贄の森

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種別
長編
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あらすじ

2026年06月04日 贄の森 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

友人の結婚式のためリズは帰ってきた。かつて少女たちが心臓を抜かれて見つかったこの町に。閉鎖された町で起こる事件の真実とは(「BOOK」データベースより)

評判

贄の森の評価:

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贄の森の総合評価:

8.00/10点 レビュー 1件。

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No.1
(4pt)

<米国>という国家のあり様がジョンズタウンという町とその森の中に凝縮されている

舞台は、ペンシルヴェニア州、ジョンズタウン。一時、私は隣の州に住んでいましたが、米国において州が異なるということは国が異なることに似ています。過去より甚大な洪水被害を受けてきた町。アップタウンには富裕層が住み、黒人と貧困層は丘の下に住むという構図。(歴史は異なるとは言え、かつての「天国と地獄」の横浜のように。)
 その町にニューヨークから主人公、黒人女性であり、ハイチ系移民の娘、エリザベス・ロシェ(リズ)が戻ってきます。親友のメリッサがギャレットと結婚式を挙げることになり渋々戻ってきた格好でした。その結婚パーティーに於いてメリッサとギャレットの間に生まれた娘、キャロラインが行方不明になってしまいます。直前にキャロラインと一緒にいたリズは罪悪感?から積極的にその捜索に加わることになります。
 また、所々で過去にその町の森の中で行方不明となり心臓を抜かれた状態で惨殺された女性たちのエピソードが複数回に渡りインサートされていきます。それらはキャロライン失踪事件と関連があるのか?ないはずはないのですが、関連がないスリラーを読んでみたいという私なりの希望があったりもします。斬新だ(笑)。しかし、その幾多のエピソードの積み上げがこの作者のストーリー・テラーとしての優れた力量を示しています。
 このストーリーはとても語りずらい内容を持っています。ホラーでありながら、夢か現か?どちらとも言えない語り口によって物語がぶん廻っているからかもしれません。よって、ここから先は書かないでおこうと思います。物語は反転を何度か繰り返しながら或る瞬間、読者は少し驚きを得ることになると思います。
 未だに人種差別、暴力、極端で偏った思想に振り回される<米国>という国家のあり様がジョンズタウンという町とその森の中に凝縮されて読者に提示されています。私の中ではかなりハード系のホラーとして認識できました。いやー、これはレビューしにくい。
 ◾️「贄の森 "Jackal"」(エリン・E・アダムス 早川書房) 2026/6/16。
贄の森 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 贄の森 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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