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レビュー数31

全31件 1〜20 1/2ページ

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No.31
(9pt)

方舟の感想

地下建築に閉じ込められ殺人事件が起こるというクローズドサークル物。それだけなら並の作品だが、本作が評価されているのはエピローグによるところが大きいのだろう。エピローグに至るまでは長い長い前振りと言える。とはいえこのエンディングを受け入れられるかは好みが分かれるかもしれない。
夕木春央:方舟 (講談社文庫)
夕木春央方舟 についてのレビュー
No.30
(10pt)

絶叫の感想

貧困から抜け出すために徐々に堕ちていく陽子の姿を生々しく描いている。前作『ロストケア』よりもミステリー色は強め。伏線が多く散りばめられているがその回収も見事。かなりボリュームがあるが無駄な描写がなく綺麗にまとまっている。是非読んでもらいたい一冊。
葉真中顕:絶叫 (光文社文庫)
葉真中顕絶叫 についてのレビュー
No.29
(9pt)

ロスト・ケアの感想

介護の闇という現代社会を描いた作品。ロストケアによって介護する側、される側双方を救う犯人を絶対的な悪だと断言することができるだろうか。法的には悪になるのだろうが、その法は『安全地帯』にいる人間が作ったものである。同じ行為でもそれぞれの立場により善にも悪にもなり得るということがよくわかる作品。
作者は他にも社会派の作品を書いているようなので是非読んでみたい。
葉真中顕:ロスト・ケア (光文社文庫)
葉真中顕ロスト・ケア についてのレビュー
No.28
(10pt)

怒りの感想

本作は普通のミステリではない。殺人事件自体やその犯人像についてはあまり掘り下げず、登場人物たちの葛藤を描いている。本作のテーマは『信じること』になるのだろうか。この作品は良い意味で裏切ってくれた。
吉田修一:怒り(上) (中公文庫)
吉田修一怒り についてのレビュー
No.27
(10pt)

ネメシスの使者の感想

冤罪をテーマとした『テミスの剣』の続編の本作は死刑制度をテーマとしている。難しいテーマをうまくミステリと絡めて仕上げてある。単純にミステリとして面白いだけでなく、死刑制度の是非について考えさせられる作品だった。
中山七里:ネメシスの使者 (文春文庫)
中山七里ネメシスの使者 についてのレビュー
No.26
(10pt)

暗いところで待ち合わせの感想

会社に馴染めない男と盲目で引きこもりがちな女が奇妙な共同生活をおくる中で次第に信頼しあっていく。ミチルが黙って2人分の食事を準備するシーンが特に印象的。ミステリの部分がなくても作品として成立するくらい2人の描写がしっかりしている。
乙一:暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)
乙一暗いところで待ち合わせ についてのレビュー
No.25
(10pt)

最後の証人の感想

この作家の作品は初めて読んだが、非常に面白かった。この作品の存在は以前から知っていたが、なぜもっと早く読まなかったのかと後悔するレベル。
約300ページと短めだが、その分無駄が削ぎ落され、密度は高いので読みごたえは十分。
真実を明らかにしながら、犯人に罪を償わせる弁護士佐方の活躍に期待し、次の作品を手に取ろう。
柚月裕子:最後の証人 (角川文庫)
柚月裕子最後の証人 についてのレビュー
No.24
(9pt)

空飛ぶタイヤの感想

中小企業の社長が不正を行う大企業と銀行を相手に果敢に戦いを挑む。
下町ロケットのような作品で、かなりの長編ではあるがテンポがよく読みやすい。
この作者は他にもおもしろい作品を量産しており、今後の活躍にも期待。
池井戸潤:空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)
池井戸潤空飛ぶタイヤ についてのレビュー
No.23
(9pt)

犯罪者 クリミナルの感想

ただの通り魔殺人かと思いきやその裏には大きな陰謀が隠されている。
上下巻ありかなりの長編だが、どんどん読み進めていってしまった。
間違いなくおすすめの作品。
太田愛:犯罪者 上 (角川文庫)
太田愛犯罪者 クリミナル についてのレビュー
No.22
(9pt)

硝子の太陽N - ノワールの感想

姫川シリーズのルージュと合わせて9評価。
姫川シリーズ歌舞伎町シリーズ両方読んでから読んだほうがより楽しめる。
誉田哲也:ノワール-硝子の太陽 (中公文庫)
誉田哲也硝子の太陽N - ノワール についてのレビュー
No.21
(9pt)

夢幻花の感想

さすが東野圭吾と思わせるようなよく練られた構成。相変わらず文章も読みやすく、オススメの一冊。
東野圭吾:夢幻花 (PHP文芸文庫)
東野圭吾夢幻花 についてのレビュー
No.20
(9pt)

乱反射の感想

自分の何気ない行動が結果的に深刻な状況を招くことがある。ネタバレになるので詳しくは書かないが、この作品を読めば、誰でも心当たりがあるのではないだろうか。
貫井徳郎:乱反射 (朝日文庫)
貫井徳郎乱反射 についてのレビュー
No.19
(9pt)

悪の教典の感想

上下巻合わせて800~900ページあったけど、非常に読みやすく、すぐに読み終わってしまった。
貴志祐介:悪の教典 上
貴志祐介悪の教典 についてのレビュー
No.18
(9pt)

スリジエセンター1991の感想

ブラックペアンから続く世良雅志の第3作。東城大学病院を巡る権力闘争の結末は?
なかなかにショッキングな結末だが、シリーズ締めくくりとしてはきれいな終わり方だったのではないかと思う。『ケルベロスの肖像』の終わり方がイマイチだなと感じていたので・・・

▼以下、ネタバレ感想
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海堂尊:スリジエセンター1991 (講談社文庫)
海堂尊スリジエセンター1991 についてのレビュー
No.17
(9pt)

輝天炎上の感想

『螺鈿迷宮』の続編であり、『ケルベロスの肖像』のストーリーを天馬大吉側から描いた作品。
おなじみバチスタシリーズの登場人物はもちろんのこと、螺鈿迷宮、スリジエセンターなどともつながりがあり、海堂作品を読んできている読者なら楽しめるのではないだろうか。
海堂尊:輝天炎上
海堂尊輝天炎上 についてのレビュー
No.16
(9pt)

武士道シックスティーンの感想

ジウシリーズや姫川シリーズなど警察小説を多く手掛ける誉田哲也の青春小説。剣道を通して分かり合っていく香織と早苗の物語は『武士道セブンティーン』『武士道エイティーン』と続いていくが、早く続編が読みたいと思った。
誉田哲也:武士道シックスティーン (文春文庫)
誉田哲也武士道シックスティーン についてのレビュー
No.15
(9pt)

邪馬台国はどこですか?の感想

宮田六郎が歴史上の出来事について新説を披露する。「邪馬台国はどこですか?」「聖徳太子はだれですか?」など6編収録されており、文献を引用しながら解説しているので妙に説得力がある。小説の形式になっているので読みやすい点も良い。
鯨統一郎:邪馬台国はどこですか? (創元推理文庫)
鯨統一郎邪馬台国はどこですか? についてのレビュー
No.14
(10pt)

死者は黄泉が得るの感想

死後パートと生前パートが交互に繰り返され、死後パートでは死者を蘇らせるSUBREと新しい記憶を植え付けるMESSという西澤作品おなじみのSF要素が登場する。生前パートでは連続殺人事件が起こるのだが、これだけでは並みのミステリーに過ぎないが、死後パートを絡めることにより独創的な作品となっている。SUBREとMESSの特徴、死後パートと生前パートの配置すべてが絶妙で、意外性を生み出すことに成功している。
ただ、文庫の解説にもあるように、エピローグは無くても小説としては完成していたように思うのだが、このエピローグに関しては、作中に明確な回答が書かれていないので読者それぞれの解釈に任せるということだろうか?
西澤保彦:死者は黄泉が得る (講談社文庫)
西澤保彦死者は黄泉が得る についてのレビュー
No.13
(10pt)

春から夏、やがて冬の感想

『葉桜の季節に~』や『密室殺人ゲーム』といった名作を残している歌野晶午。直木賞候補にもなった本作はミステリーとは呼べないかもしれないが、非常に良い作品だと思います。
ひき逃げにより娘を失った男性とスーパーで万引きした女性。二人の行く末には絶望しかなく・・・
なんとも悲しい物語でした。
歌野晶午:春から夏、やがて冬
歌野晶午春から夏、やがて冬 についてのレビュー
No.12
(10pt)

陽気なギャングが地球を回すの感想

個性的な4人の強盗たちはまさに陽気なギャング。人物描写がしっかりしており、物語に入り込みやすい。
途中登場した変な人たちも伏線としてしっかり回収しているなど、作者の筆力の高さを窺わせる。
章の冒頭の語句の説明も面白い。
伊坂幸太郎:陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)
伊坂幸太郎陽気なギャングが地球を回す についてのレビュー