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殺戮のタンゴ



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【この小説が収録されている参考書籍】
殺戮のタンゴ (Hayakawa novels)

殺戮のタンゴの評価: 6.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
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No.1:
(6pt)

タンゴ、タンゴ、タンゴ愛に満ちた政治歴史サスペンス

ドイツ人作家によるタンゴ愛に貫かれた長編小説。タンゴダンサーとバレエダンサーの恋をメインに、ドイツとアルゼンチンの近代史の負の遺産を描いたサスペンスである。
バレエの世界での成功を夢見る19歳のジュリエッタはベルリンに滞在中の23歳のアルゼンチン人・ダミアンのタンゴを見て、衝撃的な恋に落ちた。しかし、夢のような時間はあっという間で、ダミアンはジュリエッタの父親を監禁したまま放置して姿を消してしまう。傷心のジュリエッタはダミアンが逃亡したアルゼンチンに飛び込み、ダミアンに会って真意を聞こうとする。だが、言葉もロクに通じないブエノスアイレスでの人探しは難航し、ダミアンを見つけるどころか、謎が深まるばかりだった。所属するバレエ団との約束で帰国しなければならなくなったジュリエッタだったが、迎えにきた父親と出発する直前の空港でダミアンと接触したことから、再びブエノスアイレスの街に戻って行った…。
バレエダンサーとタンゴダンサーの華やかな恋を中心に、ジュリエッタの父親とダミアンの隠された謎が重ねられ、政治と歴史が絡むサスペンスに仕上げられている。ダンスと政治、どちらに重点がということではなく、どちらも重点を置かれている。従って、どちらかに興味がなければ退屈な部分が多いことは確かだ。
1960〜80年代の政治史、タンゴそのものに興味がある方にオススメする。

iisan
927253Y1

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