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失われたミカドの秘紋
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失われたミカドの秘紋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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信じるか信じないか? 勿論自分は本書の内容を一切信じていない。あくまで歴史エンターテインメント小説として読んでいる。 それはそうであろう。 「あたかも既成事実であるようにしゃべった(本書275頁)」 「望月は別の思いつきをしゃべった(本書329頁)」 などなど、自説を架空の望月という作家に語らせる手法だが、基本は根拠に乏しい事柄を、”既成事実”の様に相方のユカに語り、ユカもそれを納得してしまうし、自身の”思いつき”をそのまま自身で納得してしまう。 本書の肝は、漢字(や日本語)はアラム語やヘブライ語が起源となっていると言う自説。 ところが、この自説も「ヤマイがヤマトに訛ったなどとしらばっくれて逃げられるなら、何でもありだ(本書434頁」と言う割には、孔子はユダヤの血を引くのでは?と言う自説への根拠として、孔子の発音は「コンスー」で、ユダヤの司祭は「コーヘン」、「コンスー」と「コーヘン」は日本語の「まじめですか?」と「まじっすか?」よりは近いと言い張る。 同様に京都の太秦(ウズマサ)はイッシュ・マッシャ、つまりイエス・メシアの事(本書479頁)だと断定するが、これも、他人の説に難癖をつけている”何でもありだ”と、実は同じレベル。 本人も、この同じレベルには気づいている様子で、「なんでもかんでもユダヤ人と結びつける噴飯ものの日ユ同祖論とは完全に違っていて(本書472頁)」と書いているが、読者からすれば、どっちもどっち。 典型的な陰謀論と同レベルとしか言いようがない。但し、あくまでも架空の望月氏とユカ氏の会話から紡ぎだされる小説の形式を取っているので、エンターテインメントとして読むのなら面白い。 残念ながらそれも途中から失速した感が有るので、星は三つに減点。 | ||||
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「竜馬の黒幕」以降、加地先生の作品は読んでいますが、 この作品も含む「望月先生シリーズ?」は何故小説で書いているのか分かりません。 取って付けたように登場させられるヒロイン「ユカ」や望月先生を付回し襲ってくる謎の組織?、 塩大福が好きなどのキャラづけ、など無理矢理に小説を書こうとせず「竜馬の黒幕」のような作品を期待しています。 「失われたミカドの秘紋 エルサレムからヤマトへ」の考察は事実なのか都市伝説のたぐいなのかは分かりませんが、 大変面白く読ませていただきました。 | ||||
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「失われたミカドの秘紋」店頭で立ち読みを始め、見聞きしたことのないユダヤ史実とアラム語やそのヤマト言葉への転化に魅了され、その場で閉じることができずに購入することになった。自宅でじっくり読んでみると、加治さんが発掘されたリアルな歴史的ファクトとフィクションの繋ぎ目がクッキリしていて、ノンフィクションと、文芸の間を、行ったり来たり、朝日や民主党の同時代時事ネタもパクり、読者を政治空間にも誘い込み、キリスト前の古代とイマの異次元を粗い縫い目で紡ぐ未体験のストーリー展開である。古代史事実発掘の圧倒的な斬新さセム系言語の組み合わせた謎解きは、今夏の暑い夜の時間消化に格好であった。 最後に、腑に落ちないのは、景教を東アジアにまで持ち込んだ秦氏の別名、アッシリア人の表出を抑制したのと、ストーリー中、チャイナの現体制が拠り所とする対立軸『言論の自由』vs.『天皇制護持』はやや説得力が弱いのではなかろうか。 | ||||
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