君はこの「悪【ボク】」をどう裁くのだろうか?
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あらすじ
親友の誠司に妹を殺された拓真。異世界に転生し、再会した二人は──。幼い頃から殺人衝動を持ち、勉強も運動も何でも一番の完璧な高校生、高城誠司。誰とも相容れない彼の前に、初めてライバルとして認められる存在の菅沼拓真が現れる。友情を深める二人だったが、ある日、誠司は拓真に、自殺した妹を殺したのはお前だと問い詰められる。その瞬間、気がつくと誠司は魔方陣に吸い込まれ異世界に転生していた。魔法で召喚された先のインストリアル王国で、第一王子デュレルの右腕として誠司は成り上がっていく。一方、誠司と同様に転生した拓真も、軍人として第二王子アシュレイの信頼を得て出世していた。異世界で再会した二人は、国を左右する王子たちの皇位争いに巻き込まれながら、拓真の妹の死の真相に近づいてゆくのだが――。(「BOOK」データベースより)
評判
君はこの「悪【ボク】」をどう裁くのだろうか?の評価:
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君はこの「悪【ボク】」をどう裁くのだろうか?の総合評価:
9.00/10点 レビュー 2件。
感想一覧
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中二クサさ丸出しの主人公のキャラや,後の親友と出会いが描かれる学園パートなど,
特に序盤は,ラノベというより,少年マンガのようで,いささか不安を覚える読み始め.
そこから異世界に飛ぶのも典型的な流れですが,とある王国の後継者争いを中心に,
主人公の戦略家としての活躍が面白く,その手口はエグく,賛同はできないのですが,
不思議と胸の悪さを抱かないのは,彼の言動に強い芯が感じられたからかもしれません.
ただ,特別な能力をはじめ,彼をそこまでにした背景が見えなかったのは気になりました.
とはいえ,もてあそび,吸い尽くす,描いた後継者争いの結末はやはりえげつなく,
一方で親友との決着も,再会の状況を含め,おおよそ予想が付いていたにも関わらず,
こちらはどこか切なく,どこまでが彼の本音や,計算通りだったのかはわかりませんが,
どちらも強烈であり,それぞれが絡み合いながらも,異なる後味を残す様子が印象的です.
そして,もはや完全に彼の手の中,淡々と,滔々と,詭弁を語る姿にはゾッとさせられ,
つかの間の休息となるラストですら,気が気でならずと,最後まで楽しませてくれました.
なお,『あとがき』で続刊にも触れられていましたが,語られていたテーマについては,
この巻で終わっているように思え,王国の今後は気になるものの,どう広げていくのか…?