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フェイスフル・スパイ
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フェイスフル・スパイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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やはりMWAでも新人賞だとこんなものかという印象、お薦めできない作品です。アルカイダに潜入したCIAのエージェントがテロ要員として米国に送り込まれてくるという設定はいただけるのですが、まず主人公のジョーン・ウェルズがこんな大役をこなす人物の割にはあまり格好良くないのです。米国に帰ってくるなり母親を訪ねたものの彼が中東に潜伏している間に死んだのを知ってメソメソしたり、別れた妻をたずねて息子の様子を聞いたりとあまりにも当たり前の男すぎるのです。 祖母がレバノン人であったため幼少の頃からコーランの教えに親しんでいたウェルズは数年の間アルカイダの忠実な兵士として活動して漸く連中の信頼を獲得しテロ要員の一人として米国に送り返されてくる。同じ頃アルカイダの幹部ハドリも様々な米国内テロを指揮するために潜入する。CIA本部に出頭したウェルズは潜伏中に何のレポートも提出せず、9/11の警戒情報もだせなかったことから、CIAサイドではウェルズをアルカイダの逆スパイとして疑う。ただ一人彼を信頼してくれていたのがかっての同僚のジェニファー・エクスリーのみ。 アルカイダ側も生粋のアメリカ人であるウェルズをまだ完全には信用していない。カナダではハドリの指示のもと培養されていたペスト菌の運び役にウェルズが指名される。さて・・・・ とストーリーの組み立てはそこそこなのですが、ウェルズがイマイチ格好良くないし、結構自由に動き回っているのにアルカイダにもCIAにも居場所などがバレないのもこの手のミステリーとしてはイージーだし、最後のハドリとの対決も少しラッキーが続いてそれに至るまでの緊迫感が充分に演出できていない感があります。ペスト菌による感染テロというせっかくのアイディアも、この新人作家の筆力では残念ながら生かしきれていません。 それにしても池 央耿さんの訳語すこし古色蒼然(これもかなりフルイ)としてすぎませんかね | ||||
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