フェイスフル・スパイ
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この本の取り扱う内容、 背景からすると結末は「ある人物の死」を 切望したくなるでしょうが 出版年を見ればそういうことは望み薄なのは すぐ気付くはずです。 (そう、あの事件の余裕で前です) なので言っておきます、 あるテロ組織の最高指導者の死を 望む人はこの本は手に取らない!! 以上です。 あなたの望む展開はこの本では書いておりません!! あしからず。 本としてはイスラムというものの 裏を知ることができましょう。 そういう意味ではなぜイスラムという宗教が 他のものと相容れないかが分かる本でもありました。 ですが、5評価としているものの、 海外書籍という点での 悪い点も露見されます。 性表現が嫌いならば これらの本は読まないことです。 | ||||
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やはりMWAでも新人賞だとこんなものかという印象、お薦めできない作品です。アルカイダに潜入したCIAのエージェントがテロ要員として米国に送り込まれてくるという設定はいただけるのですが、まず主人公のジョーン・ウェルズがこんな大役をこなす人物の割にはあまり格好良くないのです。米国に帰ってくるなり母親を訪ねたものの彼が中東に潜伏している間に死んだのを知ってメソメソしたり、別れた妻をたずねて息子の様子を聞いたりとあまりにも当たり前の男すぎるのです。 祖母がレバノン人であったため幼少の頃からコーランの教えに親しんでいたウェルズは数年の間アルカイダの忠実な兵士として活動して漸く連中の信頼を獲得しテロ要員の一人として米国に送り返されてくる。同じ頃アルカイダの幹部ハドリも様々な米国内テロを指揮するために潜入する。CIA本部に出頭したウェルズは潜伏中に何のレポートも提出せず、9/11の警戒情報もだせなかったことから、CIAサイドではウェルズをアルカイダの逆スパイとして疑う。ただ一人彼を信頼してくれていたのがかっての同僚のジェニファー・エクスリーのみ。 アルカイダ側も生粋のアメリカ人であるウェルズをまだ完全には信用していない。カナダではハドリの指示のもと培養されていたペスト菌の運び役にウェルズが指名される。さて・・・・ とストーリーの組み立てはそこそこなのですが、ウェルズがイマイチ格好良くないし、結構自由に動き回っているのにアルカイダにもCIAにも居場所などがバレないのもこの手のミステリーとしてはイージーだし、最後のハドリとの対決も少しラッキーが続いてそれに至るまでの緊迫感が充分に演出できていない感があります。ペスト菌による感染テロというせっかくのアイディアも、この新人作家の筆力では残念ながら生かしきれていません。 それにしても池 央耿さんの訳語すこし古色蒼然(これもかなりフルイ)としてすぎませんかね | ||||
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主人公のジョン・ウェルズは単独でアルカイダに潜入した唯一のCIA工作員。 さしたる功績も挙げることもなく9・11に関する事前の情報も掴めずCIA本部からの信用も薄れていき今や本国では寝返ったとすら噂されている。一方彼の地では約10年に渡りアフガニスタンやチェチェンなどでイスラム戦士として武勲を挙げる事によりアルカイダに対して身の証を立て、隠れ蓑にすぎなかったイスラム信仰も年を経るうちに本物になり!!!幹部に目をかけられ今ではすっかり信頼されるまでになった。そして9・11以降では最大規模となるアルカイダのテロ攻撃の実働部員として合衆国に送り込まれる。 合衆国の潜入捜査官として最初で最後の最大の好機を得たウェルズであるが、CIA等当局の支援も得られぬままテロの首謀者を仕留めるべく一人で立ち向かう。と、『24』でもうすっかりお馴染みになったテロリストと孤独な捜査官との闘いを描いてるのですが・・・ 最大の欠点はこの長くて孤独な闘いを持続する為の主人公ウェルズのモチベーションが希薄なんです。単なる国家への忠誠心とか任務への異常な執着としか読み取れないのですがその忠義や執着がどこからきてるのかが理解できないのです。そして一番の関心は、アメリカ人のウェルズがどのようにしてアルカイダに潜入しどのように信頼を勝ち得るに至ったかという事だと思うのですが、詳細は不明です。その他テロリストの不穏な動きや陽動テロ、イラク駐在米軍の奇襲作戦など秀でたパートはあるのですが、残念ながら作品の象徴となるような主人公像は描けてないと思います。 どうしても思い返すのは『24』のとあるシーズンの最終場面。 孤独と重圧の中で任務終了したジャック・バウアー捜査官が、大きな虚無を覗き込んだ者のようにように嗚咽するシーン。 どうやらウェルズ捜査官には精神崩壊の危機は無さそうです。 | ||||
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