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一朝の夢
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一朝の夢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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作品の筋書きは良いと思うが尊皇攘夷と安政の大獄についての説明が不足。 ただ、女性の地位が低く虐げられていた時代だけに、 登場する女性は幸福になった方が読者の読後の余韻が良いと思う。 小学校の理科の時間にしか朝顔を植えたことがない小生の様な読者には、 朝顔の説明が詳細過ぎて読むこと自体に興味を損なう可能性があるのでは? 朝顔の種類の読み方が音読み訓読みさえ分らない。 小生の知識不足とのご批判は甘んじて受けましょう。 冒頭に簡単な朝顔図鑑があれば良かったが....。 時代考証が不十分だが某局大河ドラマも滅茶苦茶なので、 まぁ時代の特性かも知れない。 | ||||
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いけますよ。まず、大老・井伊直弼の桜田門外での暗 殺を山場にし、開国と攘夷の名分をめぐってさまざまな 人々の運命が、明暗を点滅しながら交差する構成が見 事です。また、それぞれの人生をつなぐ仲立ちとして、 朝顔栽培(因みに書名は、白居易の放言詩、槿花一朝 の夢からきています。)の妙味をもってきているのも気が 利いています。 登場人物ひとり一人の陰影も、充分掘り下げられてい て、井伊(宗観)の奥行きの深さや主人公・興三郎の朝 顔にかける一途さはもちろん、運命に翻弄されたまま果 てる主人公の幼馴染みの里恵の哀れさも印象が深く、 余韻が残りました。 本作は、本年の松本清張賞受賞作となっています。過 去の受賞作をみると、城野隆『一枚摺屋』(2005)、広川 純『一応の推定』(2006)など、秀作が並んでいるではあ りませんか。こりゃあ、この賞は侮れませんよ。 <付記> 『夢の花、咲く』は3年半ぶりの本書の続編で す。安政の大地震に朝顔をめぐる賭博など話題が豊富 過ぎて、消化不良の感があります。まさか『赤旗』日曜 版に連載していたせいではないですよね。(2012/03) | ||||
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この作品はファンタジーである.黄色の朝顔を作り上げることが一生の夢の北町奉行所同心が主人公で,やはり朝顔狂いの大老井伊直弼と彼の暗殺者が副主人公.長い物語の最後に近く桜田門外の変が起き,副主人公たちは死んでしまう.この暗いクライマックスに続いて黄色の朝顔が生まれるが,この明るいクライマックスについては具体的描写が不足していて,既にエピローグ的な感じである.そして主人公は役を退き失踪してしまう.即ち,終わりがきちんとしていない.一方大老井伊を中心に厖大な史実が投入されるので,読む方は今読んでいる描写が本当の事実か否かが決し切れずやきもきする.読後の感想は朝顔の花に似て,あわれはかない.作者はこれだけの規模の小説の構成法の勉強がいま一つなのではないか.但し,読んでいてつまらないとは思わなかったけれども. | ||||
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一介の同心と大老とのかかわりで多少不自然さは感じるが、アキバ系のユニークな主人公を創造した点は評価ができる。 昔のNHKの大河ドラマ花の生涯のリメークされたもののように感じるが、私だけであろうか!? 今後に期待したい作品である。 | ||||
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