パラドックス13

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評判

パラドックス13の評価:

3.52/5点 レビュー 296件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.52pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全103件 81〜100 5/6ページ
No.23
(3pt)

何も東野圭吾がこれをやらなくても・・・

何を書いてもベストセラーに出来ちゃう当代きっての人気作家。
グイグイ引き込まれて、さすが東野さんと思いつつも、
何もこの漂流教室的なテーマを、あえて東野さんがやる必要があるのかなと思ってしまいました。
パニックものではあるけれど、異常事態の恐ろしさを描いてるというよりは、
その時の人間の行動や判断の仕方を描く人間ドラマと見た方がいいかもしれません。
現実社会での善悪が通用しなくなる事態。
こうなってしまったときに、自分には何ができるのか?
何を優先するのか?
何が正しいのか?
その答えはその状況に置かれてみなければわからないけれど、
少なくともそんな非常事態にも人間らしい選択をできる人間でありたい・・・。
そんな風に考えながら読んでしまいます。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.22
(3pt)

SFか

何か映画になりそうなストーリー展開。
運命の13秒に死んだ人間が別空間で生存し、サバイバル映画の
展開も思い浮かべたが、一旦死んだ人間が生きていることへの
矛盾を解消する為にその存在を消そうとする。
わずかに残った人間も崩壊していく大都市では先が見えてきて、
リーダーは残ったメンバーで力を合わせて新しい世界の創造を
力説するが、ねじれを元に戻す作用が1ヶ月後に起きるという
ことを掴んだメンバーはその戻しに賭けに出る。
自分ではどうするか。元の世界に戻れる保証はないが、今置か
れている最悪の立場よりも、まだましではないかと大きな賭け
に出る。リーダーは真っ先にこの現象を知りながら、もう一度
同じ現象があることを生存者に知らせたのは途中から合流した
ヤクザであった。その事実を知っていたのかどうか判らないが
なんとなく残念な印象を受けた。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.21
(3pt)

漂流教室〜東野版

宇宙研究機関の調査で地球上に想定不可能なP-13現象が起こる事が分かる。
3月13日13時13分13秒から13秒間。
ブラックホールの影響で時間が13秒間消える?!

予備知識なしで読み始め、東野さんめずらしくSFストーリー。幅広い知識のある方だと感心します。

生存者十数名のみの展開で、特にミステリーも伏線なく読みやすい。特殊な制限された設定の中で、現代社会の問題点を織り込んでいるのでSF苦手な私でも嫌悪感なく入れました。

ドラゴンヘッド、漂流教室に近い作品。映像化もありえそう。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.20
(3pt)

漂流教室〜東野版

宇宙研究機関の調査で地球上に想定不可能なP-13現象が起こる事が分かる。
3月13日13時13分13秒から13秒間。
ブラックホールの影響で時間が13秒間消える?!
予備知識なしで読み始め、東野さんめずらしくSFストーリー。幅広い知識のある方だと感心します。
生存者十数名のみの展開で、特にミステリーも伏線なく読みやすい。特殊な制限された設定の中で、現代社会の問題点を織り込んでいるのでSF苦手な私でも嫌悪感なく入れました。
ドラゴンヘッド、漂流教室に近い作品。映像化もありえそう。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.19
(3pt)

良くも悪くも

東野圭吾の世界・・;と言う内容ですがやはりSF仕立てには多少無理があるような・・・
相変わらず一気に読ませる手法は相変わらずですが
作者に対して何の意識も持っていない人なら楽しめます。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.18
(3pt)

良くも悪くも

東野圭吾の世界・・;と言う内容ですがやはりSF仕立てには多少無理があるような・・・
相変わらず一気に読ませる手法は相変わらずですが
作者に対して何の意識も持っていない人なら楽しめます。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.17
(3pt)

意欲作 ≠ 会心作

東野圭吾の新著。著者の作品は「容疑者Xの献身」以来、
どれも感じが似通っているし、凡作(つまらなくはない
が、「容疑者Xの献身」が衝撃的だっただけに、どうして
も物足りなく感じる)ばかり。「そろそろ読むの止めよ
うかな?」と思っているところで手に取ったのが本書で
した。

これまでとまったく異なるSF風のストーリー。期待は膨
らんだのですが、結果はもう一歩。着想は平凡。しかも、
設定が大雑把なので現実感がないし、話の展開もいつか
どっかで見た話。あげくに、“次々に災害が襲ってくる
理由がXXX”では、白けてしまいます。どんな突拍子も
ない世界観でも設定を作りこんでいけば、現実感は出る
はずなのに(「新世界より」なんてすごく現実感があった)。

新しい分野を切り開いていこうとする著者の意欲は感じま
すが、SFとしては“並”の作品です。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.16
(3pt)

意欲作 ≠ 会心作

東野圭吾の新著。著者の作品は「容疑者Xの献身」以来、
どれも感じが似通っているし、凡作(つまらなくはない
が、「容疑者Xの献身」が衝撃的だっただけに、どうして
も物足りなく感じる)ばかり。「そろそろ読むの止めよ
うかな?」と思っているところで手に取ったのが本書で
した。
これまでとまったく異なるSF風のストーリー。期待は膨
らんだのですが、結果はもう一歩。着想は平凡。しかも、
設定が大雑把なので現実感がないし、話の展開もいつか
どっかで見た話。あげくに、“次々に災害が襲ってくる
理由がXXX”では、白けてしまいます。どんな突拍子も
ない世界観でも設定を作りこんでいけば、現実感は出る
はずなのに(「新世界より」なんてすごく現実感があった)。
新しい分野を切り開いていこうとする著者の意欲は感じま
すが、SFとしては“並”の作品です。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.15
(3pt)

人間の本質を問い質す

13秒間の時間跳躍が地球を襲う現象発生を舞台にしたこの小説は、『漂流教室 1 (ビッグコミックススペシャル)』を思い出さずにはいられなかった。
東野圭吾がテーマにしたのはこの現象により元の世界では死んでいたはずの人たちが、死んだという過去が抹消されてしまったが故に作られた世界に投げ込まれ、本来なら死んでいなければならない知性が存在する矛盾を排除しようとする宇宙の力と戦う姿を描いている。
その姿を11人と人間にしたことで、人間の弱さ、元の社会でのプライド、老化や幼児という弱者、若さというエネルギー、更に欲望をちりばめ生き抜こうとうする闘いにしている。
更に揺り戻しというエネルギーの波が再び地球を包むというドラマ仕立てなラストにしているので、最後まで人間の本質について問い質す構成。
気になるのは、登場人物たちがいささか宮本輝調の人生講義的討論をしている台詞が、東野圭吾も寄る年波に襲われかけているように感じた。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.14
(3pt)

人間の本質を問い質す

13秒間の時間跳躍が地球を襲う現象発生を舞台にしたこの小説は、『漂流教室 1 (ビッグコミックススペシャル)』を思い出さずにはいられなかった。
東野圭吾がテーマにしたのはこの現象により元の世界では死んでいたはずの人たちが、死んだという過去が抹消されてしまったが故に作られた世界に投げ込まれ、本来なら死んでいなければならない知性が存在する矛盾を排除しようとする宇宙の力と戦う姿を描いている。
その姿を11人と人間にしたことで、人間の弱さ、元の社会でのプライド、老化や幼児という弱者、若さというエネルギー、更に欲望をちりばめ生き抜こうとうする闘いにしている。
更に揺り戻しというエネルギーの波が再び地球を包むというドラマ仕立てなラストにしているので、最後まで人間の本質について問い質す構成。
気になるのは、登場人物たちがいささか宮本輝調の人生講義的討論をしている台詞が、東野圭吾も寄る年波に襲われかけているように感じた。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.13
(3pt)

東野作品としては…

イマイチでした。
15年前の作品である五分後の世界 (幻冬舎文庫)(村上龍)のほうが衝撃的でした。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.12
(3pt)

東野作品としては…

イマイチでした。
15年前の作品である五分後の世界 (幻冬舎文庫)(村上龍)のほうが衝撃的でした。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.11
(3pt)

SF?人間ドラマ?

なんの予備知識もなく読み始めたが、さすがに東野作品だけあって読み手の気をそらさない構成と文章力にすぐさま引き込まれた。
自分を残して周りの人間達が突然消滅してしまう、というストーリーじたいは従来の映画・小説にもあった。この作品では「P−13現象」というブラックホールによるパラドックスを設定していたが正直あまり理解できなかったしそこは重要でもないだろう。なんとか合流した数名の残存者たちが次々と襲ってくる脅威と戦い、協力して生き抜いていく。その過程である者は命を落とし、ある者は諦観にとらわれ、ある者は最後まで希望を捨てない。そんな極限状態での人間模様の縮図が見所だ。
しかし、読んでいて何となく人物造型や展開がありきたりに感じるのも確かだ。カリスマ的なリーダーシップを発揮する誠哉、食べ物に執着する肥満体型の太一、ヤクザ者だが意外と知的な河瀬などは、無人島でのサバイバルを描いた某海外ドラマに似ているな、とつい笑ってしまった。
次々と巻き起こる緊急事態に「この小説は一体どう結末がつくのか」と読者が心配になった頃に突如明らかになる新事実。グループが二手に分かれ、新たな展開を見せるのかと思いきや大きな波に全員が巻き込まれていく。最後は無理やり終わらせたような印象が拭えないが、ラスト数行のかすかな明るさには少しだけ救われた。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.10
(3pt)

SF?人間ドラマ?

なんの予備知識もなく読み始めたが、さすがに東野作品だけあって読み手の気をそらさない構成と文章力にすぐさま引き込まれた。
自分を残して周りの人間達が突然消滅してしまう、というストーリーじたいは従来の映画・小説にもあった。この作品では「P−13現象」というブラックホールによるパラドックスを設定していたが正直あまり理解できなかったしそこは重要でもないだろう。なんとか合流した数名の残存者たちが次々と襲ってくる脅威と戦い、協力して生き抜いていく。その過程である者は命を落とし、ある者は諦観にとらわれ、ある者は最後まで希望を捨てない。そんな極限状態での人間模様の縮図が見所だ。
しかし、読んでいて何となく人物造型や展開がありきたりに感じるのも確かだ。カリスマ的なリーダーシップを発揮する誠哉、食べ物に執着する肥満体型の太一、ヤクザ者だが意外と知的な河瀬などは、無人島でのサバイバルを描いた某海外ドラマに似ているな、とつい笑ってしまった。
次々と巻き起こる緊急事態に「この小説は一体どう結末がつくのか」と読者が心配になった頃に突如明らかになる新事実。グループが二手に分かれ、新たな展開を見せるのかと思いきや大きな波に全員が巻き込まれていく。最後は無理やり終わらせたような印象が拭えないが、ラスト数行のかすかな明るさには少しだけ救われた。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.9
(3pt)

テーマ

この本に対する作者のコメントによれば、世界が変われば善悪が変わるという話だとのことでしたが、それよりも、どんな世界であっても死ではなく生きようとする意志が尊いのだ、というテーマのように感じました。

パラドックス13という現象が起きたとき、死んだ人たち(あるいは生死をさまよったと言ってもいいのかもしれない、この場合)が別な世界(東京)では逆に生きていて、他の人間が一人残らず消えているわけです。生きている仲間を探してさまよい、出会った人たちでなんとか力を合わせて崩壊していないだろう首相官邸を目指そうとするけれど、何度も襲い来る地震や雨の中で、死んでいく者、死を選ぶ者、生きようとする者に別れます。
首相官邸までの道のりで、彼らは自分たちなりに協力していくためのルールを作りますが、そこで今までの善悪の価値観が当てはまらない場合も出てくることを知ります。

ただ、善悪の価値観がおかしくなる例としては、もう戦争が究極だと思うので、この設定でそれを表現しようとするには無理がありますし、ストーリーも結末まで読むと、やはりそれよりは生きようとした者たち、生きていた者たちに恩恵があったように思います。

とはいえ、誰も居ない世界に取り残された数人の人間たちの人間模様も面白いし、結末が推測できるまでは、どうなるんだろう?とドキドキするので面白いですね。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.8
(3pt)

テーマ

この本に対する作者のコメントによれば、世界が変われば善悪が変わるという話だとのことでしたが、それよりも、どんな世界であっても死ではなく生きようとする意志が尊いのだ、というテーマのように感じました。
パラドックス13という現象が起きたとき、死んだ人たち(あるいは生死をさまよったと言ってもいいのかもしれない、この場合)が別な世界(東京)では逆に生きていて、他の人間が一人残らず消えているわけです。生きている仲間を探してさまよい、出会った人たちでなんとか力を合わせて崩壊していないだろう首相官邸を目指そうとするけれど、何度も襲い来る地震や雨の中で、死んでいく者、死を選ぶ者、生きようとする者に別れます。首相官邸までの道のりで、彼らは自分たちなりに協力していくためのルールを作りますが、そこで今までの善悪の価値観が当てはまらない場合も出てくることを知ります。
ただ、善悪の価値観がおかしくなる例としては、もう戦争が究極だと思うので、この設定でそれを表現しようとするには無理がありますし、ストーリーも結末まで読むと、やはりそれよりは生きようとした者たち、生きていた者たちに恩恵があったように思います。
とはいえ、誰も居ない世界に取り残された数人の人間たちの人間模様も面白いし、結末が推測できるまでは、どうなるんだろう?とドキドキするので面白いですね。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.7
(3pt)

大衆エンターテイメント

デスノート、サバイバル、ドラゴンヘッド、漂流教室、等、有りモノで構築されているので、ひどくサラッと読めました。 倫理数学的?も河瀬が読者に分かりやす〜く、ザックリ教えて下さいましたし。 これは確に、大衆文学の鉄板作品、最高傑作ですね。 蛇足ですが、 太一が粉ミルクを欲望に負け食べてしまう所で、七杯も舐めやがった! 、何杯舐めたんだ! 舐めた舐めたを連呼… 全員が冷静に、行為に対する適切な表現をしてる事に違和感を感じるとともに、なぜか笑ってしまいました。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.6
(3pt)

大衆エンターテイメント

デスノート、サバイバル、ドラゴンヘッド、漂流教室、等、有りモノで構築されているので、ひどくサラッと読めました。 倫理数学的?も河瀬が読者に分かりやす〜く、ザックリ教えて下さいましたし。 これは確に、大衆文学の鉄板作品、最高傑作ですね。 蛇足ですが、 太一が粉ミルクを欲望に負け食べてしまう所で、七杯も舐めやがった! 、何杯舐めたんだ! 舐めた舐めたを連呼… 全員が冷静に、行為に対する適切な表現をしてる事に違和感を感じるとともに、なぜか笑ってしまいました。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395
No.5
(3pt)

理系の作品ではなくヒューマンドラマ

この人の作品に関しては、期待値が高い分必然的に評価がきつくなってしまうのだが・・・。
今回に関してはやはり、肩透かしをくらった感が大きかった。

帯の文句を読む限り久々に”ガチ理系”の内容かと想像され、気合を入れて読み始めたのだが。
蓋を開けてみればヒューマンドラマを軸にしたサバイバルストーリー。
正直、「え、これだけ?」と思ってしまった。

謎の「P-13現象」によって人々は一瞬にして姿を消し、やがて世界は崩壊を始める。
地震や異常気象が重なりもはや原型を留めていない東京の街で、
それでも生きていかねばならない現実とどう向き合っていくのか。
究極の事態で人間は何を考え、どう行動しようとするのか。

それを大きな大きなテーマにし、繰り広げられる人間模様をスパイスに一気に「読ませる」力はさすが。
決して感情に流さることのない東野圭吾の作風は健在。
しかし大筋は「絶望からの脱出」の繰り返しで、言葉は悪いが途中から飽きてしまった。
その中で「人間の究極の選択」という難題を投げかけてくる点は、一種の社会派と言えなくもないかもしれないが・・・
二度読みたいというほどの面白さは感じなかった。

とにかく今作の一番のがっかりの点は、売り出し文句と内容にかなりのズレがあるところ。
「P-13現象」そのものは理系の匂いもするのだが、
あくまでその現象から生まれたルールも常識もない世界で善悪を問い詰めながら生き延びる人々の葛藤を描いた作品。
それを理解したうえでは、「こういう東野圭吾もありか」という作品だとは思う。

いずれにせよ、次回昨に期待したい。
パラドックス13 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: パラドックス13 (講談社文庫)より
4062778270
No.4
(3pt)

理系の作品ではなくヒューマンドラマ

この人の作品に関しては、期待値が高い分必然的に評価がきつくなってしまうのだが・・・。
今回に関してはやはり、肩透かしをくらった感が大きかった。
帯の文句を読む限り久々に”ガチ理系”の内容かと想像され、気合を入れて読み始めたのだが。
蓋を開けてみればヒューマンドラマを軸にしたサバイバルストーリー。
正直、「え、これだけ?」と思ってしまった。
謎の「P-13現象」によって人々は一瞬にして姿を消し、やがて世界は崩壊を始める。
地震や異常気象が重なりもはや原型を留めていない東京の街で、
それでも生きていかねばならない現実とどう向き合っていくのか。
究極の事態で人間は何を考え、どう行動しようとするのか。
それを大きな大きなテーマにし、繰り広げられる人間模様をスパイスに一気に「読ませる」力はさすが。
決して感情に流さることのない東野圭吾の作風は健在。
しかし大筋は「絶望からの脱出」の繰り返しで、言葉は悪いが途中から飽きてしまった。
その中で「人間の究極の選択」という難題を投げかけてくる点は、一種の社会派と言えなくもないかもしれないが・・・
二度読みたいというほどの面白さは感じなかった。
とにかく今作の一番のがっかりの点は、売り出し文句と内容にかなりのズレがあるところ。
「P-13現象」そのものは理系の匂いもするのだが、
あくまでその現象から生まれたルールも常識もない世界で善悪を問い詰めながら生き延びる人々の葛藤を描いた作品。
それを理解したうえでは、「こういう東野圭吾もありか」という作品だとは思う。
いずれにせよ、次回昨に期待したい。
パラドックス13 Amazon書評・レビュー: パラドックス13より
4620107395