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あの日のアオハルと、待ち合わせ
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■あの日のアオハルと、待ち合わせ (集英社オレンジ文庫)
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発行日:2025年06月20日
出版社:集英社
ページ数:288P
【あらすじ】
夏休み直前、高2の泪(るい)のもとに、わだかまりがあるまま別れた中学時代の親友から手紙が届く。翌日、彼女に会うため電車に飛び乗るが…。なぜか、ほぼ初対面の3人ーー気さくで人気者の時任、お城が好きな代々木先輩、家に帰りたくないひなも一緒に行くことになって…!? 道中では思いもよらない出来事が起こる。奈良、大阪、兵庫を駆ける青春ロードストーリー!
舞台となるのは、大和西大寺駅、大阪駅、神戸駅、加古川駅、姫路駅、播州赤穂駅、鶴橋駅。
『アオハルの空と、ひとりぼっちの私たち』の著者が送る、真夏の青春!
(下記、本文より)
もう、戻ることはできない。
次の駅で降りてもらうことは可能だけれど、そうしようとは思えなかった。
だってもう、わたしたちは一緒に、電車に乗って進み出しているから。
そしたらもう、はじめるしかない。
「ふ」
なぜか、笑みがこぼれた。
もしかすると、うきうきしているのかもしれない。
だからさっきから、体がどこか、ふわふわしているのかな。
姫路に行くことに。繭香に会えるかもしれないことに。いや、もしかすると、時任くんと代々木先輩と名前も知らない女子高生という、ほぼ初対面の三人と一緒に遠出することに、どうなるのかという期待を抱いているのかも。
こんなこと、少し前のわたしは想像もしていなかった展開だ。
このさきも、なにが起こり、どこに辿り着くのか、まったく予想ができない。
ただ、なにかが待っている、そんな気がした。
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