推理作家・朝比奈耕作の作品をドラマ化する話が持ち込まれた。

春4月、桜花咲き乱れる魔性の季節が再び廻りきた。

十年前に謎の首吊り自殺を遂げた父・耕之介が残した四行詩が、朝比奈耕作の運命を変えた。

信州諏訪大社・御柱祭のハイライト、勇壮な木落としで、巨大な御柱が暴走した夜、東京都大田区の諏訪神社の境内で男の変死体が。

新橋の路地裏で男性の刺殺体が発見された。所持していた免許証の本籍地には「月影」の文字。