忍者黒白草紙
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典型的な人生の浮き沈みが上手く描かれていた。鳥居耀蔵さんは明治まで軟禁されていたんだ。知らなかった。 | ||||
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漫画週刊誌に「われ天保のGPU」のタイトルで連載され、単行本で「天保忍法帖」と改題、文庫化でさらに改題し、「忍法帖」を「草紙」と変えたことからもわかるように、忍法帖とは異質なところのある時代伝奇だ。 忍者は二人しか登場せず、使われる忍法は二つだけで忍法対決もないから、定番のつぶやき「忍法○×」もない。この一作を忍法帖に数えるのは微妙かもしれない。 テーマは天保の改革で主人公は“妖怪”鳥居甲斐守耀蔵(江戸町奉行)だが、仮の主人公であるひとりの伊賀忍者の目を通して、「サディスティックな正義漢」耀蔵の精神の異様なねじれが描かれる。(ゲーペーウーはスターリンの秘密警察のこと) 登場する二人の忍者は、一人は耀蔵の走狗となって正義の鉄槌を振り下ろし続け、他の一人はそれを邪魔してみせると宣言する。ではどうするのかといえば、これが少しヘンで、事件で関わり合いになった女人をさらって隠すという形で抵抗する。物語を面白くする工夫なのだろうが、何より、事件の渦中の男性を助け続けては史実とずれてしまうからだろう。 教科書的な知識として天保の改革を知っていても内容は知らないので、次々と出てくる(たぶん史実に基づく)事件、陰謀、でっち上げのエピソードはとてもおもしろかった。物語はわかりやすくストレートに進むし、次々と起こる事件の展開にはメリハリがある。耀蔵の奇っ怪な精神構造と妖人ぶりも面白く、またエンディングもきれいにまとめている。時代伝奇としてS級だろう。 | ||||
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