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三人の人質
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三人の人質の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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原著1924年刊、原題 The Three Hostages。 謎の結社に囚われたとみられる三人の人質を奪還すべく、任務を帯びてスパイ稼業に復帰したリチャード・ハネーが、結社を操る悪魔的な男の身辺に潜入するという話。結社の首領メディナの傀儡になったとみせかけ、重要情報を得ようとするがーー。 筋はわりかし単純で、ハネーとメディナの化かし合い。文章作法に古さは否めないものの、緊張感がここちよく、どんどん読み進めるかと思いきや致命的な障害がありました。過去の経験を語る際の翻訳が、日本語として奇妙なんです。「ある日のこと、私はあわや正体がばれかかったもの」という止め方、しっくりこないなあ。この”もの”止めが頻繁に出てきていちいち神経に触るのでした。私なら、「ある日のこと、あわや正体がばれかかったことがあった」とします。自然でしょ? しかし、ジェフリー・ハウスホールドの諸作もそうですが、戦前と戦後とでは冒険小説の話法もプロットもずいぶん変わったなと感慨にひたるもの。やはり現代の作品群のようがサスペンスが強く、プロットもひねられて緻密ですね。そうした意味では、1984年に邦訳刊行された本作は、もっぱら歴史的意義に寄った出版と言えそうです。 | ||||
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