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完全なる沈黙



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【この小説が収録されている参考書籍】
完全なる沈黙(ハヤカワ・ミステリ文庫)

完全なる沈黙の評価: 5.00/5点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

かなり面白いが...

一人の女性が死に、有名人である内縁の夫が逮捕され、自白する。
この単純な事件を、本件に関わる刑事、警官、検察官、弁護士それぞれの本件に対する行動・思考
時には、それぞれの家族の物語も交えて描いてゆき、一見単純な事件と思われたものが、実は
より複雑な問題を内包していた事を、炙り出してゆく。
途中までは、”単純な事件”の”裏付け捜査”が中心で、そっちよりは移民の国カナダの抱える
チョッとした移民裏話(スペイン系、中国系、ユダヤ系)と、彼らのアイスホッケー(これが米国ならMLBか?)
に対する思い入れ話に引っ張られて読み進んだ。
中盤以降には、前半に張られた伏線に、夫々チョッとした裏が在る事が暴かれて、話が加速してゆき、
結構、手に汗握らせる場面もあり盛り上がれる。しかし、結局は大した陰謀があるわけでもなく、
本作の登場人物は、皆善人で物語は収まるべき所に終焉してゆく。
(皆善人と言ったが、内には策略をめぐらす物もいるが、極悪人ではない)
物語の全貌も、結局は推測という形で、いまひとつ、私にはスッキリしなかった。
ある人物の長年に渡る不健全な生活形態が招いた自業自得な話か...
容疑者が逮捕後いっさい言葉を発しないというのも、あまり必然を感じないのですが...
以上、突っ込み所もあるが、580P 最後まで読ませてくれたし、推測には余韻も伴っており、☆4.25。
これは私の推測ですが、多分イタリアを舞台にした続編があるのでは?(どうだろう)
完全なる沈黙(ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:完全なる沈黙(ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151785515

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