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憲兵トロットの汚名
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憲兵トロットの汚名の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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近年、短編集『ヨットクラブ』が翻訳出版されて注目を集めたデイヴィッド・イーリイの処女長編。 第二次世界大戦後、ドイツに駐留しているアメリカ軍の憲兵ウィリアム・トロット一等軍曹は、パリで一緒に休暇中のピート・マレイ軍曹を逮捕するよう指令をうけるが、取り逃がしてしまう。上官からワザと逃がしたと疑いをかけられ、誤って殺人まで犯してしまったトロット軍曹は、護送中に脱走し、パリへと向かう。マレイを捕まえ、自分の汚名を返上するために。 自分の居場所と信じていた軍隊から裏切られ、名誉を回復するためにパリへと向かうがそうそううまくいくはずもなく、さらに悲惨な生活へと堕ちていくみじめで情けないトロット軍曹、が、それでもなんとかしようともがき耐え忍ぶ姿が迫力ある筆致で描かれています。 みじめな姿と繰り言にいい加減ウンザリしはじめる頃になるとそれまでとは一転、カーチェイスや銃撃戦など派手でスピーディーな展開となり、最後まで読者を飽きさせません。 短編の切れ味に比べると物足りなさも感じますが、作者の紹介の際に必ずといっていいほど使われる「奇妙な味」、「異色作家」の雰囲気を十二分に味わえる一作です。 | ||||
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