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No.10
青ひげの花嫁
カーター・ディクスン
結末に納得がいかないって、この作品のことかしら?
No.9
幽体離脱殺人事件
島田荘司
変な題名。
No.8
氷舞 新宿鮫VI
大沢在昌
ちょっと合わなかったなぁ。
No.7
炎蛹 新宿鮫V
ちょっと無理しすぎでは?
No.6
ルパン対ホームズ
モーリス・ルブラン
身びいきしてません?
No.5
黒い塔
P・D・ジェイムズ
厚い上に細かすぎる描写は読者を選びます。
No.4
不自然な死体
死体は不自然なのだが…
No.3
女の顔を覆え
本の厚みは薄いが中身は濃いです。
No.2
人形はこたつで推理する
我孫子武丸
キャラクターが奇抜すぎかな。
No.1
8の殺人
新本格の入門書
このテーマについてカーの行った料理法は絶品である。新進気鋭の演出家の許に送られてきた匿名の脚本を契機に、俳優に田舎の町に行かせて、ロージャー・ビューリーなる殺人鬼になりすまして、殺人鬼の心理を摑ませようというのである。
いやあ、面白いね。しかもその俳優ブルースが、ホテルの記帳の際に、ロージャーとわざと書いて、消すような素振りを見せる演出の凝りようだから、徐々に読者はブルースが本当はロージャーの仮の姿では?と疑いを抱くようになっていくのだ。
そして町中に殺人鬼がどうやら来ているらしいという噂が流れ、惚れられた娘の父親に殺人鬼では?と疑われる中、ホテルの部屋に死体が現れる。しかもその死体が11年前の唯一の殺人の目撃者ミルドレッド・ライオンズというサプライズ。
この辺まではもうはっきり云って作者の術中にまんまと嵌り、クイクイとページを捲らされた、のだが・・・。
そこから煩雑になってしまったなぁ。
死体を前にそれぞれの登場人物が好き勝手に動き回って―それ自体はいいのだけど―、収拾がつかなくなり、最後には軍の戦闘訓練施設跡なんかがいきなり舞台になって、カー特有の怪奇色に彩られた中での悪党との対決。いきなり本格推理小説から通俗小説に移った感がし、戸惑った。
ロージャーの正体はいつもながらこちらの予想と違ったが、カタルシスが得られるほどでもなかった。本作で私が求めたのは、犯人がいかにしてミルドレッドの死体をブルースの部屋に運んだかという点にあったのだが、本作ではそこに主眼は無く、ミルドレッドがどこで殺され、どこに隠されていたかに置かれていた。このトリックこそ、カーが使いたかったものだろうけど、真相としては小さい。
設定の面白さに結末が追随できなかった。
作中で演出家が殺人鬼を扱った匿名の脚本の結末に納得が行かないと述べているが、ある意味、この小説に関するメタファーかなと思ってしまった。
▼以下、ネタバレ感想