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ゴールドナゲット 警視庁捜査一課・兎束晋作



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■ゴールドナゲット: 警視庁捜査一課・兎束晋作 (光文社文庫)

ゴールドナゲット: 警視庁捜査一課・兎束晋作 (光文社文庫)
【Amazon】
発行日:2024年06月11日
出版社:光文社
ページ数:376P
【あらすじ】
所轄署から警視庁捜査一課に配属された兎束晋作は、八王子駅近くの公園で発見された女の変死体についての報告書を作成していた。 被害者は高岡沙希、24歳、スーパーの店員。検死の結果、死因は麻薬の過剰摂取によるショック死と判定した。紗季は過去に麻薬中毒で入院していた経歴があったことから、社会復帰したものの、再度麻薬に手を出してしまい、ショック死した――そこまで書いた時、捜査二課刑事の秋山が怒鳴り込んできて、その報告書を破り捨てる。 秋山は10年ほど前、暴力団の捜査を行った際に麻薬中毒だった紗季を保護し、その後の更生を見守っていたようだった。紗季は脳に若干の障害が残り、記憶力の低下が見られていたが、社会復帰の道を歩みはじめ、日々の生活を楽しんでいたのに再び麻薬に手を出すわけがない、と言う。 親心から肩入れする気持ちは理解できるものの、麻薬は再犯率が高い。現在は麻薬の入手ルートを捜査しているから、胴元を叩いて仇討ちしよう――そう説得するも頑として聞き入れない秋山は上層部に掛け合い、再捜査を認めさせる。そして、その相棒として兎束が指名された。 ガサツで粗暴かつヘビースモーカーである昭和生まれの秋山に辟易とする平成生まれの兎束。価値観の違いから衝突を繰り返しながらも再捜査を進める。 事件現場に置かれた花束から、滝本麻美という薬科大学の研究者との繋がりを掴み、紗季が大手製薬会社の治験に参加していたことがわかる。 それは、麻薬を投与しても中毒を起こさせない「抗麻薬ワクチン」と呼ばれるもので、麻薬中毒者の再犯防止・更生を期待されているものだった。 麻薬というつながりに活路を見出したつもりだったが、研究はすでに中止されていた。ワクチンそのものに麻薬成分はなく、また治験において麻薬は使用しないため、紗季の死因とは関係がなかった。 しかし、麻薬ワクチンが完成すると困る勢力がある――密売者や胴元の暴力団、そして桁外れの規模を持つ世界の麻薬カクテル。製薬会社が手を引いたのは圧力があっからではないかと考える。 そして背後に、いまは解散した「綱島会」という暴力団が関わっていたことを突き止めた矢先、秋山が何者かに襲われて重症を追う。 兎束は独自に捜査を進め、綱島会が壊滅するきっかけとなった過去の大型麻薬取引と、その際に消えた「金塊」の場所について、当時、綱島会によって搾取されていた紗季がカギになっていたことを掴む。 沙希は自ら麻薬中毒になったのではなく、金塊を巡る争いに巻き込まれたのではないか。 金塊を巡って暴力団、警察、研究者らの三つ巴の争奪戦が始まる。
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