パラドックス13
評判
パラドックス13の評価:
3.52/5点 レビュー 296件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全237件 121〜140 7/12ページ
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パラドックス13の評価:
3.52/5点 レビュー 296件。 B ランク
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そこは本題ではない。
後半、パラドックス13の解説があるが、たぶん詳しい人にとってみたら
ありふれた話だと思うし、物理学?に疎い自分から見たらおぼろげになんとなく
わかったって感じだった。
それよりもこの話は人間ドラマだと思う。主人公格の兄が途中で生き残りの
メンバーの前で、ここには法律もなにもない。自分達で善悪を決めるんだって
言っていたのがとても印象に残った。
途中でヤクザの人間をメンバーに加えるかどうかを判断する時に
少しネタバレになるが、まえの世界では一般通念上「ヤクザ」というのは
アウトローで、建前上は法律違反の存在だが、自分達以外は生き残りがほぼいない
社会が崩壊したもう一つの世界ではそんなものは関係ないとなる。
もしかしたら、ヤクザの方が力があって、身内になら仲間思いだしピンチの時には
頼りになるのかもしれない。
法律も文明も崩壊した世界では、基準なんてなにもないのだ。
全部自分の頭で考えて決めなきゃいけない。この考えには舌を巻いた。
「生きる」というシンプルな問いに対する答えはいつだって単純なんだと
思い知らされた。
東野圭吾の小説を読むといつだって必ず人の、いや社会の表と裏が丹念に
書いてある。それもしつこくねちっこく。
なので、読者はまたかよもうわかってるよって思っても、やっぱり見逃せない。
それは現実社会ではそう思っていても、既成事実とか当たり前の発想などに
縛られてしばい、人間が本来持ってる。邪悪さとか矮小さを忘れてしまう。
それを東野圭吾は、この一種のパニック状態を作りだすことによって
集団心理の脆さ人の弱さが、じんわりと、しかしほどよく押しつけがましくなく
でてきて、好感を持った。
この人間達の自然に出てくる追い詰められた時の浅ましさを見て
イライラしながらも、これが人なんだなと思った。
トリックは今イチだったけど、おもしろかった。また読みたい。