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ギリシャで殺人
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ギリシャで殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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メアリー・レイティスとマーサ・ヘンサートという2人のアメリカ女性が共同執筆しエマ・レイサンというペンネームで、1961年の"Banking On Death"以来発表しているシリーズ作品の一つ。エマ・レイサンの犯罪小説はシリーズの探偵役が銀行マンであるという他に見られない特徴がある。これは、作者のレイティスが経済学者で、ヘンサートには企業財務や銀行業務にたずさわった経験があるからで、有能なビジネスマンであるサッチャーは、探偵としても冷静沈着で頼もしい。そこがシリーズ全体の魅力の一つだ。 本作品は1969年に公刊された"When In Greece" の翻訳。今回の場合は1967年にギリシャで起きた軍事クーデタを事件の背景としている。政変の最中に、ギリシアに出張していたスローン・ギャランティ・トラスト銀行の駐在員が行方不明になる。スローン銀行の先任副社長サッチャーはその調査のために銀行幹部をアテネに送りこむが、その幹部も拉致されてしまう。ギリシャ政府もアメリカ公使館もあてにできない。ギリシャでの投資先でパートナーであるはずのマクリス社は何かを隠している。苛立ったサッチャーはついに自らギリシャに赴くことを決意した。 現在を彷彿とさせるような混乱したギリシャの描写に臨場感があり、推理小説としても、冒険活劇としても申し分ない。 | ||||
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