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骨のささやき
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骨のささやきの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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形質人類学者という「骨」を扱う女性学者を主人公にしたミステリ。グァテマラの発掘現場から書き起こされ、かなり期待できる雰囲気だった。アーロン・エルキンズのギデオン教授物のような展開を期待した。しかし、発掘調査中にヒロイン=アイリス・ラニアの父親が銃撃されたとの報が入り、アイリスはニューヨークに飛んでしまう。舞台はそのままニューヨーク。ちょっとだけグァテマラに戻るがそれもわずか。 厳格な父がなぜ銃撃されなければならなかったか、という謎を中心に据えて、父と母と娘のと展開する物語はそれなりに読ませる。しかし、奥行きな少ない。残念ながら、ストーリィも人物も半端で散漫な印象しか残らなかった。ヒロイン・アイリスがちょっとひどすぎるような…。優秀な頭脳を持った女性科学者という設定なのだが、父の銃撃を巡る謎に翻弄される姿は、まったくのバカとしか見えない。誰が見たって読んだっておかしな人物配置が最後まで影響したのだろう。まず人物一覧である程度想像できてしまう。物語が進んで登場人物が増えるに従って、それぞれの役割が仄見えてしまう。かくして、読者が薄々感づいているのにヒロインはまったく感づかないという、ダメなミステリのお手本が展開する。 一見、父と娘の物語のように見えるが、作者は母と娘の物語として書いたはずだ。しかし、これも作者の掘り下げが甘くて、大切な母親の痛みが伝わって来ない。この母親の人物造型にはちょっと無理があるような……。主役級だけでなくて、脇役を見ても、それぞれのエピソードと共に、それぞれが点に過ぎち??い線になってストーリィにうねりを起こしてくれない。冗長なだけだったりする。聞けば、作者二作目の作品だとか。多くを望んではいけないな。 | ||||
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