだ。
この話の主人公はマイノリティーだ。
しかし犯罪者は毎分毎秒現れている。その親類たるや・・少数では計り知れない・・。
人口の何%かは知らないが、こういう境遇の人はたくさんいるのだろう。おそらく自分が関わってる人の中にも・・。
私は人に迷惑かけないよう生きているつもりだ。しかし、自分がよければ良いという話ではすまされないということを思い知らされた。
良くも悪くも人は一人では生きていけないと言う事を思い知らされた。厳しい現実を思い知らされた。それだけでも読む価値は大いにある。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.367
(5pt)

泣ける作品でした。

殺人を犯した兄とその弟の物語。ごれはビデオ化の方でも感動しました。本とビデオの内容は若干違いましたが意味は同じで面白かった。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.366
(5pt)

泣ける作品でした。

殺人を犯した兄とその弟の物語。ごれはビデオ化の方でも感動しました。本とビデオの内容は若干違いましたが意味は同じで面白かった。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.365
(5pt)

泣けます

殺人者やその家族、被害者の遺族の心境がとてもよく書けています。私がどの側に立ってもそう思うかもしれないと思います。あまりに簡単に人を殺してしまう今、読んでみてください。殺人は許せませんが、殺人者の家族、被害者の心境を考えてみてください。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.364
(5pt)

泣けます

殺人者やその家族、被害者の遺族の心境がとてもよく書けています。私がどの側に立ってもそう思うかもしれないと思います。あまりに簡単に人を殺してしまう今、読んでみてください。殺人は許せませんが、殺人者の家族、被害者の心境を考えてみてください。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.363
(4pt)

「読むのが辛いが・・・」

兄の気持ちもわかるし、弟の気持ちもわかる。この手紙によって対比された心境が鮮やかですが
ストーリーは非情なまでの現実を読むものに突き付け(少々やり過ぎという感じはしますが)
良く出来た構成ではあると思います。
途中読むことが辛くなりますがこれも作者の意図するところでしょう。
救いようのないやるせなさがなんとも言えませんが、世間はこんなにも冷たいものかという
情けない感情にもなります。
終章の「違うよ兄貴、あの手紙があったから・・・」ということが闇のなかでのひとつの救い
のように思いますが重いテーマです。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.362
(4pt)

「読むのが辛いが・・・」

兄の気持ちもわかるし、弟の気持ちもわかる。この手紙によって対比された心境が鮮やかですが
ストーリーは非情なまでの現実を読むものに突き付け(少々やり過ぎという感じはしますが)
良く出来た構成ではあると思います。
途中読むことが辛くなりますがこれも作者の意図するところでしょう。
救いようのないやるせなさがなんとも言えませんが、世間はこんなにも冷たいものかという
情けない感情にもなります。
終章の「違うよ兄貴、あの手紙があったから・・・」ということが闇のなかでのひとつの救い
のように思いますが重いテーマです。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.361
(4pt)

自分の感情にわがまますぎて人を傷つける

差別・逆差別を問うている以上に、自分の感情に忠実に突っ走って大罪を犯し、贖罪と信じた自分の感情のままにさらに大事な人を傷つける。けして悪人でも愚鈍でもない兄を憎み疎ましくさえ思わせてしまう哀しさと、兄を心にかけながらも振り回されて傷つき苦しむ弟の葛藤が苦しい作品だった。

自分の心のままに罪を悔いたり、許しを問うたり、家族の絆を求めたりしてしまう兄の善良さやひたむきさは、読者が彼を憎みきれない分よけいに切ない。それを受け止めきれず、世間の逆風のなかで立ちすくむ弟の孤独や絶望がよりいっそう理不尽なものに思われてなんともやりきれない想いのまま読み終わった。それでも、弟の決断により、すべての人が、なんらかの形で過去から自由になったのではないかと思えるのは救いだっただろうか。

それにしても、日本には本当にこんなに悪意に満ちた人ばかりなのかというのが率直な感想でもある。アメリカでは身内に犯罪歴のある映画スターや自身が服役経験者のミュージシャンも少なからずいるが、世間の見方は「そんな逆境の中よくがんばって成功したね」とか、褒められたことでなくても「こいつそんな過去があったのに成功したんだなあ」といったもので、犯罪者の家族を弾劾し、贖罪を強要し、さらに世間から追放しようとするような底意地の悪さはあまり見かけない。

妊婦やお年寄り、ベビーカーや車椅子の人の苦境に、とっさに手を差し伸べられない、つまり本能的に人を助けたいというやさしさを持たない者の集まりは、こういった弱者をさらに痛めつけるような行動に出たり、あるいは平野社長のいうように「当たり前のこと」として容認してしまうものなのだろうか。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.360
(4pt)

自分の感情にわがまますぎて人を傷つける

差別・逆差別を問うている以上に、自分の感情に忠実に突っ走って大罪を犯し、贖罪と信じた自分の感情のままにさらに大事な人を傷つける。けして悪人でも愚鈍でもない兄を憎み疎ましくさえ思わせてしまう哀しさと、兄を心にかけながらも振り回されて傷つき苦しむ弟の葛藤が苦しい作品だった。

自分の心のままに罪を悔いたり、許しを問うたり、家族の絆を求めたりしてしまう兄の善良さやひたむきさは、読者が彼を憎みきれない分よけいに切ない。それを受け止めきれず、世間の逆風のなかで立ちすくむ弟の孤独や絶望がよりいっそう理不尽なものに思われてなんともやりきれない想いのまま読み終わった。それでも、弟の決断により、すべての人が、なんらかの形で過去から自由になったのではないかと思えるのは救いだっただろうか。

それにしても、日本には本当にこんなに悪意に満ちた人ばかりなのかというのが率直な感想でもある。アメリカでは身内に犯罪歴のある映画スターや自身が服役経験者のミュージシャンも少なからずいるが、世間の見方は「そんな逆境の中よくがんばって成功したね」とか、褒められたことでなくても「こいつそんな過去があったのに成功したんだなあ」といったもので、犯罪者の家族を弾劾し、贖罪を強要し、さらに世間から追放しようとするような底意地の悪さはあまり見かけない。

妊婦やお年寄り、ベビーカーや車椅子の人の苦境に、とっさに手を差し伸べられない、つまり本能的に人を助けたいというやさしさを持たない者の集まりは、こういった弱者をさらに痛めつけるような行動に出たり、あるいは平野社長のいうように「当たり前のこと」として容認してしまうものなのだろうか。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.359
(5pt)

兄、剛志の文章能力の成長さが、かなしみを増す。

兄、剛志の文章能力の成長さが、かなしみを増す。時が経つにつれ、ひらがな混じりな頭の悪そうな文章が賢く、より家族との思い出また家族への愛情の深さが、表現豊かになっていきます。弟、直貴の世間の風当たりは過剰な描写じゃないかとも思いましたが、この作品は弱肉強食のように恋は盲目のように、切ない。ラストシーンは、個人的に原作は静かに考えさせられることになりましたが映画は考える間もなく丸坊主の玉山鉄二の芝居に泣かされました。みなさんに、この作品を見て、差別ではなく『愛』を感じてほしいです。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.358
(5pt)

兄、剛志の文章能力の成長さが、かなしみを増す。

兄、剛志の文章能力の成長さが、かなしみを増す。時が経つにつれ、ひらがな混じりな頭の悪そうな文章が賢く、より家族との思い出また家族への愛情の深さが、表現豊かになっていきます。弟、直貴の世間の風当たりは過剰な描写じゃないかとも思いましたが、この作品は弱肉強食のように恋は盲目のように、切ない。ラストシーンは、個人的に原作は静かに考えさせられることになりましたが映画は考える間もなく丸坊主の玉山鉄二の芝居に泣かされました。みなさんに、この作品を見て、差別ではなく『愛』を感じてほしいです。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.357
(5pt)

罰を受けるのは自分だけではないことを認識しなくてはならない

東野圭吾さんによる小説。今回はミステリー物ではなく社会派的なテーマに取り組んでいる。
加害者側から見た事件をめぐる葛藤、苦しみ、差別。

普段、凶悪な犯罪があった場合に私達はほぼ完全に被害者側からの視点しか持ち得ないと思う。
加害者もしくはその家族、関係者などはどのような苦悩を持つかを考えるきっかけになる。

進学、結婚、就職後、さまざまな課程で主人公である武島直貴は理不尽な扱いを受ける。
(朝美との恋愛、結婚については加害者の親族でなかったとしても厳しい感じはあったが)

直貴は早期からの理解者だった白石由紀子と結ばれる。そして娘も生まれてもなお
差別は家族を襲う。家族を守るため最終的に兄剛志とは絶縁を決意することになるのだが・・

本書はこれでもかと世間の現実、私達がいかにレッテル貼りするか、差別してしまうものかを
突きつける。人間社会とは法律の範囲内だけで回るものではないことを実感する。

本書後半に登場する平野社長の差別は当然であるという発言は大胆ではあるが納得感もある。
本書の山場であると言って良いと思う。

罰を受けるのは自分だけではないことを認識しなきゃならんのだ。
会社にとって重要なのはその人物の人間性ではなく社会性なんだ。今の君は大きなものを
失った状態だ。しかし社会的な死からは生還できる。その方法は一つしかない。
こつこつと少しずつ社会性を取り戻していくことだ。他の人間との繋がりの糸を、
一本ずつ増やしていくしかない。

なぜ殺人は駄目なのか、なぜ自殺はいけないのかを明示している箇所は明快で感動する。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.356
(5pt)

罰を受けるのは自分だけではないことを認識しなくてはならない

東野圭吾さんによる小説。今回はミステリー物ではなく社会派的なテーマに取り組んでいる。
加害者側から見た事件をめぐる葛藤、苦しみ、差別。

普段、凶悪な犯罪があった場合に私達はほぼ完全に被害者側からの視点しか持ち得ないと思う。
加害者もしくはその家族、関係者などはどのような苦悩を持つかを考えるきっかけになる。

進学、結婚、就職後、さまざまな課程で主人公である武島直貴は理不尽な扱いを受ける。
(朝美との恋愛、結婚については加害者の親族でなかったとしても厳しい感じはあったが)

直貴は早期からの理解者だった白石由紀子と結ばれる。そして娘も生まれてもなお
差別は家族を襲う。家族を守るため最終的に兄剛志とは絶縁を決意することになるのだが・・

本書はこれでもかと世間の現実、私達がいかにレッテル貼りするか、差別してしまうものかを
突きつける。人間社会とは法律の範囲内だけで回るものではないことを実感する。

本書後半に登場する平野社長の差別は当然であるという発言は大胆ではあるが納得感もある。
本書の山場であると言って良いと思う。

罰を受けるのは自分だけではないことを認識しなきゃならんのだ。
会社にとって重要なのはその人物の人間性ではなく社会性なんだ。今の君は大きなものを
失った状態だ。しかし社会的な死からは生還できる。その方法は一つしかない。
こつこつと少しずつ社会性を取り戻していくことだ。他の人間との繋がりの糸を、
一本ずつ増やしていくしかない。

なぜ殺人は駄目なのか、なぜ自殺はいけないのかを明示している箇所は明快で感動する。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.355
(5pt)

罪の重さ

犯罪を犯すということは自分と相手だけはなく、家族をも巻き込んだ一家心中であるということ、それほど罪を犯すことは重い。
そんなわかっているつもりでも、あまり深く考えていない当然のことをそれをこの話で痛感させられました。

この話は確かに物語で、フィクションなのだが、ただどこまでも殺人犯の弟を現実的に描き切っており、『フィクションでないフィクション』といった印象を受けました。

兄が殺人を犯したということで、人生をずっと『殺人鬼の弟』として差別的に、色眼鏡で見られ続ける弟。

しかし、それは「差別」ではなく「区別」。
誰もかかわるなら犯罪者の弟よりそうでないほうを選ぶ、当然のことだ。
そんな言葉を劇中で弟は与えられます。
現実はどこまでも非情。
けれど弟はそれでも懸命に生きていく。

そして最後に、憎んだこともあった兄と再会……。

とても考えさせらえる内容の一冊でした。
ぜひお手に取ってみてください。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.354
(5pt)

罪の重さ

犯罪を犯すということは自分と相手だけはなく、家族をも巻き込んだ一家心中であるということ、それほど罪を犯すことは重い。
そんなわかっているつもりでも、あまり深く考えていない当然のことをそれをこの話で痛感させられました。

この話は確かに物語で、フィクションなのだが、ただどこまでも殺人犯の弟を現実的に描き切っており、『フィクションでないフィクション』といった印象を受けました。

兄が殺人を犯したということで、人生をずっと『殺人鬼の弟』として差別的に、色眼鏡で見られ続ける弟。

しかし、それは「差別」ではなく「区別」。
誰もかかわるなら犯罪者の弟よりそうでないほうを選ぶ、当然のことだ。
そんな言葉を劇中で弟は与えられます。
現実はどこまでも非情。
けれど弟はそれでも懸命に生きていく。

そして最後に、憎んだこともあった兄と再会……。

とても考えさせらえる内容の一冊でした。
ぜひお手に取ってみてください。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.353
(4pt)

差別について

以前に映画を見たこともあって、ストーリーが分かっているからと小説は遠慮していました。でも、時間制約のある映画よりも小説のほうが掘り下げられていることが多いと感じ、読んでみました。

映画には設定のいくつかに違いのあることを知ることが出来ましたが、主旨についてブレていないことや感動の点では両者に大きな差がなかったように思いました。
映画・小説の両者ともに、弟の直貴のキャラクターには個人的に好感を持てませんでしたが、一方で由美子という女性に魅力を抱いたのは私だけではないでしょう。ストーリーを展開していく上で、効果を高めるための作者の意図的な設定だとうかがえますが、由美子のような女性に仕上げてしまうと現実味がなさすぎるようにも思います。

ところで、犯罪者とそれに関わる人達に対する差別については、日本の国民性と庶民の歴史的な背景を考えざるを得ないように思いました。本小説のように犯罪者を抱えるような立場になったとき、まさに地獄のような苦しみがあるからこそ、犯罪の抑止として脈々と戒めることわざや道徳の説法があるのだと気付きました。そして、このことは日本人が治安秩序を保つ術でもあり、世界が日本人に対する治安秩序の高さの評価につながる要因だと思うのです。
しかし、被害者側はさらなる苦しみがあるのも事実です。裁判などでは被害者側に対する不利益さも改善されているとは思えませんし、プライバシーに対するマスコミの姿勢は、どちら側にも好奇の目を向けさせるものとしか思えません。マスコミはまさにこの小説の意図とする「差別」の究極の立場にあたる存在と言えるでしょう。
これまでに自分と自分に関わる親族を含めて、被害者・加害者、自殺者のいずれの側の立場にもならずにすんできましたが、まさに感謝の一言に尽きます。明日はどうなるかは神様しか分かりませんが・・・。

タイトルの「手紙」。現在ではほとんどメールで事足りますが、メールも手紙も文が持つ重さとそれを発する背景に思いを巡らす必要があるのだと、改めて考えさせられました。

陳腐とお感じの方もおられますが、年をとると涙腺が緩むのでしょうか、兄の剛志が最後に遺族の緒方氏に宛てた手紙や刑務所への慰問で弟が見る兄の合掌の姿には、映画でも小説でも落涙してしまいました。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.352
(4pt)

差別について

以前に映画を見たこともあって、ストーリーが分かっているからと小説は遠慮していました。でも、時間制約のある映画よりも小説のほうが掘り下げられていることが多いと感じ、読んでみました。

映画には設定のいくつかに違いのあることを知ることが出来ましたが、主旨についてブレていないことや感動の点では両者に大きな差がなかったように思いました。
映画・小説の両者ともに、弟の直貴のキャラクターには個人的に好感を持てませんでしたが、一方で由美子という女性に魅力を抱いたのは私だけではないでしょう。ストーリーを展開していく上で、効果を高めるための作者の意図的な設定だとうかがえますが、由美子のような女性に仕上げてしまうと現実味がなさすぎるようにも思います。

ところで、犯罪者とそれに関わる人達に対する差別については、日本の国民性と庶民の歴史的な背景を考えざるを得ないように思いました。本小説のように犯罪者を抱えるような立場になったとき、まさに地獄のような苦しみがあるからこそ、犯罪の抑止として脈々と戒めることわざや道徳の説法があるのだと気付きました。そして、このことは日本人が治安秩序を保つ術でもあり、世界が日本人に対する治安秩序の高さの評価につながる要因だと思うのです。
しかし、被害者側はさらなる苦しみがあるのも事実です。裁判などでは被害者側に対する不利益さも改善されているとは思えませんし、プライバシーに対するマスコミの姿勢は、どちら側にも好奇の目を向けさせるものとしか思えません。マスコミはまさにこの小説の意図とする「差別」の究極の立場にあたる存在と言えるでしょう。
これまでに自分と自分に関わる親族を含めて、被害者・加害者、自殺者のいずれの側の立場にもならずにすんできましたが、まさに感謝の一言に尽きます。明日はどうなるかは神様しか分かりませんが・・・。

タイトルの「手紙」。現在ではほとんどメールで事足りますが、メールも手紙も文が持つ重さとそれを発する背景に思いを巡らす必要があるのだと、改めて考えさせられました。

陳腐とお感じの方もおられますが、年をとると涙腺が緩むのでしょうか、兄の剛志が最後に遺族の緒方氏に宛てた手紙や刑務所への慰問で弟が見る兄の合掌の姿には、映画でも小説でも落涙してしまいました。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.351
(5pt)

作者が、登場人物にどれだけ憑依して描き切れるか

読む前に映画を見たのは失敗だった。映像でこびりついた登場人物や場面、設定等を、読みながら無意識的になぞってしまうからだ。
小説の分水嶺になる、平野社長の2度の登場とそこで深まるターニングポイントが、映画では略されていてテイストが違う。直貴のバンド音楽を映画で表現するのは困難なので、お笑いに置き換えているが、小説のしかけで重要な曲「イマジン」が映画では捨象されている。ラストも似て非なるもの。先に小説を読むことをお勧めする。それにしても、初めて東野氏の著作を読もうと思ったきっかけは、この映画ではあったのだが。

東野氏の文章は読みやすい。それは推敲され尽くされていて、時に後から付け足されたものも散見するが、構わずテンポよく読み進められるので、ボリュウムは気にならない。東野氏が登場人物にどれだけ憑依して描き切っているかが、リアリティ感につながっている。
犯罪の動機を推理小説に導入したのは松本清張氏だが、東野氏は犯罪が何をもたらすかを人間の網の目において知らしめた。一方で現実に起きる不可解な事件については、なぜ起きたのか、が問い続けられる。「手紙」の動機は分かりやすいが、分かりやすさ故に真の動機は看過される。ラスコーリニコフではないと言えばそれまでだが、東野氏の想像力で踏み込んでほしい。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674
No.350
(5pt)

作者が、登場人物にどれだけ憑依して描き切れるか

読む前に映画を見たのは失敗だった。映像でこびりついた登場人物や場面、設定等を、読みながら無意識的になぞってしまうからだ。
小説の分水嶺になる、平野社長の2度の登場とそこで深まるターニングポイントが、映画では略されていてテイストが違う。直貴のバンド音楽を映画で表現するのは困難なので、お笑いに置き換えているが、小説のしかけで重要な曲「イマジン」が映画では捨象されている。ラストも似て非なるもの。先に小説を読むことをお勧めする。それにしても、初めて東野氏の著作を読もうと思ったきっかけは、この映画ではあったのだが。

東野氏の文章は読みやすい。それは推敲され尽くされていて、時に後から付け足されたものも散見するが、構わずテンポよく読み進められるので、ボリュウムは気にならない。東野氏が登場人物にどれだけ憑依して描き切っているかが、リアリティ感につながっている。
犯罪の動機を推理小説に導入したのは松本清張氏だが、東野氏は犯罪が何をもたらすかを人間の網の目において知らしめた。一方で現実に起きる不可解な事件については、なぜ起きたのか、が問い続けられる。「手紙」の動機は分かりやすいが、分かりやすさ故に真の動機は看過される。ラスコーリニコフではないと言えばそれまでだが、東野氏の想像力で踏み込んでほしい。
手紙 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 手紙 (文春文庫)より
4167110113
No.349
(5pt)

イマジン

兄の強盗殺人の罪で弟は「犯罪者の弟」というレッテルを貼られてしまう。

読んでいて実際にありそうな話だと思いました。
犯罪者やそれに近い人がいたら自分ならどうするか想像してみたけどやっぱり差別してしまうと思う。

この本を読んで差別や殺人の重さについて改めて考えさせられました。
オススメできる本だと思います。
手紙 Amazon書評・レビュー: 手紙より
4620106674