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フェイスフル・スパイ
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フェイスフル・スパイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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主人公のジョン・ウェルズは単独でアルカイダに潜入した唯一のCIA工作員。 さしたる功績も挙げることもなく9・11に関する事前の情報も掴めずCIA本部からの信用も薄れていき今や本国では寝返ったとすら噂されている。一方彼の地では約10年に渡りアフガニスタンやチェチェンなどでイスラム戦士として武勲を挙げる事によりアルカイダに対して身の証を立て、隠れ蓑にすぎなかったイスラム信仰も年を経るうちに本物になり!!!幹部に目をかけられ今ではすっかり信頼されるまでになった。そして9・11以降では最大規模となるアルカイダのテロ攻撃の実働部員として合衆国に送り込まれる。 合衆国の潜入捜査官として最初で最後の最大の好機を得たウェルズであるが、CIA等当局の支援も得られぬままテロの首謀者を仕留めるべく一人で立ち向かう。と、『24』でもうすっかりお馴染みになったテロリストと孤独な捜査官との闘いを描いてるのですが・・・ 最大の欠点はこの長くて孤独な闘いを持続する為の主人公ウェルズのモチベーションが希薄なんです。単なる国家への忠誠心とか任務への異常な執着としか読み取れないのですがその忠義や執着がどこからきてるのかが理解できないのです。そして一番の関心は、アメリカ人のウェルズがどのようにしてアルカイダに潜入しどのように信頼を勝ち得るに至ったかという事だと思うのですが、詳細は不明です。その他テロリストの不穏な動きや陽動テロ、イラク駐在米軍の奇襲作戦など秀でたパートはあるのですが、残念ながら作品の象徴となるような主人公像は描けてないと思います。 どうしても思い返すのは『24』のとあるシーズンの最終場面。 孤独と重圧の中で任務終了したジャック・バウアー捜査官が、大きな虚無を覗き込んだ者のようにように嗚咽するシーン。 どうやらウェルズ捜査官には精神崩壊の危機は無さそうです。 | ||||
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