ナンシーの謎の手紙
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80年以上前に書かれた歴史的なシリーズですが永遠に古びずに今も変わらない人気を保ち続ける少女探偵ナンシー・ドルー完訳版の8冊目です。このシリーズの魅力は何と言っても複雑でなくわかり易くて少しも読者を飽きさせないでテンポ良く気がつけば何時の間にか読み終えているという抜群の読み心地の良さにあるのだと思いますね。 寒さに震える定年退職が間近な郵便配達夫のおじいさんを親切心から自宅でおもてなししたナンシーだったが、何と不運にも玄関先に置いていた配達前の手紙が全て盗まれてしまう。ナンシーは近くで遊んでいた子供から手がかりを得て手紙泥棒の正体を絞りながら、自分宛にイギリスから送られて来た謎の手紙についても父カーソン氏の助けを借りつつ調査を進めて行く。 今回のお話ではナンシーと同性同名の少女が出て来たり泥棒が手紙を読んで素早く利益の為に行動したりといったかなり行き当たりばったりの強引な設定が目立ちますが、それでも犯人が常にナンシーの捜査の先を行って女性と対面させずに逆にナンシーに脅しをかけ命を狙うという展開でサスペンスを盛り上げるハラハラドキドキ感がとても良いと思います。また手紙を盗まれた損害をナンシーに弁償させようとする厚かましい大阪のおばちゃんみたいなスキーツ夫人はどこの下町にもいそうで面白いですし、本筋とは別にナンシーの男友達ネッドがアメフトで活躍するスポーツ小説の場面も楽しめますね。それからソリ遊びの子供がナンシーにぶつかって来てケガをさせながらも幸運にも犯人宛の手紙を破いた為に自然に読める様になるという都合の良い偶然も少しあざとくはありますが真にユニークなテクニックですね。今回も幼時から不幸だった少女が降って沸いた遺産相続で救われる嬉しいサプライズや女性の弱みにつけ込んで金を騙し取る卑劣な悪党といったドラマチックな要素が含まれているのが、殺人事件はなくても面白く読ませる少女小説ならではの見事な工夫だと思いますね。解説によりますと残念ながら完訳版の刊行はこれで終わりだとの事なのですが、まだまだ面白い作品がたくさん残っている様ですのでぜひとももっともっとナンシーの活躍が読めます様にと願い何時の日か再び続巻が刊行される事を切に祈りたいと思います。 | ||||
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