■スポンサードリンク
忘却城
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
忘却城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
死者を蘇らせる術を基軸にストーリーが展開します。古代中国風の世界をベースに、多彩な人種と文化が交錯し、独特な雰囲気を醸し出しています。 世界観が大変よく練られており、腕輪の石1つにも独自の名前と意味があるほど。 耽美な外見のキャラ、優美な景色の中に、巨大な蜘蛛、生きた人の内臓を食い荒らすカタツムリなど、グロテスクな描写が挿入され、飽きさせません。絵にしたら、さぞ映えるであろうと思います。 キャラも印象的で、心情も丁寧に描かれており、好感が持てます。 一方、難点もあります。 細部までよく練られた世界観であるがゆえに、専門用語が非常に多い。 巻末に用語集があるとはいえ、ある程度覚えなければ、ストーリーが楽しめないわけですが、どの用語も同じ熱と密度で説明がなされるので、何が重要な情報なのか判別しづらくなっています。 キャラも同様で、ストーリー展開にあまり関係ない登場人物にも、細かな設定があり、丁寧に説明がなされます。 反面、主要キャラクターたちの設定は、後半のサプライズ展開のために伏せられており、何者かよく分からない。 結果として、読者としては誰の言動に主眼を置けばいいのか、掴み難くなっています。 そのため、ストーリー全体が追いにくくなっている印象です。 怒涛のイメージをとにかく受け入れて楽しむことができる読者には、大変美味しいファンタジーだと思います。 一方、筋立てを重視するタイプだと、読破にはやや忍耐を要します。 私は後者のタイプで、星3としましたが、オリジナリティは抜群で、今後に期待したい作家さんです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!