聖者は口を閉ざす
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あらすじ
レイは故郷に戻ってきた。TV脚本家としての名声を捨て、生まれ育った団地の町に貢献するために。貧困と荒廃に覆われた町のハイスクールで、レイは講師をはじめる。少しずつ生徒たちとの交流も深まってきた頃―何者かが彼の頭を殴打し、瀕死の重傷を負わせた。だがレイは警察に犯人の名を明かさない。捜査を担当することになった刑事ネリーズは、レイの幼なじみだった。献身的に町のために尽くしてきたレイは何を隠しているのか?ネリーズの捜査が、レイに関わった人びとそれぞれの物語を引き出してゆく…それはひとつひとつが悲しく、あるいは暖かく、そして何より彼らにとってかけがえのない物語だ。その果てに明かされる真相。善行をなそうとした男を見舞った悲劇の理由。スティーブン・キング、エルモア・レナードら、小説巧者たちが絶賛の声を惜しまない感動の大作。痛ましい現実に満ちた世界のなかで、しかし希望の光が最後に灯される。(「BOOK」データベースより)
評判
聖者は口を閉ざすの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
聖者は口を閉ざすの総合評価:
8.00/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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襲撃された主人公に当たる登場人物がその襲撃者のことを知っているようなのに何故か口を閉ざし、もう一人の主人公にあたる婦警がその謎に踏み込んでいく・・・というのが大体の主筋でそこに周辺社会の諸問題や諸相が傍筋として絡んでくるという社会派の言ってみればクライム・ノヴェル。
この、主人公が何故口を閉ざすのかという主筋の謎は一応解かれますが、その悲しい真相は胸を強く打つものがありました。ここで描かれるドラマは醜悪で不条理な現実の社会でもあり得る決して他人事ではない分、悲しみは一層深くなると思いました。
傍筋の現代社会の活写も舞台はアメリカなれど、どこの国でもあり得る普遍性があり、色々考えさせられると感じました。
最近翻訳された「黄金の街」でも感慨をだきましたが、この著者のプライスという人は市井の庶民が抱える問題を常に意識いて作品を書くタイプのようで、そこが正にプライスという人の真骨頂に思えました。
著者は本職はシナリオライターで小説はあまり沢山書く方ではない方らしいですが、絶版になっているものの復刊や未訳の作品の紹介も期待したいところです。